英国アストンマーティンは2023年5月15日(現地時間)、DBシリーズの新型スポーツカーを本年5月24日に発表するとアナウンス。合わせて、3点の先行画像を公開した。
アストンマーティンのDBシリーズは、戦前の試作車の「アトム」をベースとした角型断面鋼管を組んだシャシーに3シーターのオープンボディ、1970cc直列4気筒OHVエンジン(90hp)を採用した1948年デビューの「2リッター スポーツ」、後に「DB1」と呼ばれるモデルに端を発し、以後、第1世代のDB2、DB2/4、DBマークIII、第2世代のDB4、DB5、DB6、スタイルの刷新やV8エンジンの設定などを行った第3世代のDBS系を経て、フォード傘下の時代に復活した1994年デビューのDB7、PAGグループの一員となってから登場した2004年デビューのDB9、PAGグループから独立してダイムラーと技術提携した時代に開発した2016年デビューのDB11や2018年デビューのDBSスーパーレッジェーラ(2022年モデルよりDBSの単独ネームに変更)という車歴をたどり、2023年1月にはDBSのファイナルモデルとなる「DBS770アルティメット」が発表された。そして、最初のDBの登場から75年というアニバーサリーイヤーに、DBシリーズの新型スポーツカーが披露されることとなった。
アストンマーティンDBSの有終の美を飾る特別仕様車「DBS770アルティメット」が登場
伝説的なDBの血統を引き継ぐ新型スポーツカーは、ハイパフォーマンス&ウルトララグジュアリーをコアバリューに据え、驚異的なパフォーマンスと正確なドライビングダイナミクス、高度なテクノロジーをシームレスに融合し、同時にアストンマーティン・ブランドが長年にわたって名声を博してきた美しいスタイルと卓越したクラフトマンシップを具現化したモデルに仕立てているという。
先行公開されたスタイリングの画像、正面の俯瞰と真横のショットからは、DBシリーズの流れを汲む流麗な2ドアクーペのフォルムに、新造形のLEDヘッドライトや抑揚のあるボンネット、横桟基調の伝統的なベーンドグリル、力感あふれるフェンダーアーチ、ゴールド系で彩る新デザインのアロイホイールなどが確認できる。また、インテリアのセンター部を写した画像からは、空調やオーディオなどの設定を表示するディスプレイ、コンパクトなシフトセレクター、エンジンSTART&STOPスイッチなどが見て取れる。パネルやトリム類のアレンジも、アストンマーティンらしくシックかつ上質な雰囲気が漂っている。
果たして、新しいDBシリーズのスポーツカーがどのようなデザインで、いかなるスペックを掲げて登場するのか――。ワールドプレミアの日が待ち遠しい。
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