現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「ランクル70」来年お披露目!? 新型or再再販どっち? 70年ぶり悲願の自衛隊採用の噂も

ここから本文です

トヨタ「ランクル70」来年お披露目!? 新型or再再販どっち? 70年ぶり悲願の自衛隊採用の噂も

掲載 更新 48
トヨタ「ランクル70」来年お披露目!? 新型or再再販どっち? 70年ぶり悲願の自衛隊採用の噂も

■2023年にランクル70が日本再導入? どんな話なのか

 トヨタ「ランドクルーザー40」の後継車として1984年のデビューから基本設計が変わらない「ランドクルーザー70」(以下ランクル70)。
 
 そんなランクル70ですが、2023年に再再販されるという噂が出ているようですが、どうなのでしょうか。

【画像】これが日本に来るのか? ファン歓喜のランクル70の実車がコレ!(53枚)

 ランクル70は、非常に堅牢で耐久性と信頼性が高いオフロード車として知られる、世界中で高い評価を得ている4×4です。

 日本では2004年に販売が終了しましたが、世界では相変わらず活躍しており、新車販売もおこなわれています。(あまりにも多くの注文に対応しきれず、注文を停止している国もあります)

 その後、ランクル70は2014年には「デビュー30周年」を記念して日本でも2015年6月末までの1年限定で販売された経緯があり、その際も大きな話題となりました。

 さらに、ランドクルーザー生誕70周年となった2021年8月1日にはランクル70向けの70周年特別仕様車のパーツ(車両部品や用品)を発売するという動きもありました。

 また、かつてランドクルーザーシリーズのブランド担当者は、ランクル70について次のように話していました。

「現在、グローバルでの70系は、中東やオーストラリア、南アフリカなど過酷な環境下で使われることが多いです。

 70系はバン以外にピックアップトラックも設定されており、さまざまな用途で使えることが支持されています。

 このようなランドクルーザーの根幹となる『信頼性・耐久性・悪路走破性』が評価され続けているのはもちろん、最近のクルマでは味わえない『操る喜び。楽しさ』もユーザーからは評価されている部分です。

 日本の中古市場では、70系を購入する若年層も多く、2014年の復刻では大きな反響がありました。

 最近でも復刻の要望を頂いているのは承知しています。

 復刻に関して、燃費や排出ガスなどクリアしなければならない問題は多いのは事実ですが、それは我々が技術で解決しなければいけないことです。

 長く待っていただいているお客さまに対して、本当は出していかなきゃいけないという役目があるとは思っています」

※ ※ ※

 このような話もあったなかで、ランクル70が2023年中に国内再販される可能性が高まっています。

 これまでも何度かランクル70再販の噂は出ていましたが、2023年発売に向けて、各所の動きがあわただしくなっています。

 まずランクル70に限らず、これまでトヨタ海外専用車の国内販売に関して深くかかわってきたディーラーとの関係について説明します。

 そのディーラーとは群馬トヨタ(本社:群馬県高崎市)です。

 群馬トヨタは「RV Park」という本格的な11のセクションからなるオフロードコースがあり、公式サイトによると「梯子車体」(ランクルなど堅牢な4×4を象徴するラダーフレーム)の試乗車でオフロード走行体験も可能とのこと。

 その群馬トヨタでは過去に海外専用車両を展示していち早くイベントを開催したり、それらのクルマをベースにしたカスタムカーを東京オートサロンに出展したりして、その数か月後に実際にトヨタ自動車から国内販売されたという例がこれまで3件あります。

 ●FJクルーザー(2010年国内発売)

 海外専用のFJクルーザーは日本に並行輸入車として輸入され人気を博しました。

 2010年に日本でもトヨタ自動車から正規販売されることになったのですが、群馬トヨタでは国内販売が決定する前から「RVパーツショー」に左ハンドルの並行輸入車を展示したり、アメ車系インフルエンサーや芸能人に貸し出したりして盛り上げてきました。

 ●ランドクルーザー70(2014年―2015年の1年限定)

