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新型レガシィアウトバック本日予約受注開始 価格は414.7万円から さっそく見積りを取ってきた!

掲載 更新 71
新型レガシィアウトバック本日予約受注開始 価格は414.7万円から さっそく見積りを取ってきた!

 待ちに待った新型レガシィアウトバックが日本市場に登場する。ひと足先に、アメリカ市場では2019年4月のニューヨークショーでデビューし、同年夏から販売されていたが、そのレガシィアウトバックが2年遅れのデビュー、約7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

 新型レガシィアウトバックは、2021年9月2日から予約受注がスタートし、正式発表は10月7日、発売は12月2日の予定。

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 ラインナップはX-BREAK EXとLIMITED EXの2グレードで、価格はそれぞれ414万7000円、429万円となる(ディーラー調べ)。

 さて、日本仕様の新型レガシィアウトバックはどんなモデルなのか? グレード展開や装備の内容、詳細にわたって紹介していこう。

文/永田恵一
写真/佐藤正勝、スバル

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■新型レガシィアウトバックの成り立ち、コンセプトは?

待ちに待った新型レガシィアウトバックが日本市場に登場する。ラインナップはX-BREAK EX(左)とLIMITED EX(右)の2グレード

 レガシィシリーズに2代目モデルから加わったレガシィアウトバック。1995年8月にレガシィグランドワゴン、1998年6月にランカスター、2003年10月からレガシィアウトバックに改称している。

 レガシィアウトバック(以下アウトバック)はレガシィツーリングワゴンをベースに最低地上高をSUV並みの200mm級に上げ、軽いオーバーフェンダーを加えるなどした、ステーションワゴンにSUVの要素を盛り込んだクロスオーバーのパイオニアである。

 アウトバックの成り立ち、コンセプトはアウトバックとしては6代目となる新型でも不変だ。また、アウトバックはアメリカを中心としたスバルの世界販売ではフォレスター、XVと並ぶ基幹車種となっている。

 ここからは各部分ごとに新型アウトバックを見ていきたい。

■キープコンセプトだが実際見るとクオリティの高さが光るエクステリア&インテリア

レガシィアウトバック X-BREAK EXのフロントビュー。グリルがブラック塗装、フロントフォグランプカバーがブラック塗装加飾付き

レガシィアウトバック X-BREAK EXのリアビュー。フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールの一部にエナジーグリーンのアクセントが入る

レガシィアウトバック LIMITED EXのフロントビュー。フロントグリルやフロントフォグランプカバー、ドアハンドルがメッキ加飾となる

レガシィアウトバック LIMITED EXのリアビュー。フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールのアクセントはシルバーとなる

 エクステリアはアメリカでの登場から2年以上目にしているのもあり、強く感じる部分はないが「アウトバックとしては正常進化した」という印象だ。ヘッドライトやグリル回り、ボディの作りを細かく見ていくと、質感が高いと感じる。

 ボディサイズは全長4870×全幅1875×全高1675mm(ルーフレール含む、X-BREAK EXは1670mm)と、先代よりも全長が50mm長く、全幅が35mmワイド、全高が15mm高くなった。ホイールベースは2745mmと先代から変わらない。

 日本仕様の新型アウトバックには、アウトドア志向の高いX-BREAK EXと、上級のLIMITED EXの2種類がラインナップ(グレード別の装備などの違いは後述)。

 外観上の違いだが、X-BREAK EXはグリルがブラック塗装、フロントフォグランプカバーがブラック塗装加飾付き、ドアハンドルがボディ同色、フロント&リアバンパーガードがブラック塗装など、各部分がブラック塗装となり、フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールの一部にエナジーグリーンのアクセントが入る。

 LIMITED EXはフロントグリルやフロントフォグランプカバー、ドアハンドルがメッキ加飾となり、フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールのアクセントはシルバーとなる。

 アルミホイールはX-BREAK EXがダークメタリック塗装、LIMITED EXがダークメタリック塗装+切削光輝タイプとなる。

ヘッドライト、フォグランプON、ウインカーを点けた状態

X-BREAK EX(上)とLIMITED EX(下)のフロントマスクの違い。グリルとフォグランプカバー、アンダーガードなど、ブラック塗装(X-BREAK EX)かメッキ加飾(LIMITED EX)の違いがある。

