この記事をまとめると
■トヨタが傘と最新のモビリティ融合させた乗り物「&brella」を製作した
14歳から運転できる国もあるって羨ましすぎる! かの「イセッタ」を彷彿とさせる小型EV「マイクロリーノ・ライト」が想像以上に本格的なクルマだった
■「&brella」はふたり乗りの電動モビリティで運転操作はスマホ向けアプリで行う
■各地テーマパークや観光地で「&brella」の体験走行が行われており試乗することも可能だ
乗る人が笑顔になれそうなトヨタの最新モビリティ
乗り物の未来は明るい! たとえ猛スピードが出なくとも、最先端テクノロジー満載でなくとも、ちょっとしたアイディアとエンジニアの知恵と情熱があれば、モビリティのワクワクは止まることがないのです。というのも、トヨタが作り上げた最新モビリティ「&brella(アンブレラ)」はその名のとおり走る「傘」! もう、乗っている人たちの笑顔を見るだけで楽しさが伝わってくるはず。すでに観光地やテーマパークで走り始めているトヨタの傘とは、はたしてどんな乗り物なのでしょう。
そもそもは、観光促進を目的に、静岡市と静岡県内企業が後押しし、静岡市コ・クリエーションスぺ―スCOCODに集った一般の方々が新たなモビリティのアイディアを出し合ったことがスタート。そして、和風の傘を使うアイディアが有力候補となり、協力を申し出たトヨタ技術会東富士支部のメンバーが実走行できるまでに作り上げたというもの。
傘というのは「ちょっとそこまで……濡れずに移動したい!」という顧客ニーズから生まれたとのことですが、作っていく過程で「実用性もさることながら、エンターテイメント性を持たせることも大切」だと開発方針を転換。
その結果、見て、乗って、楽しい静岡発の新モビリティが完成という次第。ちなみに、アンブレラはトヨタ社内で開催された技術コンペティションで3位に入賞という快挙も。コンペには社内の強豪がいくつもエントリーしているほか、長年入賞を続けているグループもいるなかでの3位というのはじつに価値の高い結果にほかなりません。
さて、アンブレラの詳細は公表されていませんが、ふたり乗りの電動モビリティとしてさまざまな場所でお披露目されています。和風の傘がキャビンを覆い、ベンチシートには座布団風のクッションも用意されている模様。そして、運転操作はスマホ向けアプリで可能となっており、スマホを水平にした状態で傘ボタンを押しながらスマホ本体を進みたい方向に傾けると進み、スマホを立てた状態で回転させるとアンブレラも回転するのだそうで、これはちょっと運転してみたくなりますよね。
また、遠隔操作も可能となっているため、就学児以上であれば子どもだけでの乗車もいけるという仕組みで、いかにもテーマパークでウケそうな乗り物に仕上がっているのです。
アンブレラは前回のジャパンモビリティショーにも出展されたので、実車をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。また、2024年3月5日に開催された「2024 Yumi Katsura Grand Collection in Tokyo」にも登場! 美しい和装とエレガントなショー演出に合わせ、多数の観客が見守るなかをモデルのスマホによる運転でランウェイを走行。もちろん、先日お亡くなりになった桂由美さんご自身もアンブレラに乗車して満面の笑みを浮かべられていたのでした。
なお、前述のとおりアンブレラは各地のテーマパークや観光地で、随時体験走行が行われています。その際、ご当地カスタマイズが施されている場合もあるようですので、モビリティファンはぜひチェックをしてみてはいかがでしょう。
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