もくじ
ー 驚異のパフォーマンス リマックとの連携がカギ
ー ピニンファリーナの今後の計画とは
ー こだわり抜いたデザイン
驚異のパフォーマンス リマックとの連携がカギ
4輪それぞれに独立したインホイールモーターを搭載し、最大出力1927ps、最大トルク234kg-mを実現。
ピニンファリーナによると、0-100km/h加速は2秒以下となり、0-300km/h加速は12秒以下で行うとしている。最高速度は約350km/hとなる。
パワートレインはその多くをリマックC_Twoと共有するが、アウトモビーリ・ピニンファリーナのミハエル・ペルシュケCEOはC_Twoとの技術的な差別化を目指したという。
「アウディR8とランボルギーニ・ウラカンの関係性とは全く違います。その2つのクルマは技術的には同じです」とペルシュケは語る。
「ですが、バッティスタとC_Twoの技術は40~50%程度しか共有しておりません。すべてはドライブトレインの骨格のチューニング具合に左右されます。加速の振り幅やドライビング性能などはわれわれ独自の味となっています」と加えた。
マテ・リマッツが創設し、現在はポルシェがその株式を10%所有するクロアチアのEVメーカー、リマックとの関係性を「ライバルでありながら仲間」とペルシュケは説明する。両者はお互いを競い合いながら協力し合うということだそうだ。
ピニンファリーナの今後の計画とは
ピニンファリーナは150台のバッティスタを生産する予定であり、欧州と米国を中心にさまざまな市場で販売される予定である。ペルシュケによると、米国での関心は高まっているとのこと。
「すでに30人以上が代金を支払い済みで、米国向けには全体の65%以上の台数がデリバリーされる予定です」と彼は語った。
バッティスタはピニンファリーナの最初のモデルとなり、今後3年間で新たに3車種を発表していくという予定だ。
ペルシュケはそのうちの2車種を、ベントレー・ベンテイガやランボルギーニ・ウルスのようなクロスオーバーSUVになると明かした。それらSのSUVはバッティスタよりは価格が抑えられるものの、最低でも5桁の価格は付くと予想される。今後5年間で8000~10000台を販売していく計画だ。
ピニンファリーナはライバル他社の人材も引き抜いており、最近ではメルセデス-AMGプロジェクト1のプロジェクトリーダー、レネ・ヴォルマンを新たに採用した。
ヴォルマンは昨年にポルシェから移籍したクリスティアン・ユングや、ブガッティのエンジニアを務めたピーター・トゥッツァーとともに開発に携わることになる。
こだわり抜いたデザイン
バッティスタのデザインはピニンファリーナのデザイン部門トップ、ルカ・ボルゴーニョによって率いられた。彼によると、デザインチームはコンセプトモデルのデザインを極力崩さないことを目指した。
初期の段階で提案されたリトラクタブルヘッドライトの採用は見送られた。「魅力的なデザインを再び採用するのはわたしたちの夢でしたが、世界中の市場で販売するためにも見送らざるを得ませんでした」とボルゴーニョは語った。
低床に配置されたバッテリーとその全く新しいパワートレインを搭載するものの、バッティスタのプロポーションは往年のミッドシップスーパーカーの名残が見られる。
「よく採用されるプロポーションはキャビンを極端に前に配置し、リアの側面を大きくするというスタイルです」とボルゴーニョは語る。
「技術的には正しい選択ではあります。重量配分に関しては、ホイールベースの間にクルマの大部分を配置することを目指しました。バッテリーなどは通常の内燃機関が配置される位置と同じような場所に配置しました」と加えた。
欧州向けのデリバリーは2020年の終わりごろに開始され、米国やアジア向けのデリバリーは2021年から予定されている。
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