VW最小の電気自動車
フォルクスワーゲンは、新たなコンパクトEV「ID.1(仮称)」の開発を進めている。スペインの工場で生産され、価格は1万7000ポンド(約270万円)前後となる見込みだ。
【画像】小型EVに力を入れるフォルクスワーゲン【ID.3やe-UP!を写真で見る】 全77枚
次期ID.1の予告画像が公開されているが、昨年のミュンヘン・モーターショーで披露されたIDライフ・コンセプト(ID.1のベースと考えられていた)とは大きく異なるデザインが採用されているようだ。
IDライフ・コンセプトはシンプルでミニマルなデザインが特徴的だったが、最近の予告画像を見る限り、ID.1はデジタル機能を強調するような未来的な外観となっている。
より滑らかで筋肉質なシルエットが採用され、フロントエンドにはIDシリーズの特徴的な要素が盛り込まれている。
「安価なEVでも採算取れる」と期待
既存のID.3よりコンパクトな都市型EVで、ID.1の名称が与えられる見込みだ。プラットフォームには、MEBエントリーと呼ばれるものを使用する。これは、ID.3のプラットフォームを約100mm短縮したものだ。
また、コンセプトと同じ最高出力234psのフロントマウント電気モーターと57kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は約400km、0-100km/hは7秒未満になると予想されている。
ID.1は、フォルクスワーゲンe-Up!の実質的な後継モデルとなるだろう。
生産は2025年からスペインで開始する予定だ。フォルクスワーゲン・グループはスペインにおいて、バッテリー工場の建設をはじめとする電動化プロジェクトに85億ポンド(約1兆3000億円)を投じている。
フォルクスワーゲン・グループのヘルベルト・ディースCEOは、安価な新型EVが販売台数の増加に貢献するだろうと期待を寄せている。
「2025年までにはポロサイズのEVを出すタイミングが来ると考えています。新世代のバッテリーは、原材料の高騰を除けば、生産規模が大きくなるにつれてコストが下がってきています。コンパクトEVは需要があり、採算が取れます」
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