来年のタイカン発表に弾み
ポルシェAGは、2018年上半期における営業利益、売上高、販売台数について発表を行った。
新型ポルシェ911(タイプ992) カモフラージュなしで街中に 11月発表へ
営業利益は1%増加の22億ユーロとなり、売上高は4%増加して123億ユーロ、営業利益率は17.5%。2018年上半期の販売台数は前年同期から3%増の13万598台、従業員数は5%増の3万785人になった。
オリバー・ブルーメ取締役会会長は、「上半期の実績は2018会計年度が素晴らしいものとなるための力強い基盤です。ポルシェ誕生から70周年という記念すべき年にブランドのアイコンである911に対する需要が高かったことは、非常に喜ばしい限りです。わたし達はこれからも未来のスポーツカーのために投資をしていきます」とコメントを発表した。
「電動化、デジタリゼーション、そしてコネクテビティなど今後における課題は多岐に渡りますが、われわれはこれをチャンスと捉えています。来年にはポルシェ初のフル電動スポーツカー、タイカンのデビューを控えています。このクルマは未来のモビリティーにおけるスタンダードとなることでしょう」
モデル別、地域別の販売状況についても情報が公開された。
モデル別・地域別 販売台数
財務およびIT担当の取締役会副会長であるルッツ・メシュケは、アフターセールスやポルシェコンサルティングなどによるコンサルティング事業といった車両販売以外の事業が好調な業績にポジティブな影響を与えたと捉えている。
これらの利益をもとに、電動化や新規ビジネスの開拓に向けて投資が行われるという。「今年度下半期には幾つかの課題が待ち受けています。それでも15%以上の営業利益率を確保するという経営目標を追及していきます」とメシュケは語っている。
ポルシェには、不安定な政治と経済、そして欧州であらたに始まるエミッションスタンダードへの対応が求められている。
モデル別の販売台数においては、パナメーラがもっとも大きく伸びた。6月末までにポルシェは2万500台の4ドアスポーツカーを販売。これは前年比の約2倍となる。
911も同じく2桁の成長を見せ、28%増の2万1400台。もっとも多くの台数を売り上げたのは、引き続きマカンで4万6600台、カイエンの販売は2万8700台だった。
ポルシェの本拠地ドイツでの販売台数は11%増、欧州全体では9%の増加となりました。中国では3万3363台を販売し、2万9421台のアメリカを超えて、引き続きポルシェにとって最大の単一市場となっている。
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