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最高出力610PS、最大トルク1015Nm!ワイルドなキドニーグリルが印象的なBMWの最新BEV「iX M60」

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最高出力610PS、最大トルク1015Nm!ワイルドなキドニーグリルが印象的なBMWの最新BEV「iX M60」

iX」はBMWが次世代の電気自動車として開発したモデル。サステナブルを目的にパワーユニットは電気モーター、電池はリチウムイオンを搭載し、一回の充電で長距離走行を可能にしたEVとなっている。実際に2021年11月に発売された「iX」のxDrive40は航続距離450km、xDrive50は650kmの走行を可能にしている。

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 スタイリングもひと目でBMWのEVとわかるデザインを採用した。キドニーグリルは大型化して、キャラクターを強調しつつ、当然のことながら空気取り入れは必要ない(ラジエターがない)ので、グリル面に空気取り入れ口もなく、1枚の平面パネルだ。ヘッドライトは同社の乗用車ラインアップの中でも、もっともスリムなデザインを採用。リアデザインもヘッドライト同様に薄く、シャープな形状を採用し、一体感を表現している。テールはエキゾーストマフラーなどがないEV独自のルックスだ。



 内装も次世代を感じさせるデザインとレイアウトを採用した。メーターパネルとコントロールディスプレイは一体化しており、前席の目の前は湾曲した一枚の液晶パネルが立っている。操作系のボタン類も廃止した。しかし、個人的にはタッチパネルの操作は、その場所を目で確認しなくてはならないので、運転中の操作には向いていないと思う。早い時期にボイスコントロールの精度を高め、音声での操作に切りかえてほしいところだ。



 デザイン面ではハンドルの形状はBMWモデルとして、初めて六角形を用いている。これは違和感なく、受け入れることができた。後席も着座位置が低めで、床はフラット。トンネルの盛り上がりもない。広い空間が確保されている。残念なのはドアウインドウで、全開にはならず、下3分の1ほど残ってしまうことだ。背もたれは4/2/4で、荷室側のレバー操作で前倒する。荷室は奥行き、左右幅ともに100cm以上あり広い。サブトランクも深く、ここは充電用のケーブルを収納しておくのに便利だ。



 このような次世代型の長距離EVが、定着した今、BMWは次の一手を打ってきた。それが2022年5月に追加された「iX M60」だ。「iX」のトップモデルであると同時に、BMWスポーツを象徴するMモデルが登場。発表から約1年、ようやく実車が上陸した。BMWのEVの中のスポーツトップモデルだ。「iX M60」は前輪に489PS、650Nmの電気モーターを搭載する4輪駆動モデル。4輪のシステムトータル出力は610PS、トルクは1015Nmという途方もない性能を持っている。リチウムイオン電池の総電力量は111.5kwh、一充電での走行可能距離は615kmと発表されている。

 実際に試乗用に受け取った「iX M60」は、100%充電の状態で570km走行可能と表示されていた。EVの場合、表示されている走行可能距離は、その前まで運転していたパターンで表示されているので、あくまで参考記録と考えたほうがよい。

 着座位置の高い運転席に座る。ポジションを決め、ドライビングモードの選択は、長く湾曲したパネルで行なう。5つのモードが設定されており、それがタテ長で大きく表示される。パーソナル/スポーツ/エフィシャル/エクスクルーシブ/リラックスの各モードの中から、選択する。

 サスペンションはアダプティブエアサスを採用。自動で設定をかえられるが、スイッチで+20mmから-10mmまで任意の設定もできる。エフィシャルモードを選択する。「iX M60」は2.6tもあるが、619PS、1015Nmのビックパワーが、何の音もなく、加速に持ちこむ。着座位置が高いことで、スピード感も鈍くなるのか、速度感覚が他のクルマと違う気がする。パワーユニットや駆動系の音などがほとんどシャットアウトされている室内で、気がつくと車速計は100km/hオーバーしかねない勢い。新東名高速の120km/hは、何の苦もなく出せ、一日中でも走っていられるほどに快適で、疲れないのだ。

 スポーツモードに切り替えると、アクセルオンで、クォーンというレシプロレーシングカーが加速しているような音が耳に入ってくる。0→100km/hの加速はなんと3秒台。いきなりアクセルを強く踏みこんでも、瞬時に駆動力がバランスよく4輪に配分され、運転者が一瞬、頭の血が引くような衝撃を受け、加速する。

 気になる電費だが、試乗中の数値は、4.0~6.2kwhなので、この性能を考えるとかなり好数値といえる。充電は自宅の200V20Aでは10時間でも約60%充電できた。CHAdeMOの急速充電50kWで30分で59%→82%まで充電できた。

 いずれにしろ500km以上の航続距離があるので、充電にも余裕はある。さらにCHAdeMOの場合、最近では150kWという大容量や90kWが主流になりつつある。その場合、10分の充電でも100km以上も航続距離を伸ばすことができる。充電設備さえ、揃ってくれればEVの使い勝手も格段によくなる。それを期待したい。



◆関連情報
https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/bmw-ix-m60/2021/bmw-ix-m60-highlights.html#tab-0

取材・文/石川真禧照  撮影/萩原文博

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みんなのコメント

5件
  • xgq********
    DASEー
  • inakamono
    エンジンからモータに変わることで生産設備の投資額は大幅に低減出来るのに価格は大幅に上昇しています。生産規模が少ないからナノかな?
    部品数は半減するように思うが?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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