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クルマ好きが語る「走りが楽しい」ってどういうこと? 「速さ」とは関係ない5つの要素を考えてみた

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クルマ好きが語る「走りが楽しい」ってどういうこと? 「速さ」とは関係ない5つの要素を考えてみた

 この記事をまとめると

■よく耳にする「走りが楽しい」と言われるクルマの特徴を考える

右足がとまらない! このご時世にエンジンの「快音」が楽しめる激レアなクルマ5選

■意のままに吹けるエンジンや思いどおりのラインで走れるという性能は欠かせない

■耳から入ってくるマフラーサウンドも楽しいクルマに欠かせない要素だ

「走りが楽しいクルマ」ってそもそもなに?

 クルマの性能を表すときに、よく耳にするのが「走りが楽しい」という言葉。でもこれってよく考えたら、ものすごく抽象的ですよね。運転が楽しいのか、移動すること自体が楽しいのか、はたまた別の何かなのでしょうか。しかも、その楽しさは速いからといって得られるものではなく、遅くても楽しいクルマもあるというのがまた、ややこしいところ。

 そこで今回は、速さ以外に「楽しい」と感じる要素とはどんなものがあるのか、考えてみたいと思います。

 まずひとつ目は、やはりアクセルペダルを踏んだときに、イメージしたとおりに加速していける楽しさでしょう。ドライバーはアクセルペダルに足をのせ、ほんの数ミリ程度、踏み込んだときの感覚で、瞬時に「このくらいの加速感だろう」というイメージを持ちます。でも実際には加速が始まるまでに一拍遅れたり、途中で引っ掛かりがあったりと、なかなかイメージ通りにはいかないものです。1回目からイメージとドンピシャの加速をしてくれるクルマは、かなり相性が抜群なのだと思っていいと思います。

 そこでドライバーは、どうやったらイメージどおりに加速してくれるだろうと、足先の力の入れ方を加減して、ジャストミートするところを探っていきます。少し走ってイメージどおりになれば、そのクルマもドライバーにとって楽しいクルマとなるはず。でも、どうやっても息があわないクルマというのもたまにあるもので、そうなると楽しさを感じるのはなかなか難しいかもしれません。

 ふたつ目は、思いどおりのハンドル操作ができること。これも走って楽しいクルマが持つ魅力のひとつです。開発段階で、そのクルマが目指す走りやユーザーのターゲット、パワートレインとの相性などによって、ハンドル操作のチューニングは細かく調整して煮詰められていきます。また、ハンドルそのものが小径か大径か、真円か船底型か、といった要素によって変わることもあるでしょう。

 一般的に、大径のハンドルは比較的軽い力で操作できるものの、まわす角度が大きくなるので、あまりキビキビとした操作には向きません。小径のほうがスポーティな操作感にはなりますが、小さすぎると力が必要になったり、反応が良すぎてシビアになるので気が抜けない操作感になるでしょう。操舵力や保舵力にも好みがあるので、思いどおりにタイヤに力が伝わり、気持ちよくクルマが動いてくれたとき、なんともいえない楽しさを感じるものなのです。

 思いのままに動くクルマは最高!

 3つ目は、カーブに進入してから脱出するまでが一筆書きのように、思ったとおりの弧を描いて走り抜けることができたとき。これは楽しいと感じる人が多いポイントではないでしょうか。カーブに進入するには、まず速度を落としながらクルマの姿勢を変える必要があります。それがなんらかの原因でうまくいかないクルマは、速度が落ちすぎて失速してしまったり、車体が大きく傾いたり、アンダーステアやオーバーステアといって、カーブのラインよりも外側にはみ出してしまう、内側に引っ張られてしまう、といった状態になり、とても気持ちのいいコーナリングとは言えません。

 そのヒヤっとするスリルを楽しむ人もなかにはいますが、多くの人は、適度なブレーキングで姿勢を変えながら、一定の傾きを保った状態でカーブの出口に向かい、姿勢が元に戻って再度加速をはじめて抜けていくという挙動のほうが、楽しいと感じると思います。

 4つ目は、何度もゾクゾクするような力強い加速感が味わえること。これはなにも速度が高いところでの話ではなく、たとえば赤信号が青に変わった瞬間から、制限速度に達するまでのほんの数秒の加速でもいいのです。ジェットコースターで体感できる最大Gよりは小さいですが、パワフルなスーパーカーなら0-100km/h加速で1G程度は体感できると言われていますので、これが楽しいと感じるのも納得ですね。

 5つ目は、速度とも少し関係はありますが、エンジンサウンドです。でも、めいっぱいアクセルを踏まずとも、いい音を聴かせてくれるエンジンもありますし、最近ではサウンドチューニングといって、GR86に採用されている「サウンドクリエーター」のように、実際のエンジンサウンドを強調して車室内に届けてくれるクルマも増えつつあります。

 一般的にエンジンサウンドは自然吸気エンジンのほうがダイレクトで官能的と言われ、ターボなどの過給器を使うと力強かったり、刺激的な音になると言われています。メルセデスAMGモデルのように、エンジンをスタートした瞬間にブォンと雄叫びをあげるモデルもあり、それだけでテンションが上がって楽しく感じる人もいます。

 また、シフトダウンをしたときにフォンフォンと心地よい音がするブリッピング音、減速時のバブリング音に気持ちよさを感じて、その音だけでも楽しいと感じる人もいます。これなら街なかを走っているときでも何度も楽しめますね。

 ということで、遅くても一般道でも走って楽しい要素を考えてみました。速度違反をしなくても、乗るたびに楽しめるクルマと出会いたいものですね。

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みんなのコメント

67件
  • 要するにエンジン音が存在しないEVではダメダメ、と。
  • 買った車が自宅に届いたら、一晩、車の中で寝るくらいの愛情があれば、どこを走っても楽しいものです・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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