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キャデラックV-LMDh、1万1千kmを超えるテストで「大きな進歩」24時間テストも実施へ

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キャデラックV-LMDh、1万1千kmを超えるテストで「大きな進歩」24時間テストも実施へ

 GMのスポーツカー・レーシング・プログラムマネジャーのローラ・ウォントロップ・クラウザーによれば、キャデラックは新型LMDh車両『V-LMDh』の開発において11,000kmを超えるテストを行い、「大きな進歩」を遂げているという。

 キャデラックは2023年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに2台、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに1台のキャデラックV-LMDhを投入する。

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 10月はじめにミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで行われたIMSA公認テストには、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)とアクション・エクスプレス・レーシングの車両が参加。IMSA開幕戦のデイトナ24時間レースに向けたプロトタイプのテストは、より進んだ段階へと移行している。

 IMSAが主催したZoom取材において、クラウザーは記者団に次のように語った。

「クレイジーで野心的なテストプランを立てたところで、すべてがうまくいくというものではない。だが、サーキットでの時間には誰もが満足していると言えるだろう」

「我々のクルマは、大きな進歩を遂げている。2~3回前のテストで本格的な走行テストへと移行し、現在は我々の計画を遂行するためにフル回転している状態だ」

「走行距離が増えれば増えるほど、耐久性の観点からも、すべてのパーツをチェックする上でも、より良いものになる」

「ハイブリッドおよびエンジンと、クルマの他の部分との統合、ブレーキシステム、そして空力的な部分の開発にも取り組んでいる」

 総走行距離の点ではポルシェに劣るが、クラウザーは、現在進行中のホモロゲーションに先立ち、クルマの調整に重点を置いているため、実際の数字は「おそらく二の次」であると述べた。

 彼女によれば、キャデラックの次なる大きな焦点は、非公開のサーキットにおける24時間テストになるという。その場所はセブリング・インターナショナル・レースウェイであると考えられており、今月963で36時間の連続走行テストに挑むことが分かっているポルシェとトラックをシェアするものと見られる。

「24時間テストは、我々にとって大きな意味を持つ」とクラウザー。

「それを行うとき、最も多くのことが学べる。我々のクルマがどのように機能するかを確認することに興奮している。そのために、代表的なパーツをすべて用意し、テストを成功させたいと思っている」

「私の理想では、9月に24時間テストをやっていたはずだった。これは1月のレースの前に、絶対にやっておかなければならないことだ」

 実際の総走行距離目標は明らかにしなかったが、クラウザーは、7月に初期車両が走り始めてから開発目標の「少なくとも」50%は達成したと考えているという。

「1月に間に合わせるために重要なことは、その(計画の)半分以上であると思う」と、彼女は言った。

「そして、1月以降にWECでやることもリストアップしている」

「我々はまず、デイトナにクルマを間に合わせることを優先している。それは単純に、最初のレースイベントだからだ。その後に、WECのスケジュールに目を向け、WECのトラック特有の事象について考えていくことになる」

■3台目=WEC用マシンの“渡欧”は開幕戦後の可能性も
 クラウザーはまた、CGRがオペレートしてWECにフル参戦するキャデラックV-LMDhがIMSAのデイトナ24時間にスポット参戦する場合、ヨーロッパでのテストは3月のセブリングでのWEC開幕戦以降になる可能性を示唆している。

「そうなる可能性もある。我々は、来年のスケジュールをまだ確定していない」とクラウザー。

「正直なところ、我々の今年のスケジュールだって状況によって変わり続けている。我々はテストが有効にできる日程と場所を見つけなければならない」

「セブリングの後かもしれないし、その前かもしれない。我々がそれを機能させることができるときに限られる。 このテスト計画を定着させるのは大変な道のりだった。 誰もが柔軟性を身につけなければならなかった」

「ヨーロッパでのテストを行いたい。いつ、どのコースに行けるかを確認しなければならない」

「そして、現在はモノの輸送に時間がかかっている状態だ。だから、限られた時間の中で何ができるかを考えるのだ」

 サプライチェーンの問題があり、デイトナで3台目のマシンを追加することは「簡単ではない」と認めながらも、クラウザーは目標を達成する自信があるという。

「この決断をしたとき、私たちはそれが正しい行動であると確信していた」と彼女は言う。

「その自信が変わったとは思っていない。私たちがやっていることに、大きな影響はないと思う。このクルマを走らせるたびに、我々は学んでいる」

「できるだけ早くヨーロッパのサーキットに行けるといいのだが、アメリカのサーキットを走りながらプログラムを強化して行っている」

「デイトナで3台のマシンを走らせられるのはうれしい。1月には3台すべてをレースで使える状態にして、そこからスタートしなければならないからね」

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