気になる人が話題のクルマに乗って、好きな場所へ赴くシリーズがスタート。第1回は、俳優・速水もこみちがマセラティの新型SUV「グレカーレ」に乗って、初夏の軽井沢を楽しんだ。
軽井沢に惹かれるワケ
俳優・駒木根葵汰の「今、気になるバイクに乗りたい!」──Vol.2 スズキGSX-R125 ABS
梅雨の終わり、幸運にも空のあちこちに青空が覗く軽井沢には爽やかな風が吹いていた。巨大な蒸し風呂と化した東京とは、風の心地よさがまるで異なる。「軽井沢千住博美術館」の駐車場にマセラティのグレカーレを停めた速水もこみちは、クルマのまわりをぐるっと一周してから、「すごくスタイリッシュですよね」という感想を残した。
「尖っているように見えて、実は丸みを帯びているシルエットが格好いいと思います。ボディカラーも含めて、すごくセクシーな感じです。僕はクルマをいじるのが好きなんですが、グレカーレは手をくわえる余地がないくらい、完成されていますね」
速水がほめた「ローズ・ゴールド・リキッド・メタル」と呼ぶボディカラーは、オプションのフォーリセリエ・カラー。フォーリセリエとはイタリア語で特注品を意味するが、マセラティは自分だけの1台をカスタマイズするフォーリセリエ・プログラムを推進しているのだ。
今回の取材は、この特別なグレカーレで、彼が大好きな場所という長野県の軽井沢をドライブするという企画だ。軽井沢が好きな理由を、速水はこう説明する。
「生まれが東京なので、自然が豊かな場所の空気を吸うと新鮮で、リセットできるし、エネルギーをもらえるようにも感じます。軽井沢は距離感も絶妙で、片道2時間ちょっとのドライブは、次の仕事のことを考えたり、頭の中を整理したりするのにちょうどいい距離です。あとは愛犬と生活しているので、特に夏は一緒に散歩をするのが楽しいです」
グレカーレのインプレッションについては、もう少し軽井沢ドライブを満喫してから述べてもらうとして、まずは軽井沢千住美術館を見学する。先日、自身のインスタグラムに投稿したペインティングの作品が話題になったけれど、彼は描くことも大好きなのだ。
軽井沢千住博美術館でアートに触れる軽井沢千住博美術館の内部はガラスの面積が広く、自然光が入ることから照明なしでも明るく開放的な雰囲気だ。中庭や周囲には緑がふんだんに植えられており、もとの地形を活かして床には傾斜がついているから、美術館を見学しているというよりも、公園を散策しているように感じる。
これは、千住博と建築家の西沢立衛が話し合って構想したコンセプト。軽井沢の風土と、自然を対象とした作品が多い千住氏の作風にふさわしい美術館となっている。
「千住さんの人柄というか、しなやかでやわらかい表現が印象的です」という感想を速水が述べると、館内を案内する井出嘉幸セールスマネージャー兼事務長が理由を説明した。
「千住さんはアクリル絵具ではなく、岩絵具を使います。これだけ日光が入っても絵の色が変わらないのは、岩絵具で描いているからです」
これを聞いた速水は、「なるほど、僕はアクリルしか使わないのですが、参考になります」と、納得した表情を見せる。そして、「絵を描くのは大好きですけれど、顔料などにすごく詳しいわけではないので、こういった話を伺う機会は貴重です」と、続けた。
繊細なブルーのグラデーションで人気を集める『海と空』(2017年)、コロナ禍で沈み込んだ世界に希望を灯した『ウォーターフォール オン カラーズ』(2021年)、大地と向き合った『浅間山』(2023年)など、速水は千住作品を目に焼き付けるようにじっくりと、真摯な眼差しで見つめる。
作品だけでなく、千住が使う用具を展示するコーナーも、長い時間をかけて鑑賞していたのが印象的だった。そう伝えると、速水はこう答えた。
「以前、広告の仕事で、何度か中国に行きました。そのとき、船で川を下りながら中国の高名な先生に教わり、水墨画を描くという企画があったんです。烏龍茶の広告にも使われたという絶景の場所で、それをきっかけに、日本に戻ってからもしばらく続けていました」
軽井沢千住博美術館は、速水のクリエイティビティを刺激するのに格好の場所だったようだ。
