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輝いていた頃の歴代レガシィセダンを振り返る! シブさが光る高性能レガシィ5選

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輝いていた頃の歴代レガシィセダンを振り返る! シブさが光る高性能レガシィ5選

■30年超の歴史に幕を閉じる「レガシィ セダン/B4」を振り返る

 日本がバブル景気に沸いていた1989年、スバルはすべてが新しいセダン/ステーションワゴンの初代「レガシィ」を発売。

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 トップグレードには新開発の「EJ20型」水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。最高出力200馬力を誇り、駆動方式はフルタイム4WDを採用することで、道を選ばないオールラウンダーとして高い人気を獲得します。

 その後も基本的なコンセプトは初代から変わらず代を重ねていきましたが、2014年に「ツーリングワゴン」の国内販売を終えました。2020年6月にはセダンの「レガシィB4」も国内向けの生産を終了し、現在は在庫車を販売していますが、もうすぐ販売が終了され、「レガシィ アウトバック」のみとなります。

 30年以上も続いたレガシィ/レガシィ ツーリングワゴンの歴史はついえてしまいますが、数々の記憶に残るモデルが存在。

 そこで、歴代レガシィ セダン/B4のなかから、代表的な高性能モデルを5車種ピックアップして紹介します。

●初代「RS type RA」

 初代レガシィは「レオーネ」シリーズの後継車として登場。発売直前にFIA公認10万km世界速度新記録を樹立し、その高性能さを世界中に知らしめました。

 また、開発時点からラリーをはじめモータースポーツへの参戦を想定しており、レースベース車の「レガシィ RS type RA」をラインナップ。

 エンジンは「STI(スバルテクニカインターナショナル)」がチューニングした最高出力220馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCターボを搭載。エンジン内部にも手が入れられた高バランスエンジンとなっており、後のSTIコンプリートカーを先取りしていました。

 また、足まわりの強化に加え、ギア比が変化するバリアブルクリック・パワーステアリングを装備するなど、戦うマシンとして仕立てられています。

 1990年に世界ラリー選手権(WRC)に参戦を果たすと1993年にはスバル初の優勝を勝ち取り、後の「インプレッサWRX」開発への道を開拓します。

●2代目「RS」

 1993年に2代目レガシィが登場。初代に比べて全長が70mm-85mm、全幅で5mm大きくなったことで居住性が高められました。

 また、ドアビーム、エアバックなどの安全装備の充実や、ターボモデルでは、低回転ではシングル、高回転ではツインターボとなる「2ステージツインターボ」を採用。

 トップグレードには初代から引き続きEJ20型ターボが搭載され、水冷式から空冷式にあらためられたインタークーラーを装着し、最高出力は250馬力まで向上しました。

 さらに1996年のマイナーチェンジでは、セダンの「RS」グレード5速MT車が、2リッターエンジンで初となる280馬力に到達。

 ほかにもビルシュタイン製倒立式ダンパー、17インチタイヤなどが装着されるなど、280馬力を受け止めるにふさわしいシャシ性能にアップデートされています。

●3代目「B4 RSK Sエディション」

 1998年に発売された3代目レガシィは、引き続き5ナンバーサイズのスリムなボディで登場。初代、2代目の薄型ヘッドライトから上下2灯式の大型ヘッドライトとしたことで、フロントフェイスのイメージが一新されています。

 全車4WDとなると同時に、セダンはこの3代目から車名が「レガシィB4」に変更され、さらにグレード構成をツーリングワゴンとは異なり、自然吸気エンジンの「RS」とターボエンジンの「RSK」と、ともにスポーティモデルのみとされました。

 RSKには2代目から継承された2ステージツインターボのEJ20型で、最高出力は280馬力のままとなっています。

 1999年には、RSKをベースに「ポルシェデザイン」が開発したエアロパーツなどが装着された「ブリッツェン」が登場。2002年にはSTIが開発したコンプリートカーで、293馬力を発揮するエンジンに6速MTが組み合わされた「S401 STiバージョン」が400台限定で発売されました。

