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EVは、これまでの自動車と“価値の軸”が少し違う 「ボルボスタジオ東京」で1歩先を実感

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EVは、これまでの自動車と“価値の軸”が少し違う 「ボルボスタジオ東京」で1歩先を実感

表参道駅・外苑前駅からお散歩がてらに

南青山3丁目交差点のフランフランの2つ隣に、「ボルボスタジオ東京」という新施設がオープンした。

【画像】ボルボスタジオ東京の内部 1日だけ展示されたEX30【EVの発信基地に潜入!】 全44枚

「セールスはしない」「EVに特化した体験型のブランドスペース」「学びができるコンテンツとおいしいコーヒー」というコンセプトに惹かれて、現地を訪れてみた。

誰でも入ることができる本スタジオの醍醐味は、“新しい生活に触れられる”ことだ。

何をしたらいいのか迷ったら、アンバサダーの方が常駐しているので声をかけてみるといい(営業スタッフはいない)。

ボルボはGoogleをビルトインしているので、クルマに乗り込み「OK グーグル!」「電気をつけて」と言えば、店内の照明が灯る。

カーナビの目的地を伝えれば、ルートとともに到着後のバッテリー残量を示してくれる。

電気自動車の気になるところが出てきたときに、ここに来ればいい。

ボルボの車両とGoogleがあれば、そしてEVのオーナーになったなら、どのように自分の毎日が変わるのかを教えてもらえるのだ。

スマホを覗くと別世界 思わずパシャリ

それだけではない。入口そばのQRコードにスマホを翳せば、本スタジオをデジタルアトラクションのように楽しむアプリの準備が完了。

自分のスマホをARカメラとして使えるようになり、「映え」狙いの1枚を撮ることも。

訪問時は、頭上に仮想のオーロラが広がってきたのでパシャリ。

また、クルマにスマホを向ければ、カメラが捉えたAR空間にクイズやトリビアが浮かび上がってくる。

タップすれば、ボルボのデザインやEVの特長を学ぶ1問1答で遊べるし、車両のまわりに雪が舞ってきたりしてARの世界に思わずのめり込んでしまう。

「充電設備」「試乗」について

家族で訪れるなら、ストックホルムの街並みを走行する「バーチャルドライブ」がオススメ。

目印は大きなスクリーンの前に展示されている車両だ。その車内に乗り込もう。スウェーデンの街を巡るような没入感とモーターならではの走りを仮想体験できる。

(実際に試乗できるEVも配備されており、青山の街を実車で走ることもできる)

電気自動車に特化した展示を行う本スタジオは、ボルボのEVオーナーなら普通充電器5基、さらに90kWの急速充電器2基(こちらは30分1500円)を利用可能だ。

施設の電力は100%再生可能エネルギーで賄い、インテリアは以前あった「ボルボスタジオ青山」の素材を最大限再利用しているという。このブランドのサステナブル活動が形になったスペースでもある。

提供される「ストックホルムロースト」のコーヒーを味わって一息つくもよし、充電している間に青山でショッピングするもよし。

椅子もテーブルもあるので、ビジネスの打ち合わせをするミーティングスペースとして使ってもいい。こんな場所なら新しいアイデアが生まれそうだ。

ノートPC、スマホの次は、電気自動車か

現在ボルボ・カーズを率いているジム・ローワンCEOは、これまでブラックベリーのCOO、ダイソンのCEOを務めてきた人物だ。

“お客様にとって正しい技術が残る。スマホが登場したときは、変わった人が使っているだけの高価格な電話だった。そのマーケットにすごい数のエンジニアが投入され多額の投資が行われると、技術革新が起こり、変化が生まれる”

“ノートパソコンが登場したときも、高価格なうえバッテリーがもたないと言われていたが、今はみんなが使っているではないか。

あるとき電気自動車もそうなる” というビジョンを持っている。

他業種から新しいインテリジェンスを迎えたボルボは、EV時代のクルマのあり方を的確に捉えているように見える。

店頭に内燃車とEVを並べても、そう簡単には選ばれない。エンジンをやめて、モーターとバッテリーにしたと言っても伝わらない。

洗練されたデジタルデバイスのようにEVを使いこなし、クルマを次世代のインダストリアルデザイン空間として考える。そんなところに、自動車の将来があると思わせる体験施設の登場だ。

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みんなのコメント

12件
  • > 店頭に内燃車とEVを並べても、そう簡単には選ばれない。エンジンをやめて、モーターとバッテリーにしたと言っても伝わらない

    おい、本音書くな
  • が、しかしベーカー社が既に100年以上前に実用化もしており、それほど長い時間があっても脱炭素だエコだと建前を掲げなければ相手にもされないのが現状でもある。

    スマホやノートパソコンはその劇的成長に10年とかかっていないことも厳然たる事実である。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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