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確かに貴重な5ナンバーセダンだけど……プレミオが新車並のお値段!? 中古価格が超高いワケ

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確かに貴重な5ナンバーセダンだけど……プレミオが新車並のお値段!? 中古価格が超高いワケ

 ほぼ姿カタチが同じの兄弟車アリオンは想像通りのお値段だが、プレミオの中古価格がバカ高い!! 今や貴重な5ナンバーサイズセダンというのはわかるが、なんでプレミオだけ高値を維持しているのか!?

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

確かに貴重な5ナンバーセダンだけど……プレミオが新車並のお値段!? 中古価格が超高いワケ

■日本では全くもって不人気車となってしまった小型セダン

今やカローラまでもが3ナンバーサイズに。5ナンバーを未だキープするセダンは風前の灯状態なのだ

 クルマのボディタイプの人気は時代の流れと共に変化しているが、ここのところ全く持って不人気道まっしぐらとなってしまっているのがセダンだろう。

 まだ大型の高級セダンであれば需要はあるものの、2L以下のセダンの人気はほぼゼロといってもいいくらいで、先日フルモデルチェンジを実施したインプレッサもついにセダンは姿を消しハッチバック一本となっている。

 そのため現行モデルとして購入できる2L以下の国産セダンはカローラとMAZDA3セダン(こちらは先日の一部改良で1.5Lモデルは消滅)程度である。

 5ナンバー枠に収まるのは現行モデルと併売されているカローラアクシオのみと、歴史ある車名の多くも潰えてしまっているのが現状だ。

 そんな絶版小型セダンの中古車の中で、異常とも思える高値をキープしているのがタイトルにもあるように、トヨタのプレミオなのである。

■懐かしのコロナの後継車だったアリオン!! 上級グレードは本革シート採用の豪華版も

後席にもしっかりとリクライニング機能が付くなど、快適性も申し分ないデキだった

 2021年3月で生産を終了したプレミオは2代目モデルであり、初代は2001年に登場。その前身は1957年に初代モデルが登場したコロナで、11代目コロナのサブネームとして使用されたプレミオがそのまま車名になったというワケだ。

 ちなみにプレミオにはアリオンという兄弟車が存在し、こちらは実質的なカリーナの後継車種。

 そしてプレミオよりもスポーティなキャラクターを持ち合わせていた。といってもエンジンや足回りに違いがあるワケではなく、あくまで見た目がスポーティな仕立てになっていたという程度である。

 2007年6月に登場した2代目プレミオは、5ナンバーサイズをキープし、エンジンは1.5L、1.8L、2Lという3種類を用意。

 法人ユース向けに装備を絞ったビジネス仕様を用意する一方で、上級グレードには本革シートを備えたモデルも用意するなど、バリエーションの豊富さが特徴となっていた。

 2016年6月にはビッグマイナーチェンジを実施し、エクステリアを大幅変更。異なるデザインを採用していたアリオンと基本形状を共有化しつつ、プレミオはメッキグリル、アリオンはメッシュグリルを採用することで引き続きキャラクターの差別化を図っていた。

■新車価格を余裕で超えちゃった!! しかも人気なのは高級グレードじゃないってマジ!?

兄弟車のアリオンは未だお手頃価格をキープ。もしやこちらも値上がりするか!?

 このように、マジメな5ナンバーセダンとして販売されていたプレミオだが、中古車情報サイトをチェックしてみると、高いものでは300万円前後のプライスが付けられているものを見ることができる。

 ちなみに新車当時の価格は最も高いグレードでも273.6万円(2.0G EXパッケージ)であるし、高値で並んでいる車両のほとんどが1.5Lモデルであるため、明らかに新車価格よりも高値となっているのだ。

 ちなみにアリオンになると、最も高いものでも200万円を切る価格となっており、兄弟車でありながら中古車価格で100万円近い開きがあることになる。

■海外でプレミオが超絶人気に!! まさかの憧れのクルマになっていた

初代モデルもプレミオだけ高値をキープ中!! たしかに扱いやすいサイズだけど……

 とはいえ、「近プレミオが大人気!」とか、「アノ有名人の愛車がプレミオ!」とか、「峠最速のプレミオが登場する漫画が話題沸騰!」というような話を耳にするワケでもなく、なぜプレミオばかりが高値になっているのだろうか?

 実はこれ、日本国外でのプレミオに対する人気が爆発的に高くなっているというのが背景になるのである。

 特にバングラデシュやスリランカなどの東南アジア方面で人気が高く、彼の地ではプレミオに乗ることが一種のステータスとなっているようなのだ。

 また、1.5Lモデルが圧倒的に人気となっている背景には、1台のクルマを長く乗りたいと考える国民性が影響しているという。

 グローバルに販売されていたヴィッツ(輸出名ヤリス)や東南アジアで販売されているヴィオスなどに搭載されている1.5Lの1NZ型エンジンが圧倒的信頼度を勝ち取っているのも影響しているんだとか。

 現地では日本で人気のボディカラーである白、黒、シルバーよりも、カラフルなボディカラーが好まれる傾向にある。

 ダークレッドマイカメタリックやブラッキッシュアゲハガラスフレークといった色だとさらに高値で取引されるほか、日本のナビやETCも“日本から輸入されたクルマ”という信頼の証ということで人気とのこと。

 ちなみにアリオンがプレミオに比べて人気薄の理由は、メッキグリルで立派に見えるプレミオに対し、スポーティなメッシュグリルは高級感に欠けるという説があり、1台を長く乗るからこそプレミアム感を大切にするということが影響しているのではないだろうか。

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みんなのコメント

48件
  • とうに廃版になっていたかと思ってた。
    セダンは実用性に欠けるけど、見た目は良いね。 SUVより格好いい。
  • セダン不人気の理由は、SUVの方が使い勝手も万能だからというだけなのか、それとも見た目もダサいと思う人が増えたのか…自分はセダンの方がスラッとしていてカッコ良いと思う。ハリアーやCX5なんかだって、あの面構えでセダンだったらカッコ良いはずなのに、なぜ車高上げてワザワザダサくするんだろうと思ってるぐらいです。自分ら世代にとって、車高はカッコ良さのバロメーターでしたからねw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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