1テクノロジーを採用した駆動システムを採用し、リアにバッテリーとモーターを搭載したプラグインハイブリッドモデル
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスAMG GT 4ドアクーペのトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG・GT 63 S Eパフォーマンス F1エディション」を発表し、2023年1月11日(水)より同25日(水) 18:00まで、webサイトにて仮予約の申込を受け付ける。なお、販売台数(35台)以上の申込があった場合には、抽選となる。納車は2023年2月以降順次予定している。
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「メルセデスAMG GT 4 ドアクーペ」は、メルセデスAMG社の独自開発による新たなスポーツカー。メルセデスAMGのアイデンティティである、究極のハイパフォーマンスを持ちながら、官能的なデザインと快適な室内空間および4ドアの利便性を兼ね備えており、パフォーマンスやデザイン性を追求しながらも、日常生活での使い勝手も妥協したくない顧客の要望に応えるモデル。
◆「メルセデスAMG・GT 63 S Eパフォーマンス F1エディション」の主な特長
・F1テクノロジーを採用した駆動システム
駆動システムは、4.0L V8ツインターボエンジンに交流同期モーターとAMG自社開発の高性能バッテリー、それにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分四輪駆動システムの4MATIC+を組み合わせたもので、4.0L V8ツインターボエンジンと電気モーターの組み合わせによりシステム出力620kW(843PS)、最大システムトルク1,400N・m以上を発生。0-100km/h加速をわずか2.9秒、200km/hまで10秒未満、最高速度は315km/hとなる。出力150kW(204PS)の交流同期モーターはリアアクスルに搭載されており、電動シフト式2速トランスミッションおよび電子制御式リミテッド・スリップ・デフとともにコンパクトなエレクトリックドライブユニット(EDU)にまとめられている。
・AMG高性能バッテリー
AMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)の開発は、メルセデスAMGペトロナスF1チームが使用しているF1ハイブリッドレーシングマシンの、きわめて苛酷な条件下で実証済みの先進テクノロジーを元に進められた。AMG高性能バッテリーは、高出力を頻繁に繰り返し発生できる能力と軽量構造とを兼ね備えることで、クルマの総合的なパフォーマンスを高めている。さらに充電速度が速いことと出力密度が高いことも特長で、これによって、アップダウンのあるワインディングを高速走行する場面などでは、上りでただちに100%のパワーを引き出すことができる一方、下りでは強力な回生ブレーキが実現できる。
・連続出力70kW、最高出力150kW
GT 63 S Eパフォーマンスに搭載されるハイパフォーマンスバッテリー容量は6.1kWhで、連続出力70kW、最高出力150kW(10秒間)を発揮。また、わずか89kgと軽量であることから、出力密度は1.7kW/kgと高い値となっている。このバッテリーは航続距離を最大化することより、速やかな放電と充電を行えることを重点に設計されたものだが、EV走行可能距離も12km(WLTCモード一充電走行距離)と実用的なレベルを確保する。
・バッテリーセルを直接冷却
このAMG 400Vバッテリーが高性能を実現する土台となっているのが、革新的な直接冷却方式だ。非導電性の液体をベースとする高度な冷却液を循環させて560個のセルすべてを個別に直接冷却する方式を初めて採用し、常に最適な作動温度に 保つ。この直接冷却方式を採用するために、厚さわずか数ミリという新しい薄型冷却モジュールを開発。約14Lの冷却液を高性能電動ポンプでバッテリーの上から下まで全体に循環させて各セルを冷却するとともに、バッテリーに直接取り付けられた油水熱交換器内も通過する。こうして熱は車載の2つの低温(LT)回路の一方に伝えられ、そこからまた車両のフロントにあるLTラジエターに伝わって、そこで外気中へ放出され、バッテリー内の熱分布を均一に保ち、平均45℃という最適な動作温度範囲内に常に保たれる。
・AMGダイナミックセレクト
AMGダイナミックセレクトには「Electric (電動)」「Comfort」「Sport」「Sport+」「RACE」「Slippery (滑りやすい)」「Individual」の7つのモードがあり、新しい駆動技術に合わせて精密な設定が施されているため、GT 63 S Eパフォーマンスの特性を 効率重視からダイナミックなものまで広い範囲にわたって変化させることができる。ドライブモードによって、駆動システムとトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンションの減衰特性、サウンドなど、主要なパラメーターが変更される。モードの選択は、センターコンソールのロッカースイッチまたはAMGドライブコントロールスイッチで行う。
