レッドブルのフェルスタッペン「ホンダの献身を得て、王座獲得に挑む準備は整った」／F1開幕戦オーストラリアGPプレビュー

　2020年F1開幕戦オーストラリアGPが3月13日から15日に開催される。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1タイトル獲得を目指して戦うこのシーズンを、いい形でスタートしたいと意気込みを示している。

　2020年最初のレースに向けて、レッドブル・ホンダはしっかり準備を整えることができたと、フェルスタッペンは語った。レッドブル・ホンダのパートナーシップは2019年にスタート。2年目を迎える今年、チームはメルセデスとフェラーリを相手に、本格的にチャンピオンの座を狙って戦うことを目指している。

「いい気分だよ。チーム全員が全力でプッシュしている。成功するにはマシンを完全に理解し、たくさんのラップを走る必要があることは、チーム全員が理解している。そういう意味で、バルセロナテストにはとても満足できた。たくさんの周回を走り、作業をとてもスムーズに進めることができたんだ。それこそまさに僕らが望んでいたことだ」とフェルスタッペンは語った。

「ホンダも全力でプッシュしている。この世界では常に改善し続ける必要がある。彼らは昨年以来、大きく改善した。さらにうれしいのは、彼らが開発面で達成すると言ったことは、常に実現することだ。今年もそうなると確信している」

「（チームとの）契約交渉はとてもシンプルなものだった。僕はチームを信頼している。僕らは前進し、過去にそうだったように挑戦できる立場に戻れるはずだ。僕はそう信じている。チームには適切な人材がいるし、チャレンジに必要なすべてが揃っている。特にホンダの献身は重要だ」

「シーズンの最初から強さを発揮したい。それができれば勝負していくことができるだろう。ただ、メルボルンの土曜予選のQ2やQ3を戦うまでは、自分たちの位置は全く分からない。冬の間のハードワークが、メルボルンでものをいうことになるだろう」

　チームのインタビューのなかで、レース開催地としてのメルボルンを10点満点で評価してほしいと言われ、フェルスタッペンは9点と答えた。

「カレンダー中、最高のレースのひとつだ。シーズン開幕戦で、皆がゼロからのスタートを切る。予選で自分の真の位置がどこなのかを知る時を迎えるのはエキサイティングだよ」

「ファン全員がイベントをサポートしてくれるから、素晴らしい雰囲気だし、天候に恵まれることが多く、素晴らしい一週間になるんだ」

　フェルスタッペンは、アルバートパーク・サーキットの評価は「10点満点で8点」としている。

「ストリートサーキットで、オーバーテイクが難しいけれど、僕はこのサーキットを気に入っている。完璧なサーキットなど存在しないよ。アルバートパークは高速の90度コーナーがいくつもあって、とてもチャレンジングだ。予選で高速シケインをうまく走れたときの満足感は大きい」

　2019年オーストラリアGPでフェルスタッペンは予選4番手、決勝では3位表彰台を獲得、メルセデスのバルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトンとともに表彰台に上った。

「ホンダとの初めてのレースで表彰台に乗ることができ、素晴らしいシーズンスタートとなった。チームの皆が自信を得るリザルトだったと思う。僕にとってはオーストラリアで表彰台に上がるのは初めてだったから、そういう意味でも特別な経験だった」