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「ミウラS」のレストア途中車両が30周記念モデル「ディアブロ SE30」とともに展示…「オート・エ・モト・デポカ」のランボルギーニブースを紹介

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「ミウラS」のレストア途中車両が30周記念モデル「ディアブロ SE30」とともに展示…「オート・エ・モト・デポカ」のランボルギーニブースを紹介

ランボルギーニ30周記念モデルがオート・エ・モト・デポカに展示

ランボルギーニは2024年10月24日から27日までイタリアのボローニャフィエレ・エキシビションセンターで開催された「オート・エ・モト・デポカ」に出展しました。ブースでは、クラシックランボルギーニの車両を修復、維持するための部門「ランボルギーニ・ポロストリコ」がレストア中の1968年式の「ミウラS」と保存状態の良い1994年式の「ディアブロSE 30」を展示。この2台の価値あるモデルの詳細について紹介します。

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レストア中のミウラSをお披露目

アウトモビリ・ランボルギーニは、2年連続でイタリアのボローニャフィエレ・エキシビションセンターで開催された「オート・エ・モト・デポカ」ショーに参加した。ランボルギーニ社を代表してブースを構えるのは「ランボルギーニ・ポロストリコ」で、この部門はブランドの歴史を保存し、会社のアーカイブ車両の管理、車両の修復、そしてディアブロシリーズに至るまでのクラシックランボルギーニの品質を公式に認定している。このブースでは、レストア中の1968年式の「ミウラS」のボディや、1994年式の「ディアブロSE 30」を展示した。

展示される現在修復中のミウラSは1968年12月13日に完成し、ローマに送られる予定だった車両である。外装は白、内装はマスタード色で仕上げられたこのモデルは、フレームと「スキン」(ボディパネルを意味する専門用語)が修復された状態で展示された。フレームはすでに元の黒色に再塗装されているが、リア部分はボディワークが施されていない未完成の状態であるため、期間中は修復の過程を間近に見学できるまたとない機会となった。

高級スーパースポーツカーの歴史を塗り替え、「スーパーカー」という概念を打ち立てたミウラの2番目のバージョンであるミウラSは、1968年11月のトリノ・モーターショーで初めて公開され、技術面とフレームの改良、トリムの改善、そしてすでに信じられないほど速かった前シリーズと比較して、より高いパワーとスピードで世間を驚かせた。

わずか150台生産された限定モデル

一方、展示されたディアブロSE 30は、わずか150台の限定生産のうちの99番目に生産されたもの。このモデルは1993年9月にランボルギーニ社の創立30周年を記念して発表されたもので、鮮やかな紫色の外装色が特徴である。展示されたディアブロSE 30は1994年に製造され、1995年4月にドイツに納車された。数カ月前に米国の個人コレクターから送られ、オリジナルの状態のまま保存されたこのモデルは検査を受けた後、ポロストリコから真正の証明書が発行された。

このディアブロSE 30はラジオ付きCDプレーヤー、4点式ハーネスシートベルト、消火器、グレーレザーのセンターインサートを備えたステアリングホイールが装備されている。SE 30シリーズはパネルやホイールにマグネシウム合金を多用し、125kgもの大幅な軽量化を実現したことで知られている。主な特徴としては、再設計されたエンジンフード、機能的な調整式リアスポイラー、特殊合金ホイールなどがある。

シャシーはコックピットから調整可能な革新的なトーションバーの導入により改良され、専用に開発されたシリンダーヘッドとインテークマニホールドを備えたエンジンの電子制御管理システムにより、7000rpmで525psの出力を実現した。

AMWノミカタ

「アウト・エ・モト・デポカ」というイベントに多くの自動車メーカーが参加するようになった。1983年に展示車1000台、来場者1万人からはじまったこのイベントは2023年までの40年で展示車5000台、来場者13万人まで成長した。「The world of Classics」という名のクラシックカーエリアも広く取られていることで、長い歴史を持つ自動車ブランドとの親和性も高い。マセラティも1969年式の「ギブリ スパイダー」を展示したと発表している。

今回、ランボルギーニはレストア部門であるポロストリコが中心となってクラシックモデルの展示を行い、そのプログラムと技術力を披露した。単純にメーカーお墨付きの高品質車を再生することは、ブランドの歴史を正しく継承するという意味でも価値が高いが、ビジネスとしても大きな可能性を秘めているように思える。

イギリスのラグジュアリーブランドはここのところビスポークの新車を販売することに力を入れている様子がみられるが、イタリアブランドはといえばすでに販売された車両のレストアを重要視しているようだ。まるで海を渡り世界各国で新しい植民地を獲得していったイギリスと、古代ローマの建築物をいまだ大事に維持しているイタリアのお国柄が現れているようで面白い。

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