電気モーターのみで走行する場合は、車速に応じて変化する専用の低周波AMGサウンドを前後のスピーカーから車外に発することでGT 63 S Eパフォーマンスが近づいていることを周囲に対して知らせる。室内でもわずかに聞き取れるので、 乗員向けのフィードバックにもなる。このAMGサウンドは約50km/hまで発生し、その後は徐々に音量が小さくなっていく。
・回生ブレーキの強さは4段階選択式
高性能バッテリーが直接冷却により約45℃の最適な温度範囲に常に保たれることで、回生ブレーキについても最適化が可能となった。通常のシステムでは、回生ブレーキのレベルが高くなるとバッテリーの温度が大きく上昇することから、回生量を制限しなければならないことが難点となっている。
回生ブレーキは、アクセルから足を離す、すなわちブレーキペダルを踏まない空走状態でスタートする。このときバッテリーが充電されることで大きな制動力が発生し車両は減速できるので、摩擦ブレーキによるブレーキパッドの摩耗が軽減される。また、回生ブレーキの強さや交通状況によっては、摩擦ブレーキをまったく使わずに制動できる場合もある。回生ブレーキの強さは4段階に分かれており、右側のAMGドライブコントロールスイッチで切り替えることができ、「Slippery」モード以外のすべてのドライブモードに適用されるもので、選択されているドライブモードに応じて異なる設定でエネルギー回収が行われる。
・ツインスクロールターボチャージャーを2つ搭載したAMG 4.0L V8ツインターボエンジン
GT 63 S Eパフォーマンスが搭載するAMG 4.0L V8ツインターボエンジンは、最高出力470kW(639PS)、最大トルク900N・mのパワーユニット。しかも、最大トルクを2,500~4,500rpmと広い回転域で発生する。こうした特性により、発進時点から320N・mの最大トルクを発生する電気モーターとの相性抜群なエンジンとなっている。
・電装品に電力を供給するBSG
BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)は、ジェネレーターとスターターを 1つのモーターに統合したもので、出力は10kW(14PS)。エンジンを 始動させるほか、例えば、赤信号停車時に高電圧バッテリーの充電レベルが低電圧の車載電気システムをサポートするのに十分でない場合などに、クライメートコント ロールやドライビングライトなどの電装品に対して基本的な電力を供給。なお、このBSGは400V高電圧電気システムに組み込まれているため、レスポンスがきわめて良好だ。
・サスペンション: AMG RIDE CONTROL+エアサスペンションを標準装備
AMG RIDE CONTROL+エアサスペンションは、セルフレベリング機構付きマルチ チャンバーエアサスペンションをベースに、減衰力特性の調整が可能な電子制御アダプティブダンパーと組み合わせたシステムで、ダンパーにはプレッシャーリリーフバルブを2個採用。1つはダンパーの伸び側で発生するリバウンドダンピングを制御するバルブ、もう1つは縮み側で発生するコンプレッションダンピングを制御するバルブ。これにより、ダンパーの伸び側と縮み側をそれぞれ制御することが可能となった。最小減衰力と最大減衰力の幅を広げ、制御マップの柔軟性を さらに高めることで、快適性を高める一方で、スポーティなドライビングダイナミクスの両立を実現。
・AMGカーボンセラミックブレーキ
GT 63 S Eパフォーマンスには、AMGカーボンセラミックブレーキを標準装備。キャリパーは前がブロンズカラーの6ピストン固定式、後がシングルピストンのフローティング式となっている。高度なドライビングダイナミクスに合わせて変更が加えられたもので、カーボンセラミック製のディスクのサイズが前420×40mm、 後380×32mmと、ガソリンエンジンのみを搭載したモデルよりも大型化されている。苛酷な使用条件下でのきわめて短い制動距離と最大限の安定性、耐フェード性が特長で、しかも耐摩耗性が高い上、レスポンスにも優れている。
・デザイン
GT 63 S Eパフォーマンス F1エディションの外装色にはソリッドのアルペングレー、インテリアにはレッドステッチを施したブラックカラーを組み合わせている。エクステリアで目を引くのはアジャスタブルリアウィングスポイラーとレッドリムフリンジ付きのマットブラックペイント21インチAMG5ツインスポークアルミホイールだ。また、車両の 両サイドにはF1 Editionのデカールが施されている。インテリアには、F1エディション専用となるAMGカーボンファイバーインテリアトリムやF1ロゴが入ったフロアマット、レッドシートベルト、イルミネーテッドステップカバー (レッドアクセント)などを採用し、F1の世界観を感じられる仕様となっている。
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