現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【新型SUV登場】「X motion」はスカイラインクロスオーバー後継か 次期エクストレイルか!!?

ここから本文です

【新型SUV登場】「X motion」はスカイラインクロスオーバー後継か 次期エクストレイルか!!?

掲載 更新 10
【新型SUV登場】「X motion」はスカイラインクロスオーバー後継か 次期エクストレイルか!!?

 日産が新型SUVの発売を計画!! 「リカバリープラン」として資料に明示された新型モデル「Xモーション」は、どのような形で量産化へ向かう!?

 日産は2020年2月13日、「2019年度第3四半期決算発表」をグローバル本社(横浜市)で開催。そのプレゼンテーション資料のなかで、なんと一台の新型SUVが「新商品」として提示されたのだ。

【累計2000万台!! 日本市場で再起はあるか】ホンダの名門 10代目アコード上陸

 この資料で新商品にあげられた「X motion(クロスモーション)」は、2018年の北米国際自動車ショーで世界初公開されたSUVのコンセプトカー。

 この新たなSUVは、すでに存在する日産車の新型モデルを示唆するデザインスタディなのか? あるいは全く新しい新規車種なのか?

 今後、発売が予定される日産の新たなSUV商品群とともに、流通ジャーナリストの遠藤徹氏が最新情報をレポートする。

文:遠藤徹
写真:NISSAN

【画像ギャラリー】日産の新時代SUV!! 超先進的な「X motion」の内外装!!!

X motionはエクストレイルの上級に位置するSUVに!?

2018年の北米ショーで初公開された日産 X motion。ボリューミーなフォルムはややショーカー然としているが、ここからどう市販化へ向かう?

 X motion(クロスモーション)は、次期型エクストレイルの上級に位置するアッパーミディアムのクロスオーバーSUVの仕立てになると思われる。

 SUVジャンルは国内だけでなく、グローバルでもまだまだ成長過程にあり、新世代モデルが相次いで登場する方向にある。

 復権を目指す日産が、今後この分野でフルラインアップによる反転攻勢を目指し、多くの次世代モデルを開発しているのは間違いあるまい。

近未来的なX motionのリアスタイル。ただ、基本的な意匠は最新の日産車に通ずる部分も多々みられる

 2020年に確実に投入するのは、まず6月頃にコンパクトクラスの「キックス」が上げられる。ジュークの後継モデルである。ジュークの発売が2010年6月9日であったから、車検の時期に来るタイミングが好都合との考え方に基づくスケジュール設定と考えられる。

 新型キックスのボディサイズ全長4295mm、全幅1760mm、全高1585mmで、ジュークの4135×1765×1565mmに対してプラス160mm×マイナス5mm×プラス20mmとなる。

 ジュークは尖ったクーペスタイルで、リアのルーフがファストバックレイアウトであったことから室内は後席が狭かったが、キックスはルーフがリアまで併行したオーソドックスなSUVシェルを採用したことで、リア席は格段に広く取っている。

 パワートレインは、改良型ユニットのe-POWERを搭載し量販を目指す。近い将来、追って廉価版の1.5L・NA、次いでスポーツバージョンの1.6Lターボを追加して同モデルのフルラインアップ態勢を整えるだろう。月販5000台規模で同クラスのトップセラーを目指すはずである。

X motionを紐解く日産の新SUVラインナップ

日産「2019年度第3四半期決算発表」のプレゼンテーション資料より

 次に投入するのは電気自動車の「アリア」である。こちらは9月頃の発売が有力である。最新の先進技術を盛り込んだツインモーターの電動4輪駆動システムを搭載したクロスオーバーSUVコンセプト仕立てとなる。

 この電動駆動4輪制御技術は、4WDおよびシャシー制御技術を総合的に制御する。最大トルク680Nmを発揮する。これによって電気自動車分野のトップシェアをさらに確実なものする構えである。

東京モーターショー2019に出展されたアリアコンセプト。こちらも市販化がすでに明らかとなっている

 次期型エクストレイルは2021年早々にもデビューする。

 キープコンセプトのエクステリアデザインでフロントグリルのVモーションメッキと逆台形グリルの組み合わせは、ひと目でエクストレイルと分かる顔つきである。

 ボディサイズは全長4700mm、全幅1825mm、全高1735mmで、現行モデルに対してプラス10×マイナス5×マイナス5mmであり、ややスマート感を出すが、基本的にはほとんど変わらないサイズといえる。

 パワーユニットは2L・NAガソリン、2Lハイブリッド、2.4LのPHEVをラインナップ。駆動方式との組み合わせは2Lが2WD・4WD、PHEVは4WDの2列シートのみとなる。2L・NAはマイルドハイブリッドに切り替えられる可能性もある。

 PHEVは三菱からのユニット供給となる。こちらも月販5000台で同ジャンルのトップセラー復帰を目指す。三菱の次期型アウトランダーは、2020年秋の発売が有力になっている。

 次期型エクストレイルとはプラットフォーム、エンジン、トランスミッションなどを共用するが、ボディパネルや味付けは別仕立てとなる。

新型SUVの車名として「スカイラインクロスオーバー」復活も!?

