2021年5月に富士スピードウェイで開催されたスーパーGT。劇的なレース展開も面白かったのだがベストカー取材班はちょっと違う面白いものを発見してしまった。
それを発見したのが64号車Nakajima Racingのピット付近。5月2日の設営日になにやら不思議な乗り物が走っているではないか。よく聞けばModuloでお馴染みのホンダアクセスが作っているという。
ホンダ系カスタマイズ&チューニングブランド モデューロと無限の中古車で狙う!
なんじゃありゃ!!! ということでベストカー取材班は少し掘り下げて取材してみた。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】折り畳み姿も超セクシー!!これぞまさに新世代モトコンポだ
■これぞ「令和のモトコンポ」にふさわしい!?
これがサーキットで目撃した電動スクーター。サイドにはModuloのロゴまで入っているけどホンダカーズでこれ売ってないよね……
スーパーGTは通常であれば予選が土曜日、決勝が日曜日というのがスケジュール。しかし実際には搬入日となる金曜日からピットの設営やタイヤ交換の練習などもあり、チームやドライバーは忙しく動いていることはご存じだろうか。
レースモードになるとなかなか取材は難しいので実は搬入日こそ取材日和だったりする。担当も取材がてらピットレーンをウロウロしていると64号車「Modulo NSX-GT」のピット前になにやら妙な乗り物が鎮座している。
近づいてみれば昨今いろいろと話題の電動スクーター。サーキット内は私有地なので実は数年前から移動手段として電動スクーターに乗っている関係者も多い。
しかしボディを見れば「Modulo」のロゴが貼ってある。近くにいたホンダアクセススタッフの私物かと思い聞いてみると驚愕の事実が!!!
「これホンダアクセスが中国で販売している電動スクーターなんです。Transcooterという製品になります」
えっ!! マジっすか!! そういえばどこかで見たと思ったら2019年の上海モーターショーに出品されていたスクーターだ。そうか、中国ではホンダアクセスが作った電動スクーターに乗れるのか。うらやましいぞ。もはやこれこそ「令和のモトコンポ」じゃないか!!
これが操作部。センターのディスプレは速度やバッテリー残量、右側のレバーはアクセル、左側レバーはブレーキだ。別途フットブレーキもある
■最高速度20km/h、航続距離10kmで約6万円という破壊力
リアホイールの上にブレーキを備える。スピード感もかなり高い
実際に試乗した64号車の大津弘樹選手によれば「楽しいですよこれ!!」とのこと。先輩の伊沢拓也選手も何度か乗ったそうで、運動神経抜群のドライバーたちの手にかかればTranscooterはゴーカートのような動きも見せるという。
スペックとしては最高速度20km/h。Android端末とのリンクが可能で累計走行距離などの管理はもちろんのこと、フロントライトのON/OFFの切り替えもスマートフォンからできる。もちろん本体に付属のメーターでも充分な機能が持たされている。
本体重量9.6kgと軽量で持ち運びはキャリーケースのように格納されて持ち運べる。このあたりもさすがホンダアクセスクオリティでしっかりとした剛性感。さすがだぜ。
もうここまで完成度が高い(というか中国で市販している)のなら、デビューしたてのフィットModulo Xに搭載間違いなし、と息巻く担当だったが実はそうは問屋が卸さない。
やはり立ちはだかるのは法規の問題だろう。自動車メーカー直系だからこそ日本に合わせた安全性の担保や原付登録になるなど、その費用や手間もかなりのものになるのは想像に易い。
このTranscooter、中国の現地ディーラーでは約6万1000円で販売中だが、いつの日かホンダカーズで買える日が来ることを(法規制の整備と共に)待ちたい。
満充電まで4時間、走行可能距離は約10kと実用性を考えても性能は充分。うーん、Moduloブランドで製品化したら売れると思うのだが……
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みんなのコメント
駐輪場とか無くて毎回室内に取り込む人向け?それとも出先で移動するツール?
これじゃなきゃダメって用途じゃなきゃ電動アシスト自転車とか折り畳み自転車で良いやってならない?