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14年ぶり新型「ランクル」トヨタが発売 孤高のタフ車進化「ランクル自身も生き残る」

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14年ぶり新型「ランクル」トヨタが発売 孤高のタフ車進化「ランクル自身も生き残る」

従来の「ランクル」から200kg軽量化

 トヨタは2021年8月2日(月)、大型クロスカントリー車「ランドクルーザー」の新型(300系)を発売しました。フルモデルチェンジは14年ぶりです。

【画像】新型「ランクル」の内外装をチェック(67枚)

 新型ランドクルーザーは、5人乗り2列シートと7人乗り3列シートを設定。

 搭載エンジンは、ともに新開発のV型6気筒ツインターボエンジン(3.3リッターディーゼル・3.5リッターガソリン)の2種類です。走行1kmあたりのCO2排出量は267 294gで、トヨタの試算によると、従来型と比較した車両使用時の年間CO2排出量は、グローバル台数分で約10%軽減できるといいます。WLTCモード燃費は9.7km/L 7.9km/Lです。

 サイズは全長4950 4985mm、全幅1980 1990mm、全高1925mm、ホイールベース2850mm。車体は、高いボディ剛性を維持しつつ、動力性能や環境性能向上につながる軽量化を図るため、ラダー(梯子型)フレームを刷新。TNGAプラットフォームの「GA-F」を採用したほか、ボンネット、ルーフ、全ドアパネルのアルミ化、高張力鋼板の採用拡大などにより、従来モデルと比べ約200kgの軽量化を実現しています。

開発主査が語るフルモデルチェンジの意義

 また、新開発サスペンションの採用や世界初採用となる「E-KDSS」の搭載(「GR SPORT」グレード)などにより、舗装路における走行安定性と未舗装路における走破性の高さの両立を目指したほか、コンセプトの一つに「運転しやすく、疲れにくいクルマ」を掲げて開発が進められたといいます。

 新型ランドクルーザーの開発主査を務めた横尾貴己氏は、フルモデルチェンジの意義について次のように説明します。

「今日においても、ランドクルーザーでしか走れない道があります。またランドクルーザーシリーズは、ワクチン保冷輸送車のPQS取得ベース車としても選択いただきました。どこへでも行き、生きて帰ってこられる相棒であり続けること、これがランドクルーザーの使命と考えています。そのためには、次世代に向けてランドクルーザー自身も生き残る必要があるのです」

 新型ランドクルーザーは、変速機は10速AT、グレードは「GX」「AX」「VX」「ZX」「GR SPORT」を設定。盗難対策としてトヨタ初となる指紋認証スタートスイッチが標準装備(「GX」グレードのみオプション)されるほか、2023年以降のダカールラリー参戦ベース車となる「GR SPORT」グレードが新たに設定されます。車両価格(消費税込)は510万円から800万円です。

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