 ランクル70が期間限定で復活した年、2014年1月の東京オートサロンに群馬トヨタから76バンと79ピックアップの2台をベースにしたカスタムモデルが出展されました。

 このときも国内再販は発表されていませんでしたが、そのおよそ7か月後に出展車両とおなじモデル、2車種が国内販売を開始しました。

 ●ハイラックス(2017年国内発売)

 ランクル70と同じく2004年に国内販売を終了したハイラックスも海外での生産、販売が続いていました。

 国内での販売を望む声が多く、2017年に13年ぶり販売となったのですが、2017年1月のオートサロンに群馬トヨタでは2台のハイラックスを出展しています。

※ ※ ※

 海外のランクル事情に詳しいとある業者さんは次のように話しています。

「群馬トヨタのカスタムモデルはその多くがフレームナンバー無しの状態。

 つまり、トヨタが工場出荷の状態でカスタムモデルのベース車両を群馬トヨタに出していることになります。

 FJクルーザーのときは違ったと思いますが、トヨタが作った試作車のような車両を群馬トヨタに提供しているというのではないでしょうか」

■2023年にランクル70登場か 悲願の自衛隊採用の噂も

 そうしたなかで2020年1月の東京オートサロン2020では、70ショートをベースにしたカスタムカーを出展しており、このときも左ハンドルの海外仕様車でした。

 そして、2022年12月20日に群馬トヨタから発表された情報によると、2023年1月の東京オートサロン2023に79ピックアップトラックのカスタムモデルが出展されることが明らかにされています。

 現段階では海外仕様の70がそのまま国内で販売されるのかどうかは定かではありません。

 しかし、これまでの経緯を見ると、群馬トヨタがオートサロンに出展した国内未発売のオフロード車が国内で市販、という流れはランクル70再再販においても踏襲される可能性が高いと考えられます。

 そしてもうひとつ。ランクル70の国内再販を誰よりも強く願うエンジニアの存在を忘れてはいけません。

 長年、ランクル開発に携わってきたミスターランクルこと小鑓貞嘉(こやりさだよし)氏。

 小鑓氏はかねてから「ランクル本来の魅力と機能にあふれた70を国内で販売したい!」ということをメディアなどの取材でアピールされてきました。

 1959年生まれの小鑓氏が定年を迎える2023年から2024年までに悲願ともいえるランクル70の国内再販を実現する動きがトヨタ社内でも進んでいるという情報があります。

 ランクル70の国内再販に向けてもうひとつ、ビッグな情報をお届けしましょう。

 それは、70ショート/ショート幌が自衛隊車両に採用されるという話です。

 自衛隊車両の主力となる1/2tトラック(通称:73式小型トラック)は現在パジェロベースの車両が使われています。

 しかし、民生用のパジェロが生産終了となったことに関係して、代わりにランクル70ショート/ショート幌が採用されるという情報です。

 もし実現すれば1950年から1951年頃に開発されていたランクルの前身「トヨタBJジープ」が三菱「ジープ」との戦いに負けていらい70年の悲願を達成することになるかもしれません。