■インテリアは縦型の大型ディスプレイを装備し、質感も高い

レガシィアウトバック Xブレークのインパネ周り。11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムを装備

レガシィアウトバック Xブレークのフロントシート。エナジーグリーンステッチの入ったダークグレー色の防水素材シート

レガシィアウトバック Xブレークのリアシート

身長168cmの筆者が座った状態。広々としており不満はない。膝前スペース、頭上空間ともにこぶし2つが余裕で入る

 インテリアはダッシュボードなど、現行レヴォーグと非常に近い雰囲気で、全体的な質感は車格、価格相応に高い。

 なお、新型アウトバックには後述するようにアイサイトXが全グレード標準装備となるのもあり、アイサイトX付きのレヴォーグ同様に12.3インチ液晶メーターとセンターの11.6インチモニターもセットで標準装備される。

 キャビンはボディサイズが若干拡大されたこともあり、後席を含め広大というほどではないが、広々としている。乗降性もクロスオーバーということで213mmという高い最低地上高(+13mm)が確保されているのもあり、クルマにスッと乗り込め良好だ。

 ちなみに撮影のため細い林道を走ってみたところ、「大きさは感じるけど、1875mmというほどの全幅の広さは感じない」という印象で、日本の都市部でもギリギリ実用的に使えるだろう。

広大なラゲッジスペースを持つのもアウトバックの特徴で、先代のレガシーツーリングワゴンから受け継いでいる

ラゲッジスペースから後席をワンタッチで倒せる機能を備える

 ラゲッジスペースは先代モデルと同等の広さで、ラージクロスオーバーとして十二分な広さが確保されている。

 また、使い勝手も床下収納に加えラゲッジスペースから後席をワンタッチで倒せる機能を備えるなど、スバルのクロスオーバーらしく上々だ。

 ラゲッジスペースに関して強いて難を挙げれば、アウトバックの使い方を考えると、汚れても掃除しやすい素材を使ったグレードがあってもいいように感じたくらいだ。

■SGPのプラットフォームを採用し、エンジンは1.8リッターターボ1種類!

最低地上高を213mm確保しアウトドアでの悪路走破性を高めている

高い悪路走破性を持つ「X-MODE」を搭載しており、オフロードや雪道で安定した頼もしい走りを見せる(X-BREAK EXはスノー・ダートとディープスノー・マッドの2モード、LIMITED EXにはスノー・ダートの1モード)

新型レガシィアウトバックに搭載するCB18型1.8L直噴ターボエンジン。日本仕様は燃費との兼ね合いで1.8Lのみだが、レヴォーグのように年次改良で2.4Lターボは追加されるだろうか

 新型アウトバックが使うクルマの土台となるプラットフォームは、現行インプレッサからスタートしたSGP(スバルグローバルプラットフォーム)+日本では現行レヴォーグから採用が始まったボディ剛性向上に大きく貢献するフルインナーフレーム構造で、レヴォーグの拡大版と考えてもいいかもしれない。

 エンジンは、アウトバックは北米に加え、欧州やオーストラリアでもすでに販売されており、北米はそれぞれ水平対向4気筒の2.5リッターNAと2.4リッターターボ、欧州とオーストラリアは2.5リッターNAが搭載されている。

 日本仕様の新型アウトバックは燃費との兼ね合いもあり、噂通り現行レヴォーグやフォレスターと同じ水平対向4気筒1.8リッターターボ(177ps/30.6kgm)を搭載し、CVTとの組み合わせとなる。

 先代の2.5リッターNAに対し、新型の1.8リッターターボは最高出力こそ同等だが、最大トルクは24.0kgmから1600回転~3600回転で発生する、NAエンジンなら3リッター級となる30.6kgmに向上しているだけに、動力性能は力強いものになっているだろう。

 WLTCモード燃費は13.0km/Lと、車重が現行レヴォーグのSTIスポーツに対し約100kg重い1680~1690kgとなるぶん、若干悪化している。

 なお、登場から2年以上が経っているためもあるのか、Bピラー根元に付くコーションプレートを見ると分かる、改良されるごとに進むアプライドはAではなくすでにBになっていた。

■新型アウトバックのグレード、価格は?