 これらの高性能モデルとは異なるアプローチだったのが、2002年に発売された特別仕様車「B4 RSK Sエディション」です。

 エンジンはRSKのままで、赤く塗装されたフロント対向4ポットブレーキキャリパー、クイックステアリングギヤレシオ、フロント・ヘリカルLSD(5速MT車)を採用し、走行性能を強化。

 さらに内装にはアルミパッド付スポーツペダル、チタン調パネル、チタン調リングのMOMO製ステアリングホイールなどを装備し、スポーティに演出されています。

「通好み」なチューニングが施された「B4 RSK Sエディション」は、わずか半年間しか販売されず、いまでは希少な存在です。

■伝統のEJ型エンジンを搭載した、最後の高性能レガシィとは!?

●4代目「B4 3.0R」

 2003年に登場した4代目レガシィは、ボディサイズが拡大され、シリーズ初の3ナンバーサイズ化されたことや、等長エキゾーストマニホールドの採用により、スバルの水平対向エンジン独特の「ボクサーサウンド」が消えた新世代のレガシィとして話題となりました。

 4代目では先代から引き続きターボ車がメインでしたが、エンジンの改良により上質さは大きく進化。その上質さをさらに高めたのが、2003年に追加ラインナップされた「3.0R」です。

 最高出力250馬力を発揮する3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載し、2リッターターボ車とは異なる6気筒ならではのエレガントかつパワフルなフィーリングが特徴。

 さらに2004年には、専用チューニングのビルシュタイン製ダンパーや、専用の外装パーツ、18インチホイールを装備する「3.0R Spec B」が登場しました。

 トランスミッションは当初、走りを重視したことで6速MTのみとなっていましたが、後に5速ATを追加し、大排気量の自然吸気エンジンのフィーリングを幅広いユーザー層にアピール。

 なお、国内のレガシィB4ではこの3リッターが最大排気量ですが、北米仕様には3.6リッターエンジンを搭載した「3.6R」が設定されていました。

●5代目「B4 2.5GT Sパッケージ」

 2009年に登場した5代目レガシィでは、北米市場を意識して全長4730mm×全幅1780mm×全高1505mm(B4)と大型化したことで、スポーティさよりも高級感のあるモデルへと変化。

 しかし、レガシィの伝統である高性能グレードは忘れられておらず、「レガシィB4 2.5GT Sパッケージ」がラインナップされました。

 搭載されたエンジンは最高出力285馬力を発揮する「EJ25型」2.5リッター水平対向4気筒ターボで、トランスミッションは6速MTと5速ATが設定され、上質なハイパフォーマンスセダンに仕立てられています。

 駆動方式はAWDで、ドライビングスタイルに応じて走行モードが選択可能な「SI-DRIVE」を標準装備。2代目から継続して採用されているビルシュタイン製ダンパーと相まって、さまざまな路面状況でも安定した走りを実現。

 なお、2014年に発売された6代目では、全車2.5リッター自然吸気エンジンを搭載し、よりコンフォートな仕様となったため、初代から続いた伝統の「EJ型」エンジンを搭載した高性能なレガシィは、この5代目が最後のモデルです。

※ ※ ※

 初代レガシィの登場によってスバルのブランドイメージが一気に高まり、現在も続く「シンメトリカルAWD」を広く浸透させたといえます。

 また、スバルが1980年代から研究開発を続けてきた先進安全技術「アイサイト」の元祖は、1999年に「レガシィ ランカスター」に搭載された「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」です。

 このようにスバル車のなかでもエポックメイキングなモデルだったレガシィは、近年のセダン、ステーションワゴン人気の低迷によって消えてしまいますが、記録にも記憶にも残る1台として後世に語り継がれることでしょう。

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みんなのコメント

4件
  • デカくなりすぎたのとセダンの需要が減ったのが原因ですかね。
    残念ではありますが…。
  • レガシィを含め昔の車にはロマンがあったと思うな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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