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まるで「ウルトラ警備隊」の特装車!? 60年以上前の“9人乗り”ワゴンを発見 黄金時代の「クライスラー車」とは

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まるで「ウルトラ警備隊」の特装車!? 60年以上前の“9人乗り”ワゴンを発見 黄金時代の「クライスラー車」とは

クライスラー黄金時代の希少なステーションワゴンがオークションに登場

 アメ車のなかでも「ビッグ3」に位置づけられるほど知名度の高いメーカーであった「クライスラー」。

【画像】9人乗りのワゴンなんてあるんだ…1961年製クライスラーのワゴンを写真で見る(28枚)

 クライスラーの歴史は古く、1925年にウォルター・パーシー・クライスラー氏が自動車を販売するために創業したところから始まります。

 現在では当たり前になっているパワステや油圧ブレーキなどをいち早く導入したメーカーでもあり、クライスラーの技術力は高く評価されました。

 その後もアメリカの高度成長によるクルマの需要が高まり、国内シェアを大幅に拡大します。

 さらに日本でも認知度の高い「ダッジ」や「ジープ」などのブランドを買収することで、国内外で不動の人気を誇るようになりました。

 しかし、1970年代に入ると、経済性や信頼性の高い日本メーカーが急伸したことやオイルショックもあって、販売台数が減少の一途をたどることに。

 一時的には企業努力で立て直したクライスラーでしたが、世界的なヒットモデルの開発に苦労したこともあって、三菱やダイムラーと提携するなど生き残りの道を模索するようになりました。

 それでも経営状況に明るい兆しが見えず、2008年に起こったリーマンショックをきっかけに、2009年には経営破綻となります。

 その後は連邦倒産法の適用を受けるとともに、イタリアの自動車メーカーである「フィアット」からの出資を受けることで再建に成功しました。

 現在では、吸収されたフィアットを筆頭にした「FCA」とプジョーやシトロエンなどの欧州車の共同体である「グループPSA」が合併して、「ストランティス」グループとして活動しています。

 そんな波乱万丈の歴史を歩んできたクライスラーですが、オイルショックの起こる1970年代以前の代表モデルである「ニューヨーカー」が、オンラインオークションサイトの「Bring a Trailer」に出品されて注目を集めています。

1961年製クライスラー「ニューヨーカー」ワゴンがオークションに登場

 今回の個体は、アメリカから出品された1961年式モデルで、ボディカラーはフォーマルブラック、走行距離は4万9000マイル(約7万8857km)となっています。

 そして最大の特徴は、この時代では希少な9人乗りのステーションワゴンということです。

 記録によると1961年に製造されたステーション ワゴンは1436台で、そのうち760台が9人乗りだったようです。

 伝えられるところによると、20年間放置されていた個体を出品者が16年前にオハイオ州から購入したモデルになっています。

 パワートレインは413ci Golden Lion V8のシングルキャブレター仕様で、新車時には35馬力の最高出力を発生していました。

 トランスミッションは、プッシュボタン式トルクフライト3速オートマチックトランスミッションで、当時の高級車にふさわしくパワステやパワーウインドウも搭載されています。

 購入後は所有者がフルレストアをおこない、サビの除去、パネルの交換のほか、再塗装も実施済みです。

 当然、機関部にも改修がおこなわれ、エンジン、キャブレター、ラジエーター、トランスミッションも再構築されており、実走も可能です。
 
 エクステリアはVの字にレイアウトされた斜め配列のヘッドライトと対照的な台形グリルが特徴で、ほかのクルマにはない個性を演出しています。

 さらに特徴的なのがリアセクションで、アメ車の黄金期を物語るテールフィンは、テールランプと一体式でエッジの効いた個性的なデザインです。
 
 インテリアもダッシュボードやドアトリム、シートをレッドに統一し、3列目シートは後ろ向きのベンチシートとなっています。
  
 ※ ※ ※

 今回の個体は、ほとんど市場に出回らない60年以上前のニューヨーカーのワゴン仕様ということもあって大変賑わっています。

 現在の入札価格は2万5000ドル(約381万5000円)で、現地時間2024年12月17日午前7時に終了予定です。

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みんなのコメント

6件
  • jjj********
    9人乗りのデカくて重いボディに35馬力のエンジンって本当ですか?
    走らんぞ・・・・
  • nek********
    35馬力…軽自動車だってもっとあるよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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