ランボルギーニのGTレース活動のノウハウを凝縮した究極のストリートマシン「ランボルギーニ ウラカンSTOが日本上陸を果たした。
その姿は、まさにレーシングカーそのものだが、現状のままナンバー取得が可能なロードカーだ。ストリートからサーキットまで幅広い守備範囲とする新たなファイティングブルの詳細をお届けしよう。
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文/大音安弘、写真/アウトモビリ・ランボルギーニ
【画像ギャラリー】ストリートからサーキットまでが守備範囲!ランボルギーニ ウラカンSTO
モータースポーツから生まれた好戦的なロードカー
アウトモビリ・ランボルギーニは、2020年11月19日、ランボルギーニの中核的モデルである「ウラカン」の新モデル「ウラカンSTO」を発表した。同車は、カタログモデルであり、日本での価格は、4125万円となる。
ウカランSTOは、ランボルギーニのGTレース活動で培われた技術をフィードバックし、趣味性を高めたロードカーだ。
その原点は、ワンメイクレースに使用されるウラカン Super Trofeo Evo(スーパー トフェオ エボ)とデイトナ24時間レース3連覇とセブリング12時間レースの2連覇に輝いたウラカンGT3 EVOの2台にある。
新たなウカラン ファミリーとなった「STO」。サーキット走行までカバーするスーパースポーツだ
サーキットを前提とした戦うエクステリア
レーシーなカラーリングと専用のエアロパーツを纏った好戦的なエクステリアは、ボディパネル全体の75%をカーボンファイバー製とするなど徹底した軽量化が図られている。
フロントマスクは、「コファンゴ」と名付けた一体構造のパネルとなり、フェンダーの端部から前に起こすことが出来る。これは軽量化に加え、サーキット走行時の整備性のよさなども考慮した設計だ。
フロントセクションは、一体式で前方にヒンジが備わる。軽量化など実用面の目的もあるが、名車ミウラなどのオマージュでもある
個性的なのは、リヤセクションも同様。エンジンフードは、軽量なカーボン製で、上面にエンジン冷却用のダクトが備わるが、その中央には目を引くシャークフィンが備わる。
好戦的なSTOの良きアクセントとなっているが、これはリヤスポイラーへの気流を整える役目を持つ。テールエンドの固定式リヤスポイラーは、手動での3段の切換が行え、ダウンフォースの調整が可能となる。
シャークフィンとダクトの組み合わせがサメを彷彿させる。もちろんデザイン性だけを指揮したものではなく、走行性能を高める実用アイテムだ
足元には、ポテンザが……
ブレーキシステムには、強力なストッピングパワーと高い耐久性を誇るCCM-Rブレーキシステムを装備。これはF1での応用を基としたもので、ブレンボ製となる。
注目はタイヤのセレクトで、ブリヂストンタイヤを装着する。ランボとブリヂストンのコラボレーションは、なんと今回が初。専用開発されたポテンザには、公道用とサーキット用の2タイプが用意されるという。
タイヤは、専用かいつのブリヂストン製ポテンザで、マグネシウムホイールが組み合わされる
とことんレーシーなインテリア
ロードカーといえど、サーキット走行を前提としているため、インテリアもレーシーな雰囲気が漂う。軽量化のために、スポーツシートやドアトリムなど多くのアイテムがカーボンファイバー製となる。
ただ最新のスーパーカーだけに、最新のインフォテイメントシステムも装備。画面上ではブレーキシステムのモニタリング機能やスマートフォンアプリとの連携により、走行中の動画とロガーによる自身のドライビングの確認もできるという。
4点式シートベルトを備えるスポーツシートやロールバーといったアイテムが印象的なレーシーなインテリア。ただセンターコンソールに、インフォテイメントシステムが備わるのが現代的だ
走りの心臓部は自然吸気のV10
パワートレインは、5.2L自然吸気のV10DOHCエンジンを搭載。最高出力640hp/8000rpm、最大トルク565Nm/6500rpmを発揮。これに7速DCTを組み合わせる。
ウラカンには、4WDとRWDの2タイプの駆動方式を持つが、STOはRWDをセレクト。つまり640hpを後輪のみで路面に伝えるアグレッシブな仕様となる。
その実力は、0-100km/h加速が3.0秒、0-200km/h加速9.0秒をマーク。最高速度は310km/hを誇る。もちろん、ブレーキ性能も強化され、100km/hからの制度距離は、たった30mと、その加速性能を活かした走りが楽しめることを物語る。
スペック自体は、ウラカンEVOと共通だが、RWD化と軽量化による性能向上は見過ごせない差として表れる
単なるコスメテックなロードカーでないことは、国際サーキット「デイトナ インターナショナル サーキットウェイ」でのアタックタイムが、レーシングマシンのウラカンGT3 EVOの1分46秒40に迫る、1分48秒86であることが証明している。
昨今、裕福なクルマ好きの間では、ジェントルマンレースが盛り上がりを見せいる。しかし、レース参戦やサーキット専用車を手にするには、車両購入費以外にも多くの負担が強いられる。
サーキットスペックを備えたロードカーウラカンSTOは、ランボルギーニを選ぶ顧客からすれば、現実的かつ魅力的な価格に映るのだろう。
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みんなのコメント
ミズゴロウかと思ったわw