現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > サウジアラビアGPで振るわずのリカルド。「素早く解決策を見出さなければ」とマルコもプレッシャー

ここから本文です

サウジアラビアGPで振るわずのリカルド。「素早く解決策を見出さなければ」とマルコもプレッシャー

掲載 2
サウジアラビアGPで振るわずのリカルド。「素早く解決策を見出さなければ」とマルコもプレッシャー

 RBのドライバーであるダニエル・リカルドは、来年にレッドブル・レーシングに復帰し、セルジオ・ペレスに代わってマックス・フェルスタッペンのチームメイトになるための努力をするにあたって、望ましいスタートを切ることができていない。

 第1戦バーレーンGPの予選では、チームメイトの角田裕毅にわずかに差をつけられた彼は、決勝レースを角田より上の順位で終えたが、それは物議を醸したチームオーダーのおかげでもあった。しかし第2戦サウジアラビアGPでは、ふたりのドライバー間のギャップが予選とレースの両方でかなり大きくあらわれた。

リカルド、ピットストップでの遅れで最後尾に「スピンもしたしタフな一日だった。それでも明るい兆しはある」F1第2戦

 金曜日に行われた予選では、角田はQ2で8番手という素晴らしい結果を出してQ3に進出し、彼よりはるかに競争力のあるマシンを駆っていたランス・ストロール(アストンマーティン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のふたりを破った。

 その一方リカルドはQ2にて、Q1のタイムから0.04秒ほどしか改善することができず、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がラップタイムを出す前にメカニカルトラブルでセッションを終えたため、最終的に14番手となった。

 そして決勝日となった土曜も、リカルドにとってよい状況にはならなかった。彼はフィールドの後方を走っていたが、セーフティカー導入中に行ったピットストップで40秒を失い、最後尾まで下がってしまった。

 彼は、タイヤ温度の低さに悩まされていたバルテリ・ボッタス(ステーク)を追い抜いただけで、ケビン・マグヌッセン(ハース)の後ろに抑えられていた大きな集団に追いつくことができず、最後から2周目のターン1でスピンを喫し、振るわない週末をさらに悪化させてしまった。

 明らかに困惑したリカルドは、レースの終わりに「今週末のことはできるだけ早く忘れ、前に進んでメルボルン(第3戦オーストラリア)でパフォーマンスを発揮することに集中したい」と語った。

 公式映像に映らなかった長いピットストップのことも、まったく彼の傷心を癒す助けにはならなかった。

「苦しい3日間だったが、自分たちの自信を失いたくはない。望んでいたシーズンのスタートではなかったけれど、まだ2戦目だし、次はメルボルンがある」

 何がうまくいかなかったのかを説明しようとしたリカルドは、予選ではコースの状況からラップタイムを伸ばすことができなかったと指摘し、シャシーにメカニカルトラブルがあったことをほのめかす。

「(今大会では、)これがマシンの限界だと感じることができた。その後、僕たちはマシンについていくつかの改善点を見つけたんだ。すぐそのあとに、マシンはパルクフェルメに入ったんだ。ただそれがなかったとしても、24時間以内に修正できるものは何もなかっただろう」

「マシンはファクトリーに運ばれたから、メルボルンではフレッシュな箇所がいくつかあるはずだよ」

 レッドブルのジュニアチームと言われるRBは、いまでもレッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコに圧力鍋のように扱われているが、リカルドはすぐに結果を出さなければならないことを分かっている。

 マルコはあらゆる事情を早いうちに決断してしまうことで知られているだけでなく、レッドブルファミリーには有望な若手のリアム・ローソンが控えているからだ。マルコは、レッドブルが所有するウェブサイトの『SPEEDWEEK.com』のコラムで、「(角田)裕毅とダニエル(・リカルド)の両方にとって、今シーズンは多くのことが懸かっている」と明言し、「予選は非常によかった」と角田を称賛した後、「リカルドは、素早く解決策を見出さなければならない」と綴っている。

 リカルドの、自身の進展をかけた近い将来は、レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーとマルコとの新たな戦いとなる可能性がある。2023年の半ばにマルコがローソンを昇格させたいと考えたとき、リカルドをRB(当時はアルファタウリ)に戻すことを主張したのはホーナー代表だったとも言われている。リカルドはコースで成果を上げる必要がある上に、自分がレッドブルのモータースポーツグループ内のより大きな権力闘争の駒のひとりであることを、さらに強く意識する必要がでてくるかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
くるまのニュース
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
motorsport.com 日本版
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
乗りものニュース
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
レスポンス
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
バイクのニュース
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
AUTOSPORT web
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
Merkmal
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
モーサイ
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
Webモーターマガジン
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
Auto Prove
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
motorsport.com 日本版
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
THE EV TIMES
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
WEB CARTOP
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
くるまのニュース
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開  1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開 1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
VAGUE

みんなのコメント

2件
  • Hide Nash
    デフリースが首になった去年のリザルト平均15.4位(リタイア除く)に対して、リカルドの去年の数戦と今年の平均リザルトは13.1位。
    対する角田の昨シーズンと今年の平均12.7(リタイア除く)。
    上位5チーム10位までは遠い存在なので、角田は良くやってると思う。リカルドは高いギャラ払って乗せてる価値が無い。
  • 楽楽磊磊
    リカルドも角田も駄目だろ、普通にペレスで良いでしょう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村