前年比マイナス幅、わずか1.1%
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
軽自動車の新車販売は、受注残の解消がいっそう進展したこともあって、回復基調が鮮明となった。
2020年7月の軽自動車の国内新車販売台数(全国軽自動車協会連合会まとめ、速報値)は、前年同月比1.1%減の15万6991台と、10か月連続でのマイナスを記録した。
4月の同33.5%減、5月の同52.7%減、6月の17.3%減と比べてマイナス幅が大きく縮小し、ほぼ横ばいに近い数値を達成する。
7月期のブランド別新車販売台数では、新型クロスオーバーモデルのタフトの販売が好調なダイハツが、前年同月比1.0%増(5万2835台)を記録して、3か月ぶりのシェアトップにつく。
前月トップのスズキは第2位に順位を落としたものの、生産ラインの回復が進んで同11.4%増(4万8754台)を成し遂げた。
一方、ホンダは同13.8%減(2万6783台)、日産は同7.2%減(1万7024台)、三菱自は同25.7%減(3182台)と苦戦。
OEM供給を受けるブランドでは、マツダが同10.8%増(3430台)とプラスに回復したものの、トヨタは同8.9%減(2991台)、スバルは同19.1%減(1987台)と前年割れが続いた。
受注残が解消 懸念は第2波
軽自動車の販売成績に関して業界団体の関係者は、「7月期は各ブランドの操業が本格的に再開して、新型車を中心に受注残の解消が進んだことで、前年同月比でほぼ横ばいの販売台数を記録した」と分析。
「新型コロナウイルスの影響は続いているが、緊急事態宣言の解除後は、販売が着実に回復している」と解説する。
今後の市場動向については、「生産規模は通常の水準に戻りつつあり、メーカー側も今後、新型車や特別仕様車を精力的にリリースする予定なので、回復基調が続く可能性は高い」と期待を示す。
一方で、「新型コロナウイルスの第2波の発生、それに伴う消費マインドの低迷などは懸念材料」と指摘した。
7月期の軽自動車の車名別ランキングでは、ホンダNボックスが前年同月比32.5%減ながら1万6222台の販売を達成して8か月連続での首位につく。
続く第2位には、生産の回復で同5.1%増の1万3338台を成し遂げたスズキ・スペーシアが前月と同順位で位置。
第3位には、同9.7%減ながら1万3108台を達成したダイハツ・タントが、2ランクアップで入った。
なお、登録車と合わせた車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックス、トヨタ・ヤリス、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タント、トヨタ・ライズの順になり、2か月連続で軽自動車が3モデルのランクインを果たした。
タフト 8位にランクイン
注目の新型車の動きを見ていこう。
1月に新型に切り替わったスズキ・ハスラーは、前年同月比117.2%増(8831台)を達成して第5位に。
3月に発売した日産ルークスは、7958台を記録して第6位に位置。
6月の発売から1か月で月販目標4000台の約4.5倍となる約1万8000台の受注を成し遂げたダイハツ・タフトは、今月は6300台を販売して第8位にくい込む。
また、生産を再開したホンダNワゴンは同2236.7%増(6169台)を達成して第9位に。増産体制に入ったスズキ・ジムニーは同58.0%増(3740台)を記録して第13位にランクインした。
なお、OEM供給を受けるブランドで唯一前年実績超えを達成したマツダは、フレアクロスオーバー(スズキ・ハスラーのOEM車)が前年同月比239.7%増の659台、スクラムワゴン(スズキ・エブリイワゴンのOEM車)が同18.1%増の111台を記録。
さらに、スクラムバン(スズキ・エブリイのOEM車)が同5.5%増の520台、スクラムトラック(スズキ・キャリイのOEM車)が同24.2%増の205台と、スズキの生産再開による効果が表れた形となっている。
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