クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車アルファロメオ ステルヴィオ2.2 ターボディーゼル Q4を紹介していこう。今回のステルヴィオは存在感たっぷりの最新モデル、BMWのM850i xDriveグランクーペ取材に同行、アルファロメオデザインの方向性も実感できた。(Motor Magazine 2020年1月号より)
とにかく目立つアルファレッドのボディカラー
ステルヴィオに乗っていると注目を浴びている気がするということは、以前にも記した。そして、実は担当者自身も、MMステルヴィオ号を見るたびに、何だかちょっといい気分になるのだ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
とにかく目立つ「アルファレッド」というボディカラーによって、その思い込み効果がブーストされているということはあるのかもしれない。だが、これまで担当してきた数々の長期レポート車に抱いていたのとは少し違う印象があることは、担当者として事実のように思えるのだ。
痛快だったFRの姉妹車、アルファロメオ ジュリア
今月は近場の取材や移動の足としての稼働機会が多かったため、走行距離としてはさほど伸びなかった。そんな中で、思わず「そうだったのか!」と納得したのが、同じプラットフォームをベースとして開発されたアルファロメオのカッコいい4ドア車、ジュリアとの個性の違いである。
特集企画の取材車として、2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載するFR仕様のジュリア スーパーのハンドルを握ったのだが、これはまさに「痛快」と表現したいほどに運転して楽しいクルマだった。「そうそう、FRの楽しいセダンってこういうイメージだよな」と実感させられたのだ。
ステルヴィオは、SUVとしては十分以上に楽しいハンドリングを味わわせてくれるし、力強いパワートレーンへの満足度も高い。4WDならではの信頼感も十分ある。だが、FRのジュリアにはそうしたものを瞬時に越えてしまうほどの楽しさが備わっていた。
今回のようにじっくりと乗り比べてみるまでは、ステルヴィオとジュリアは姉妹車的な位置付けにある存在のように思い込んでいた。しかし、個性や特徴という意味では、それぞれが独自の強烈な個性を備えていることがとてもよく理解できたのだ。
メーターパネルに警告が・・・
さて、11月も下旬が近づき急激に寒さが増してきたある日のことだった。走行中、メーターパネルが点灯していることに気が付いた。タイヤ空気圧が不足だ、というマークである。センターディスプレイで車両情報を選び、四輪のタイヤ空気圧表示を確認すると、右のリアタイヤが左よりも低い値だ。まずは補充して様子を見ている。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)
■第7回/2019年10月24日~11月22日(7カ月目)のデータ
・オドメーター:1万5204km
・走行距離:1059km
・給油量:74.4L
・実燃費:14.2km/L
[ アルバム : アルファロメオ ステルヴィオ 2.2 ターボディーゼル Q4 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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