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BMW M社創業50周年を記念し、伝説の名車「BMW3.0 CSL」が最新技術で復活

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BMW M社創業50周年を記念し、伝説の名車「BMW3.0 CSL」が最新技術で復活

BMW AGはドイツ本国で限定車「BMW 3.0CSL」を発表した。この車両はBMW M GmbH(BMW M社)創立50周年を記念して開発されたアニバーサリーモデルで、世界限定50台が生産される。日本導入は未定。

BMW M社最初のモデルが1973年の「3.0CSL」だった
現在のBMW M社の前身、BMWモータースポーツ社(BMW Motorsport GmbH)が設立されたのは1972年。そこで最初に誕生したのが1973年の「3.0CSL」だった。

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3.0CSLはレース用ホモロゲーション(グループ2)を取得するために開発されたモデルで、3.0CSをベースに、ドアとエンジンフードをアルミニウム製とし、5速ギアボックスにはマグネシウムハウジングを採用。エンジンはデビュー当初は3.0CSと同じ2985ccのSOHCだったが、3003cc、3153ccに排気量を拡大、レース仕様では3340ccの排気量から最高出力360psを実現していた。

「3.0CSL」は1973~1979年にヨーロッパツーリングカー選手権で6回優勝、ル・マン24時間耐久レースでクラス優勝を果たすなど、10年近くにわたってツーリングカーシーンを席巻した伝説のモデルだ。

今回、欧州で発表されたBMW 3.0 CSLは、BMW M社(BMWモータースポーツ社)創業50周年を記念し、50年前の名車「3.0 CSL」を最新のテクノロジーで再現した限定モデル。公道走行可能なMモデルとして、史上最も強力な直列6気筒エンジンを搭載する。

伝説的なスポーツカーの生まれ変わり
BMW 3.0 CSL は、伝説的なスポーツカーの生まれ変わりとして、その特徴をすべて備えている。クラシックなクーペのプロポーション、フロント エンジンとマニュアル トランスミッションに後輪駆動を組み合わせた伝統的な車両コンセプトに基づいており、力強い形状のホイール アーチ、印象的なリアスポイラーに時代を超越した情熱が感じられる。

CSLというモデル名は、「Coup , Sport, Leichtbau」(クーペ、スポーツ、ライトウェイト) の略で、後輪のグリップを最適化するために装着された巨大なリア ウィングも備わっている。

技術的にはBMW M 社 の現在最も成功している競技用車両である BMW M4 GT3 との強いつながりも感じられ、新世代の3.0 CSL 専用に開発された M ツインパワー ターボ テクノロジーを採用した3L 直列6気筒エンジンはM4 GT3よりもさらに強化され、412 kW/560psの最高出力と最大トルク550 Nm を発生する。この直列6気筒エンジンは6速マニュアルギアボックスと組み合わされており、そこには後輪にその駆動力を路面に伝達するシャシセッティングには何十年にもわたる経験が生かされている。

CSLというモデル名は、「Coup , Sport, Leichtbau」(クーペ、スポーツ、ライトウェイト) の略で、2 ドア車の成功の秘訣を簡潔にまとめたもの。インテリジェントな軽量構造は、特にカーボンを多用することで、際立ったレベルに達し、 BMW 3.0 CSL の出力重量比は1psあたりわずか 2.9 kg となっている。

手作業の部分が多く、生産台数はわずか50台
生産はドイツ・バイエルン州ムースヘニングにある BMW グループのディンゴルフィング工場で、精巧な製造プロセスにおいて行われる。

専用の内装用炭素繊維強化プラスチック (CFRP) コンポーネントは、ミュンヘンとランツフートにある BMW グループのコンポーネント工場で、特別に割り当てられたボディワークのスペシャリストによって手作業で製造される。また、アルパイン ホワイト ユニティの塗装仕上げや、青、紫、赤の統一されたストライプ の塗装も手作業の割合が高く、車両の生産には約3か月かかるという。

BMW 3.0 CSL は、BMW M ブランドの特に忠実で熱狂的なファンのために希少性の高いステータスを与えられているというわけだ。

■BMW 3.0CSL 主要諸元
●全長×全幅×全高:未公表
●ホイールベース:未公表
●車両重量:1625kg(EU)
●エンジン:直6DOHCツインターボ
●総排気量:2992cc
●最高出力:412kW(560ps)
●最大トルク:550Nm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR

[ アルバム : 限定車BMW 3.0CSL はオリジナルサイトでご覧ください ]

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