日本では2009年7月に発売され、2016年まで生産されたスカイラインクロスオーバー

 X motionは、次期型エクストレイルよりもひと回り大きいクロスオーバーSUVのポジションになると思われる。

 エクストレイルが4WD中心のラフロード走行も可能なワイルド感のあるコンセプトなのに対してこちらはシティ感覚で2WDが主体となる。

(編注:現段階では、このX motionは新規車種であると思われるが、もちろん同車が次期エクストレイルを示唆するコンセプトモデルという可能性もある)

 パワーユニットは、新開発の2.5L・NA、3.5Lハイブリッドを搭載。駆動方式は2WD、4WD、トランスミッションはCVTの組み合わせとなる。

 ネーミングはXモーションを採用しないと思われる。「スカイラインクロスオーバー」を復活させる可能性もある。

 日産の各SUVに対する対抗モデルは、「キックス」がC-HR、ヴェゼル、XV、CX-3、「エクストレイル」はRAV4、フォレスター、CX-30、CR-V、「Xモーション」はハリアー、CX-8&CX-5などが予想される。

【証言:首都圏日産店営業担当者】

 まだメーカー筋からは年央に発売される新型キックスと秋に投入のアリア以外は全く情報が流れてきていないが、日産が今後の国内販売強化策の柱のひとつとして次世代SUVの商品ラインアップを整備することを課題にしているのは間違いない。

 かつてはSUVを多数持ちトップシェアを誇った時期もあり、開発、販売サービスのノウハウも持っているのだから、復権の近道といえる。

 SUVはレジャービークル車のひとつだから、装着する付属品、用品が50万円程度つけるユーザーが多く、販売店にとっては収益の大きい車種であり、大いに期待している。

【画像ギャラリー】日産の新時代SUV!! 超先進的な「X motion」の内外装!!!

こんな記事も読まれています

【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に
【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に
AUTOCAR JAPAN
充電中にどこ行く? 新サービス「EVごはん」開始…待ち時間に立ち寄れるお店情報
充電中にどこ行く? 新サービス「EVごはん」開始…待ち時間に立ち寄れるお店情報
レスポンス
お米を運んで東北から北関東をぐるり1周! トラックドライバーの仕事に2日間密着した!!
お米を運んで東北から北関東をぐるり1周! トラックドライバーの仕事に2日間密着した!!
WEB CARTOP
「デコチャリ」に「デコバン」に「デコSUV」なんてのもマジでいた! デコトラに刺激を受けた昭和の意外な「デコ車」たち
「デコチャリ」に「デコバン」に「デコSUV」なんてのもマジでいた! デコトラに刺激を受けた昭和の意外な「デコ車」たち
WEB CARTOP
ヤマハのスクーター『NMAX』に「ターボ」登場!? 新型のキモは新技術の「電子制御CVT」
ヤマハのスクーター『NMAX』に「ターボ」登場!? 新型のキモは新技術の「電子制御CVT」
レスポンス
横浜ゴム、2024年パイクスピーク参戦車両にADVANタイヤを供給。3年連続の総合優勝を狙う
横浜ゴム、2024年パイクスピーク参戦車両にADVANタイヤを供給。3年連続の総合優勝を狙う
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、幼少期はアロンソのファンだった?「カートに乗っていた頃、彼を応援していたんだ」
フェルスタッペン、幼少期はアロンソのファンだった?「カートに乗っていた頃、彼を応援していたんだ」
motorsport.com 日本版
「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…
「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…
くるまのニュース
イタリア最古のメーカー発「最新なのに旧車の味わい」のバイクとは? モト・グッツィがこだわる“Vツインエンジン”の魅力は何か
イタリア最古のメーカー発「最新なのに旧車の味わい」のバイクとは? モト・グッツィがこだわる“Vツインエンジン”の魅力は何か
VAGUE
1050馬力のハイブリッドトラック、ゴルフボールに着想のディンプルが空気抵抗を低減…中国長城汽車が発表
1050馬力のハイブリッドトラック、ゴルフボールに着想のディンプルが空気抵抗を低減…中国長城汽車が発表
レスポンス
スカイグループとアウトモビリ・ピニンファリーナがハイパーカー 「Battista Cinquantacinque」と「B95」を公開
スカイグループとアウトモビリ・ピニンファリーナがハイパーカー 「Battista Cinquantacinque」と「B95」を公開
@DIME
F1ドライバーでも、ル・マン挑戦は一筋縄ではいかない? オジェ、挑戦を大歓迎も「簡単じゃないぞ!」
F1ドライバーでも、ル・マン挑戦は一筋縄ではいかない? オジェ、挑戦を大歓迎も「簡単じゃないぞ!」
motorsport.com 日本版
日本限定30台!メルセデス・マイバッハから特別仕様車「S 580 Night Edition」が登場
日本限定30台!メルセデス・マイバッハから特別仕様車「S 580 Night Edition」が登場
@DIME
<新連載>[サウンドシステム設計論]超基本形の「パッシブシステム」を組んでライトに楽しむ!
<新連載>[サウンドシステム設計論]超基本形の「パッシブシステム」を組んでライトに楽しむ!
レスポンス
マクラーレン、LMDhマシンでのル・マン参戦計画が現実的に。規則延長で“余裕”生まれる「あとはタイミング次第」
マクラーレン、LMDhマシンでのル・マン参戦計画が現実的に。規則延長で“余裕”生まれる「あとはタイミング次第」
motorsport.com 日本版
ミラノ デザイン ウィーク2024リポート──自動車ブランドが描き出すモビリティの未来とは?|CAR
ミラノ デザイン ウィーク2024リポート──自動車ブランドが描き出すモビリティの未来とは?|CAR
OPENERS
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に熱視線! 「超良心価格」の声も
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に熱視線! 「超良心価格」の声も
くるまのニュース
BMW新型「M2」欧州登場! 3リッター直6エンジンは20馬力アップの480馬力の強心臓に進化
BMW新型「M2」欧州登場! 3リッター直6エンジンは20馬力アップの480馬力の強心臓に進化
VAGUE

みんなのコメント

10件
  • どうしてXトレイルじゃなくてスカイラインクロスオーバーかもって思ったの…??
  • スカイラインクロスオーバーとして発売するならベース車はインフィニティQX50じゃないのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.0251.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.1565.0万円

中古車を検索
RAV4 Jの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.0251.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.1565.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村