運営元:外車王SOKEN
著者 :高岡 ケン
フォルクスワーゲンのバン、このカラベル後期モデルはキャンピング仕様
現在、ドイツ国内では200万台以上のヴィンテージカーやヤングタイマーが走行しており、そのうち4分の1がHナンバーに登録されている。
■クラシックカーの大半はメルセデス・ベンツ、ポルシェ、フォルクスワーゲンが占めている
特に上記3社は非常に歴史ある会社で、これまでに数々の名車を生み出してきた自動車の歴史そのものといっても過言ではない。
自動車がこの世に誕生して130年以上が経ち、現在では人々の生活に欠かせない存在となっている。
またドイツは世界でも有数のクラシックカー大国であり、旧車の文化を守るために自動車税減税などの優遇措置が受けられるHナンバー制度が導入されている。
■クラシックカー人気が根強いドイツで、特に人気のクラシックカーとは?
●メルセデス・ベンツ(W123)
1975年から1986年にかけて生産されたメルセデスの中級クラスだ。
Hナンバープレートが取得可能な条件として、初年度登録から30年以上が経過したクルマのみが取得可能となっている。
しかし、30年以上が経過したクルマの所有者全てがHナンバーを取得するとは限らない。
実際に連邦自動車交通局(KBA)の調べによると、現在ドイツ国内で30年以上経過したクルマは857,039台登録されている。
このうちHナンバーに登録されているのは522,794台、全体の61%となっている。
またHナンバーの割合はブランドやモデルにより大きく異なり、W123ではHナンバーの割合が72.6%と比較的高いのが特徴だ。
ちなみにもっともHナンバーの所得率が高いのはポルシェで、30年以上が経過したポルシェ911のHナンバー取得率は80.4%となっている。
●フォルクスワーゲン ビートル
現在、ドイツでは38,342台のフォルクスワーゲン ビートルがHナンバーに登録されているそうだ。
2番目に多いメルセデス・ベンツW123の21,929台と比較すると、圧倒的に多いのがお分かりいただけるだろう。
それもそのはず。
ビートルは当時もっとも売れたクルマの一つであり、モデルチェンジを繰り返しながら1938年から2003年まで生産された超ロングセラーとなっている。
また総販売台数は2150万台を超え、2002年6月にフォルクスワーゲン ゴルフに抜かれるまでは世界でもっとも売れたクルマであった。
2ドアの丸みを帯びた車体に丸目のヘッドライトが特徴的で、後部にはボクサーエンジンが搭載されている。
2003年にメキシコから最後のウルティマエディションが出荷され、初代ビートルの長い歴史が幕を閉じた。
現在では正真正銘のもっとも人気なクラシックカーである。
■クラシックカー人気モデルベスト10
1位 VW ビートル:39,758台
2位 メルセデス・ベンツ(W123):22,667台
3位 メルセデス・ベンツSL(R107):21,320台
4位 ポルシェ911:18,985台
7位 メルセデス・ベンツ(W214):10,134台
6位 メルセデス・ベンツ(W114/W115):9,766台
7位 VW T3:9,524台
8位 メルセデス・ベンツSクラス(W116/W126):9,474台
9位 BMW3シリーズ(E21/E30): 8,419台
10位 VWゴルフ(I/II):8,136台
■まとめ:ドイツではクラシックカーの市場規模が拡大している
ヴィンテージカーの在庫は年々増加傾向にあり、2020年1月1日には、ドイツ国内で50万台を超えるクルマがHナンバーに登録された。
すべての登録されているクルマの割合としては1.1%と、以前として低い数値である。
しかし、ケルンに本社を置くBBEオートモーティブの調査によると、クラシックカーの所有者が年間でクルマに費やす費用が増加しているとのことだ。
つまり、クラシックカーの市場規模が拡大しているということだ。
Hナンバーの割合としては、ドイツ車ブランドのメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、ポルシェ、BMWが72%を占めており、圧倒的なシェアを誇っている。
しかし、日本車ブランドも徐々に増えており、シェアは11%とドイツ車ブランドについて2位となっている。
今後もクラシックカー業界の動向を追っていきたい。
[画像・Volkswagen、撮影・ライター/高岡ケン]
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
超豪華ミニバン「コロンブス」が凄い! V12エンジン&「4列シート」搭載! もはや「新幹線」レベルの車内で“新大陸”に出発か!?
トヨタ新型「スポーツコンパクト」発表! 全長4.3m以下ボディ&6速MTの設定アリ! ブレンボ製ブレーキも搭載の「GR86」墨に登場
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
道路にある「謎の黄色い“縁石”」 意味知らない人も多い? 「うっかり違反」になる可能性もある「黄色サイン」に反響の声
みんなのコメント
環境問題もあるんだろうがヴィンテージカーはそんなに距離を走らないので環境負荷は大きくないと思うし、
歴史や古い物を大切にすることも大切だと思うのですが・・・
一言で言えば薄味で個性がない。
友人の初代ビートルやミニ、パンダを運転させてもらったことがあります。
暑いし、煩くて振動も大きい、しかも遅いんですが、運転していると何故か笑顔になってしまう。
街中の流れでも、近距離でも十分楽しめる。
車の原型ってこうなんだよな~と思わせてくれるものがあります。
日本も古い車に課税していくのではなく、車の文化を大切に残していけるようにしてもらいたいです。