インディアナ州を拠点とするアンドレッティ・グローバルがかねてより望んでいるF1参戦は、今後数週間のうちに予定されているステファノ・ドメニカリCEO率いるF1経営陣とのミーティングにかかっているようだ。
アンドレッティのF1へのエントリーは、F1とFIAの間にある最も目を引く戦いの場のひとつだ。FIAはすでにアンドレッティがグリッドに加わることにゴーサインを出しているが、フォーミュラワン・マネジメント(FOM)は、アンドレッティはスポーツに付加価値をもたらすことはなく、その結果として既存10チームの価値が希薄化すると主張し、彼らの申請を却下した。
F1参戦に向けて尽力するアンドレッティ。GMとの協力がまとまれば「ノーと言えなくなる」と自信を見せる
1978年のF1世界チャンピオンであるマリオ・アンドレッティは、常に息子であるマイケル・アンドレッティのプロジェクトを率直に支持している。最近ではアメリカの雑誌『Sports Illustrated』のインタビューで、「重要なミーティングが近づいている」と明かし、「そこからいくつか前向きな結果が得られることを願っている」と語った。
アメリカのレジェンドは、F1がアンドレッティ・グローバルの参戦を拒否したことでプロジェクトが頓挫したわけではないことを再確認し、次のように説明した。
「これまでの報道内容に関係なく、我々は毎日継続的に取り組んでおり、しっかりしたアプローチを取っていると考えている」
「FIAは、我々がすべての項目をチェックできるように、いうなれば呼び鈴を鳴らしてくれた」
「我々はさらにもうひとつの恩恵をFOMから必要としている。重要なミーティングが近づいており、そこから前向きな結果が得られることを願っている」
直近で北米出身のF1世界チャンピオンとなったドライバーであるジャック・ビルヌーブも、アンドレッティのエントリーの話題を切り出し、「ファンとして彼らに参加してもらいたい」と認めた上で、次のように警告した。
「F1は、チームがどのように構築されるかということについて、我々が持っていない情報を持っていたと言えるだろう」
「我々はわかっていない。我々が知っているのは、メディアで目にしたことだけだが、今日のメディアで見るものは非常に危険だ。なぜなら、オンラインでアカウントを持っている人間なら誰でもジャーナリストになり、何でも言うことができる。そして、突然それが真実になるからだ。だからそうしたことにもとづいて判断を下すのは非常に難しい。我々はすべての情報を持っているわけではない」
いずれにせよ、1997年のF1世界チャンピオンであるビルヌーブは、アンドレッティにはF1の基準に達する十分大きな体制が備わっていると確信している。
「もちろん彼らは大規模なレーシング企業で、あらゆるところに参戦しており、大きな資金の後ろ盾もある。それによって、彼らはF1の勝利チーム候補になるだろうか? それはノーだ。可能性はあるが、それは誰にもわからない」
1999年にウイリアムズを去り、新チームをゼロから立ち上げたビルヌーブは、B・A・Rで経験したトラウマ的な経験にもとづいて次のように述べた。
「多くの人たちが挑戦して歯を折っている。私はクレイグ・ポロックとチームB・A・Rを作り、それは現在のメルセデスとなったが、それは簡単なことではない。適切な人材が揃っていたとしても、それはまったく簡単ではない」
「F1は明らかに、我々にはなかった知識を持っていた。そうでなければ、彼らはそこにいなかっただろう」
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