創立110周年記念 ベルトーネ復活
イタリアのデザイン会社ベルトーネは、新型ハイパーカーGB110を公開した。わずか33台の限定生産で、ベルトーネの創立110周年を記念したモデルとなる。
【画像】復活のベルトーネ・デザイン【新型スーパーカー、ベルトーネGB110を写真で見る】 全10枚
同社にとって、マウロ・リッチとジャン・フランク・リッチによる新しい経営陣の下で初めて発売される市販車だ。
パワートレインについては明らかにされていないが、最高出力1100ps、最大トルク112kg-mを発生。リサイクルプラスチックから作られた燃料のみ使用可能で、欧州の排出ガス規制ユーロ6をクリアしているという。この燃料に関する詳細は不明。
GB110は、7速トランスミッションと四輪駆動を採用。0-100km/h加速2.79秒、0-200km/h加速6.79秒、最高速度は380km/hとされる。
ベルトーネのジャン・フランク・リッチCEOは、次のように述べている。
「当社が求めているのは、最大限の快感を得るための力強い加速と低重量です。しかし同時に、日常的な使用を想定し、人間工学と快適性を考慮して作られています」
足回りとしては、前後に独立したダブルウィッシュボーンサスペンションと4ウェイ調整式ダンパーを装備している。
オリジナルのベルトーネデザインに敬意
スタイリング面では、1950~70年代のベルトーネデザインから影響を受けている。例えば、三角形のサイドベントは1970年のランチア・ストラトス・ゼロ・コンセプトを、低く張り出したフロントエンドは初代ランボルギーニ・カウンタックのウェッジシェイプを思い起こさせる。
フロントでは、スクエアなLEDヘッドランプ、シャープなボンネットとバンパー、カーボンファイバー製と思われるフロントスプリッターと複数の吸気口が確認できる。サイドにはシザードアが装備され、C字型のピラーはブガッティ・シロンのような雰囲気も醸し出している。
リアエンドでは、左右2本出しのクワッドエグゾースト、繊細なLEDテールランプを採用している。
インテリアの詳細についてはほとんど語られていないが、画像では、2012年にベルトーネ初の自社ブランド車として発表されたヌッチオに似たデザインが確認できる。ドライバーを包み込むようなコックピット、フルデジタルのドライバーズディスプレイと思われるものが写っている。
価格や発売時期はまだ明らかにされていない。
GB110は、ベルトーネにとってヌッチオ以来のオリジナルモデルとなる。その後、同社は2014年に倒産。2年後の2016年、マウロ・リッチとジャン=フランク・リッチ兄弟に買収され、現在に至る。
リッチ兄弟が運営する技術コンサルタント会社アッカ(Akka)は、製造コンセプトや電気システム、自動運転技術の開発に取り組んでいる。同社はこれまで、フォード、フォルクスワーゲン・グループ、アストン マーティンなどと協業してきた。
そのため、GB110の開発においても、アッカが重要な役割を果たしていることだろう。
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みんなのコメント
もう「見たことが無い斬新なもの」には出会えないのかな?