レガシィアウトバック X-BREAK EXの三面図

レガシィアウトバック LIMITED EXの三面図

 前述したが、新型アウトバックはアウトドア志向の強いX-BREAK EXと上級グレードのLIMITED EXの2グレード構成。

 価格発表は2021年10月7日の正式発表時となるが、ディーラーに独自調査したところ、X-BREAK EXが414万7000円、LIMITED EXが429万円と判明した。

 装備内容はどちらもアイサイトXなど、書き切れないほどのフル装備という前提で、代表的な違いを挙げていこう。

X-BREAK EXのルーフレール。ブラック&エナジーグリーン塗装(ラダータイプでLIMITED EXのものより耐荷重が大きい)

X-BREAK EXのフロント&リアドア・サイドクラッディング。リアドアはOUTBACKロゴ(エナジーグリーン)入り

 
●エクステリア
・ホイール(18インチ)
 X-BREAK EX/ダークメタリック塗装、LIMITED EX/ダークメタリック塗装+切削光輝
・グリル
 X-BREAK EX/ブラック塗装+ラスターブラック塗装、LIMITED EX/ブラック塗装+メッキ
・ドアミラー
 X-BREAK EX/ブラック塗装、LIMITED EX/ボディカラー同色
・フロントフォグランプカバー
 X-BREAK EX/ブラック塗装加飾付き、LIMITED EX/メッキ加飾付き
・ドアハンドル
 X-BREAK EX/ボディカラー塗装、LIMITED EX/メッキ加飾付き
・ルーフレール
 X-BREAK EX/ブラック&エナジーグリーン塗装(ラダータイプでLIMITED EXのものより耐荷重は大きい)、LIMITED EX/シルバー塗装(クロスバービルトインタイプ) 

アウトバック LIMITED EXのインパネ周り。写真はメーカーオプションのナッパレザー本革シート(色はオレンジステッチ入りのタン)。ブラックレザーも用意。価格は17万6000円。先代リミテッドではレザーシートが標準装備だった

アウトバック LIMITED EXのフロントシート。写真はメーカーオプションのナッパレザー本革シート(色はオレンジステッチ入りのタン)

アウトバック LIMITED EXのリアシート。写真はメーカーオプションのナッパレザー本革シート(色はオレンジステッチ入りのタン)

 
●インテリア
・ステアリング
 X-BREAK EX/本革巻き、LIMITED EX/高触感本革巻き
・シート表皮
 X-BREAK EX/防水性ポリウレタン、LIMITED EX/ファブリック
※LIMITED EXにはナッパレザー本革シートがメーカーオプション設定される
・ハンズフリーオープンパワーゲート
 X-BREAK EX/メーカーオプション、LIMITED EX/標準装備
※LIMITED EXにはインテリア細部の加飾も加わる

ついにアウトバックにもに「高度運転支援システム」を搭戟した「アイサイトX」が全グレードに標準装備される

 
●機能面
・自動ブレーキ&運転支援システムは前述したように現行レヴォーグに続く、コネクテッド機能となるスバルスターリンクを含めたアイサイトXが全グレードに標準装備
・(悪路での駆動力を高める)X-MODE。X-BREAK EXはスノー・ダートとディープスノー・マッドの2モード、LIMITED EXにはスノー・ダートの1モード
●それぞれにメーカーオプション設定されるもの
・ハーマンカードンサウンドシステム(ウーファー含む11スピーカー)
・サンルーフ
 気になる自動ブレーキ&運転支援システムは、前述したように現行レヴォーグに続く、コネクテッド機能となるスバルスターリンクを含めたアイサイトXが全グレードに標準装備される。

 アイサイトXには渋滞時ハンズオフアシスト、渋滞時発進アシスト、料金所前速度抑制、ドライバー異常時対応システムなどの機能も持つので、アウトバックの使い方に似合う長距離ドライブの際にはより疲労少なく安全かつ、快適に移動を楽しめるに違いない。

 グレードごとの装備差は、「大差なしといえば大差なし」で、むしろシート地やルーフレールなどによる雰囲気と使い勝手、Xモードの違いは安価なX-BREAK EXのほうがアウトバックには合っていると感じるくらいだ。

 このあたりを総合すると、X-BREAK EXに必要なメーカーオプションを加えるというのが賢い選択なのではないだろうか。

 なお、北米仕様の2.4リッターターボにある最低地上高をさらに高め、オフロードタイヤを履き、バンパーのガード類も付くことで日本でも静かに注目されている、よりオフロード志向の強いウィルダネスが日本に導入される計画は、現状ではないとのことだ。

