レクサスのSUVである、RXとLXに新たなグレードが追加された。RXには待望の3列目シート仕様が用意され、国内外で競争相手の多い市場で大きな存在感を発揮しそうだ。またランドクルーザーベースの最上級SUVのLXも同時にグレードが追加された。なんと2列だけの贅沢仕様や、ヒッチメンバーの標準装着などが行われ、北米などで需要の高いトレーラーハウスの牽引などもできるようになっている。期待のレクサスSUV、はたしてユーザーの期待を上回ることはできるのか!? ベストカー編集部がレポートです。
文:ベストカー編集部/写真:小宮岩男
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■やっぱり3列目は現実的には"緊急用"!?
待望の3列シート、7人乗りの追加といっていいだろう。RX450hに加わった「RX450hL」は車体後部の形状の変更により3列目シートを設置したのがポイント。全長は110mm延長されて5000mm、全高は15mm高い1725mmとなっている。
3列目シート仕様は2LターボのRX300には設定されず、ハイブリットのRX450hの4WDのみに設定される。ちなみにRX450h(4WD車)のベースグレードは630万7000円。今回のRX450hLが769万円とその価格差は約140万円になる。きっとレクサスとしては販売台数を伸ばしたいグレード、というわけでもなさそうだ。
ホイールベースは2790mmで変更はなく、3列目居住スペースはルーフ後端部の延長、形状の変更などで対応している。テールゲートのバックウィンドゥの傾斜角度など3列シート車はより立っているのも特徴。3列目を収納すると荷室は奥行きが深く広い。
ホイールベースは変えずにルーフ後端のみを延長して3列目を確保
これはルーフ後端の形状の違いによるもので、これらによって3列目乗員の居住空間を作り出している。上の写真で右側のシルバーの車体が3列シートで左の黒く見える車体が2列シート車。
ルーフラインだけではなく、テールゲートのバックウィンドウ部の傾斜角度も異なっているのだが、パッと見には違いが見分けられないほど上手にデザインをまとめている。
気になる3列目のスペースだが、これは正直言って「エマージェンシーシート」。2列目乗員が窮屈ではないポジションをとると、3列目は膝だけではなく足が完全に2列目背もたれに密着してしまう。頭も天井に接触し、大人が長時間乗るのは現実的ではない。
3列目はごらんのとおり"緊急用"と割り切るべきだろう
ただこの3列目を収納すると荷室は奥行きがあり2列モデルよりも広く使いやすい。走りも後部に重さを感じることもなく、バランスよくまとまっている。
ホイールベースは2790mmで変更はなく、3列目居住スペースはルーフ後端部の延長、形状の変更などで対応している。テールゲートのバックウィンドゥの傾斜角度など3列シート車はより立っているのも特徴。3列目を収納すると荷室は奥行きが深く広い。
■王者LXはアウトドア色を強めた仕様が追加
レクサスLXには5.7LのV8エンジンが搭載され、超豪華なセミアニリン本革シートが標準装備。室内空間は高級サルーンの雰囲気なんだけど中身はランクル200だから悪路走破性はピカイチ。オプション仕様で2列シートモデルが加わり、また牽引用ヒッチメンバーが標準装備されて無敵の存在となった。
日本ではあまり見られないシーンかもしれないが、ヒッチメンバーがあれば水上バイクなどもけん引できる
ディーラーオプションのトレーラーヒッチを装着すれば写真のような大きなトレーラーハウスをけん引することも可能になる。北米では「よくある光景」だけにメーカーが純正でこのような装備をしてくるのは非常に興味深いところだ。
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