 そうしたなかで、2022年12月1日にはトヨタ車体内に「LC事業推進室」の設置を発表しました。

 ランクル70国内販売の動きはこれからますます慌ただしくなっていきそうです。

こんな記事も読まれています

「永遠に有料…?」 とっくに無料化されている“はず”の道路たち なぜまだお金とるの?
「永遠に有料…?」 とっくに無料化されている“はず”の道路たち なぜまだお金とるの?
乗りものニュース
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
くるまのニュース
結局さぁ……日産[GT-R] とヒョンデ[IONIQ5 N]って結局どっちが良いの??
結局さぁ……日産[GT-R] とヒョンデ[IONIQ5 N]って結局どっちが良いの??
ベストカーWeb
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
Auto Messe Web
トヨタ、2025年のWRC参戦体制を発表。勝田貴元含む4名のフルタイムドライバーを揃え全タイトル獲得目指す
トヨタ、2025年のWRC参戦体制を発表。勝田貴元含む4名のフルタイムドライバーを揃え全タイトル獲得目指す
motorsport.com 日本版
【このAMGゲレヴァーなんぼ?】V12を搭載したゲレンデヴァーゲン 生産台数わずか5台の「メルセデス G63 AMG V12」の価格は?
【このAMGゲレヴァーなんぼ?】V12を搭載したゲレンデヴァーゲン 生産台数わずか5台の「メルセデス G63 AMG V12」の価格は?
AutoBild Japan
【屋根開き版が追加】メルセデスAMG CLE 53 4マティック+ カブリオレ 一年中快適に楽しめる装備も充実
【屋根開き版が追加】メルセデスAMG CLE 53 4マティック+ カブリオレ 一年中快適に楽しめる装備も充実
AUTOCAR JAPAN
オイルクーラー用Oリングやブラックメッシュホースなど、HKSからオイルクーラー補修パーツ各種が発売
オイルクーラー用Oリングやブラックメッシュホースなど、HKSからオイルクーラー補修パーツ各種が発売
レスポンス
レクサス「新型“7人乗り”SUV」発表に反響多数! 「イカつカッコイイ」「欲しい」 全長5.1mで3.5リッター「V6」搭載! 後席めちゃ広い「スポーティ3列車」 米で登場
レクサス「新型“7人乗り”SUV」発表に反響多数! 「イカつカッコイイ」「欲しい」 全長5.1mで3.5リッター「V6」搭載! 後席めちゃ広い「スポーティ3列車」 米で登場
くるまのニュース
ローソン予選15番手「とにかくグリップがなくて苦労したが、それは言い訳にはならない」:RB/F1第22戦
ローソン予選15番手「とにかくグリップがなくて苦労したが、それは言い訳にはならない」:RB/F1第22戦
AUTOSPORT web
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
AUTOSPORT web
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
くるまのニュース
角田裕毅と好バトルの末8位フィニッシュのヒュルケンベルグ「ピットストップのタイミングを少しずらしたのがうまく機能した」
角田裕毅と好バトルの末8位フィニッシュのヒュルケンベルグ「ピットストップのタイミングを少しずらしたのがうまく機能した」
motorsport.com 日本版
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
ベストカーWeb
BMW初代「M3」に24年! マフラーはE46 325i用をベースに自分で溶接して製作…トヨタ「スターレット」から乗り換えて何が違った?
BMW初代「M3」に24年! マフラーはE46 325i用をベースに自分で溶接して製作…トヨタ「スターレット」から乗り換えて何が違った?
Auto Messe Web
ドラマ連発!エバンス/マーティン組が日本戦でニ連覇、TOYOTAも大逆転でのシリーズ四連覇獲得に「トヨタ(豊田)」が湧いた!!【WRC最終戦ラリージャパン】
ドラマ連発!エバンス/マーティン組が日本戦でニ連覇、TOYOTAも大逆転でのシリーズ四連覇獲得に「トヨタ(豊田)」が湧いた!!【WRC最終戦ラリージャパン】
Webモーターマガジン
BMWが新型「3シリーズ セダン/ツーリング」を発売! PHEVモデルは航続距離がさらに向上。【新車ニュース】
BMWが新型「3シリーズ セダン/ツーリング」を発売! PHEVモデルは航続距離がさらに向上。【新車ニュース】
くるくら

みんなのコメント

48件
  • 自衛隊採用は有るかもなあ。

    実際パジェロベースだが、もうL型自体が30年前の設計。
    堅牢であり修理も簡単ではあるのだが、それだけで喰えるもんじゃない。
    実際4D56もまだ造ってはいるが。

    粗悪な軽油や灯油または食用油でも動ける旧ディーゼルは、実際の戦地で物資が枯渇した緊急事態では大きなアドバンテージにはなるが、環境バカのせいでその存在が許されなくなってきている。

    動けなければ、死あるのみの戦場で環境だなんだって、言ってられるのかな?
  • 噂多い車だね。販売されない方に1票
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.0349.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

149.0522.5万円

中古車を検索
FJクルーザーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.0349.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

149.0522.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村