一度は泊まってみたい、Shishi-Iwa House 軽井沢マセラティ・グレカーレのステアリングホイールを握る速水は、ドライブモードを切り替え、エンジン音やステアリングホイールの手応えの変化を楽しむ。頻繁に切り替えダイヤルを操作する仕草からは、クルマと運転が好きなことと、好奇心旺盛な人柄が伝わってくる。
やがて、次の目的地である「Shishi-Iwa House 軽井沢」が見えてきた。こちらは、建築とアート、美食と自然環境保全などのコンセプトが融合した施設で、SSH No.01とSSH No.02の2棟は坂茂の設計、SSH No.03は軽井沢千住博美術館とおなじく西沢立衛が手がけている。今回の軽井沢ドライブには、プリツカー賞受賞建築家の作品を鑑賞する、“建築旅”という裏テーマがあるのだ。
訪れたのは、2022年に竣工したSSH No.02。1階のゲストルームに案内された速水は、「おぉ、斬新でおもしろいですね」という第一声を発した。
「部屋がコンパクトで、必要なものは揃っているいっぽうで、無駄なものはなにひとつありません。削ぎ落とされているというか、一般的なラグジュアリーなリゾートホテルとはアプローチが違いますね」
SSH No.02の部屋はすべてこのタイプで、約20平方メートルの部屋の調度はミニマル。ベッドから出るとすぐに洗面所にアクセスできる。これは、Shishi-Iwa House 軽井沢のオーナーと坂茂がアイデアを出し合った末に生まれたコンセプトという。
2階の共有スペースに位置するレストランとバー、テラスに足を運んだ速水は、バーカウンターの奥の扉を発見した。扉を開くと、そこはこぢんまりとしたシガースペースだった。
「このスペース、おもしろいですね。僕はDIYが好きなので、ちょっと真似してみたくなりました」
コンセプチュアルで、かつ坂茂の遊び心が感じられるShishi-Iwa House 軽井沢。
「今日は時間がないけれど、一度は泊まってみたいですね」
2階のテラスから1階へ通じる特徴的な回廊を降りながら、速水はそんな感想を口にした。
速水もこみち、マセラティの本質をしっかり見抜く楽しい時間はあっという間に過ぎる。アートと建築を楽しむドライブを終えて、速水はマセラティ・グレカーレの印象をまとめた。
「クルマは好きだけれど、エンジンとかのメカニズムにすごくこだわりがあるというタイプではないんです。そんな僕の目から見て、やっぱりデザインが魅力的ですね。あと、サイズ感がすごくいい。後席にも座ってみたけれど充分に広いし、後ろの席が広いと荷室が狭いケースもあるけれど、このクルマは荷室も広い。愛犬がいるので、室内の広さには敏感です。あと、運転席からの見晴らしもよくて、ボディの四隅がわかりやすいから運転がしやすかったです。格好いいから、デザイン優先の設計かと思えば、きちんと実用性が考えられている点に感心しました」
ドライブモードを切り替えて、その変化を楽しんでいる様子がよかったと伝えると、「あれはすごくおもしろかったですね」と、目を輝かせた。
「迫力のある音に変化して、ドライブしている人を楽しませようという心意気が伝わってきました。そうですね、音にしろデザインにしろ色にしろ、人を楽しませようという姿勢が、このクルマの一番の魅力ではないでしょうか」
イタリア人を評するたとえに“マンジャーレ! カレーレ!! アモーレ!!!”という言葉がある。訳すと“食べて、歌って、恋をして”……なるほど、人生を謳歌するイタリア的な価値観を、ラグジュアリーに表現したのがマセラティ・グレカーレで、速水はその本質をしっかり見抜いていたのだ。
速水もこみち1984年8月10日生まれ。東京都出身。B型。2002年俳優デビュー。ドラマ「ごくせん」(日本テレビ系)をはじめ、「緊急取調室」(テレビ朝日系)、「結婚できないにはワケがある。」(ABCテレビ)などの作品に出演。
文・今尾直樹 写真・永禮賢 ヘア&メイク・髙橋幸一 スタイリング・小松嘉章(nomadica) 編集・稲垣邦康(GQ) 車両協力・マセラティ ジャパン
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