 しかし、ユーザーからの要望次第では追加される可能性もありそうなので、ウィルダネスが欲しい人はリクエストをして、待つという手もあるかもしれない。

■さっそく見積りをもらってきた

9月2日から予約受注がスタートしたレガシィアウトバックの見積りをもらってきた。サンルーフやナッパレザー(LIMITED EX)は選択しなかった

 9月2日から予約受注が始まったので、さっそくいつもお世話になっているスバルディーラーにお伺いし、見積もりをもらってきた。

 両グレードともにETCやドライブレコーダー、カーゴマット、ウルトラグラスコーティングなど付属品が34万1035円加算、諸費用が約35万円で乗り出し価格は以下の通りとなった。予約受注する場合は内金を入れて申し込むとのこと。生産が遅れていて、先が読めないため、なるべく早く予約してほしいとのことだった。

■レガシィアウトバックX-BREAK EX
●車両本体価格/414万7000円+付属品、諸費用合計=483万6130円
■レガシィアウトバックLIMITED EX
●車両本体価格/429万円+付属品、諸費用合計=498万1530円

■このクラスは独壇場? アウトバックはライバル車に対してどうなのか?

レガシィアウトバックは北米優先からボディが肥大化し、代わりに国内仕様としてレヴォーグを発売した経緯があるが、こちらのスタイルを好むファンは多い

ある意味クラシカルなヨーロッパのシューティングブレーク風たたずまいを持つレガシィアウトバックはレヴォーグにはない魅力がある

ボルボV60クロスカントリーは全長×全幅×全高が4785mm×1895mm×1505mm、最高出力254ps、最大トルク35.7kgmと、アウトバックに対し動力性能のアドバンテージを持つ

 日本車にはこのクラスのクロスオーバーはなく、アウトバックと競合しそうなのはマツダ6のステーションワゴンだけだ。

 マツダ6ステーションワゴンは2012年登場とモデルは古いが、毎年のように行われる改良により大きな弱点はない。また、4WD性能も高く、MTもある2.2ディーゼルターボが設定されるという強みもある。

 価格もアウトバックに近いところでXDプロアクティブ4WD/375万1000円、XD Lパッケージ4WD/429万5000円(それぞれAT)と納得できる値付けだ。

 しかし、マツダ6ステーションワゴンはステーションワゴンという時点で、クロスオーバーが欲しい人はマツダ6ステーションワゴンをあまり考えず、アウトバックを選ぶのではないだろうか。

輸入車ではどうか? それぞれ250馬力級の2リッターガソリンターボを搭載するアウディA4オールロードクワトロ(634万円)と、ボルボV60クロスカントリー(579万円から)が思い浮かぶ。

 どちらもアウトバックに対し動力性能のアドバンテージを持ち、V60クロスカントリーは210mmというアウトバック並みの最低地上高を確保しているが(A4オールロードクワトロは170mmと高くない)、如何せん100万円以上の価格差は決定的で、アウトバックと迷う人はあまりいないのではないだろうか。

 つまり、アウトバックは日本車唯一のラージクロスオーバーとなるため、直接的なライバル車はないと言っても過言ではなく、比べられることも少ない。それだけに大きな販売台数ではないとしても、堅調に売れ続けるのではないだろうか。

■レガシィアウトバック・X-BREAK EX
・ボディサイズ:全長4870×全幅1875×全高1670mm(1675mm)
・ホイールベース:2745mm
・最低地上高:213mm
・車両重量:1680kg(1690kg)
・エンジン:CB18型1795cc、水平対向4気筒DOHC16バルブ・デュアルAVCS直噴ターボDIT
・最高出力:177ps/5200rpm~5600rpm
・最大トルク:30.6kgm/1600~3600rpm
・使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
・トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付き)
・サスペンション:F/ストラット、R/ダブルウィッシュボーン
・WLTCモード燃費:13.0km/L
※カッコ内はLIMITED EX

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文:ベストカーWeb bunparl
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THE EV TIMES

みんなのコメント

71件
  • 現行アウトバック乗りです
    申し訳ないのですが
    いくら高性能に振ったにしても
    ちょっと高すぎて
    手が出せません…

    なんかこう…最近の日本車は
    日本での販売には
    こだわっていないと思えて仕方ありませんよねー
    これじゃますます車離れが進むと思います
  • ほぼ500万円って。旧型のほぼ100万円アップな印象でついていけません。輸入車の方が安いしてきた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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