6位 ノーブルM600
ノーブルは1990年代のM12を起源とする手作りの超少数生産スーパーカーメーカーだ。ただし現在はミッドランズに位置するメーカーによって生産されており、創業者であるノーブル氏とは関係がない。
ただし、今でもリー・ノーブルの設計思想は引き継がれている。軽量かつシンプルを第一とし、純粋なMTに後輪駆動、さらに電子制御はABSすらないという構成は「生」のパフォーマンスを求める向きにぴったりだ。
当初は659psのヤマハ製V8ターボのスペックはパワーでもトルクでもライバルを大きく引き離すものであった。しかし今日ではその優位性は小さくなってしまっている。
ハンドリングは驚くほどに素晴らしく刺激的であったが、エルゴノミクス面では改善の余地があるといえるだろう。
5位 ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ
サンタアガタ製の12気筒ミドエンジンを搭載するフラッグシップは、人に忘れられるようなクルマではない。このクルマはムルシエラゴ、ディアブロ、カウンタック、それに伝説的存在であるミウラの血を引き継いでいる。
5年前にはおよそ700psを発生する4WDマシンであったが、2017年に登場した「S」モデルではパワーアップとともに四輪操舵が加えられた。
今回のSVJでは、これにさらに目立つボディキットが装着されるとともに8500rpmで770psを発生するエンジンが搭載されている。パドルシフト式トランスミッションの動作は素晴らしいとは言えないが、このエンジンがもたらすパフォーマンスは絶大だ。
公道では車幅を感じさせられ、サーキットでも持て余すほどのパワーだが、ハンドリングのバランスも改善されている。その官能性はまさに規格外だ。
4位 フォードGT
半世紀前にル・マンで活躍したGT40の神話を引き継ぐ形で登場したこの新型フォードGTは、非常にユニークかつ今までの基準で評価するのは難しいクルマだ。
2005年に発売された2代目に続き登場したこの3代目はフォードが送り出したFIA WECマシンのロード版でもある。左ハンドルのみが製造され、シャシーやサスペンションは他のどのライバルよりもエキゾチックな仕様となっている。搭載されるエンジンはピックアップのF150から譲り受けたものだ。
ボディサイズこそ大きいものの、乗り心地は信じられないほどにスムーズで洗練され、狭い公道でも扱いやすい。
イタリア製のV12のような咆哮はないが、この655psのV6は純粋なモータースポーツ譲りのパフォーマンスを発揮する。非常に特別なクルマであり、なかなかお目にかかる機会はないだろう。
3位 ランボルギーニ・ウラカン・エボ
現代において、ランボルギーニほど通行人の目を引くルックスと化石燃料を燃やす快感を味わえるクルマは手作りのエキゾチックカー程度だろう。
ウラカンはランボルギーニのエントリーモデルとはいえ、ランボらしいセンセーショナルなスタイリングや野性味溢れる自然吸気V10エンジンは健在だ。
フェイスリフトを受けたこのモデルは後輪操舵とトルクベクタリングを新たに装備し、ウラカンのパフォーマンスをマクラーレンやフェラーリにも対抗できるレベルとなっている。
さらにパワートレインもペルフォルマンテ譲りの640psのものが搭載され、さらに走りがいのあるスーパーカーとなった。
2位 フェラーリF8トリブート
フェラーリはF8トリブートを488GTBの後継車と位置付けているが、実際のところはヘビー・フェイスリフトといったところだろう。ここにはサーキット向けの488ピスタや488チャレンジの技術が多く使われている。
このV8ツインターボは720ps、78.5kg-mを発生し、破壊的なまでの速さを見せる。458の自然吸気V8ほどの官能性はないものの、ホット・チューブとよばれるパイプによりキャビンにノイズを引き込んでいる。
さらに可変ブースト・マネジメントによりトルクの出方をノンターボに近づけるだけでなく、ターボラグをほぼ無くすことに成功しているというう。
しかし、最大の魅力はそのシャシーにある。エンジンのパフォーマンスを扱いやすくするだけでなく、アジリティとハンドリングを高次元でバランスさせている。非常にセンセーショナルなスーパーカーであり、完全なロードテストを行うのが楽しみだ。
1位 マクラーレン720S
マクラーレン720Sは先祖にあたる650SやMP4-12Cを改良することにより、このランキングでのトップ入りを果たした。
このカテゴリーで上位に立つためには、加速性能、ラップタイム、それに減速性能が鍵を握っている。この720Sはそのすべてを見たしているのだ。
実際ロードテストに使われた多くのベンチマークにおいて、この720psのマシンはハイパーカーにも匹敵する実力を見せた。
それでいて非常にコミュニカティブかつ扱いやすいのだ。エルゴノミクス的にも大きく改善され、走りがいのあるクルマになった。
番外編1 アストン マーティン・ヴァンキッシュ
アストン マーティンはマクラーレン720SやフェラーリF8トリブートに対抗するモデルにおいてヴァンキッシュの名称を復活させる。
2019年ジュネーブ・モーターショーですでにヴァンキッシュ・ヴィジョンが展示されているが、新しいV6エンジンを搭載し英国で生産されるものとみられている。
新しい接着アルミニウムストラクチャーが使われるとのことだ。
アストンのゲイドン工場にて2022年から生産開始が予定され、その価格は25万ポンド(3592万円)程度が想定されている。
番外編2 フェラーリSF90ストラダーレ
ラフェラーリの後継車ともいえるこのモデルは、フェラーリのロードカー史上最もパワフルかつ加速の速いクルマになるだろう。
このモデルには488ピスタの3.9Lツインターボを改良したものをベースに、3基の電動モーターを搭載することで1000psを発生、静止状態から100km/hまでの加速を2.5秒でこなす。
SF90ストラダーレがラフェラーリを上回るパワーとパフォーマンスを発揮し、フィオラノのテストコースのラップタイムを更新したとしてもその価格はラフェラーリほど高くはならないようだ。
フェラーリによればV12のハイブリッド・ハイパーカーよりは安く、812スーパーファストよりは高いという。おそらく50万ポンド(7185万円)から75万ポンド(1億778万円)程度と予想される。
番外編3 アストン マーティン・ヴァルハラ
アストン マーティンはヴァルハラについて「ヴァルキリーの息子」と表現している。これは単なるスーパーカーではないということだろう。
コスワース製のV12を搭載することはなく、次期型ヴァンキッシュと同じV6をハイブリッド化したものを搭載し、1000ps級になるとみられている。つまりフェラーリSF90をロックオンしているということだ。
ヴァルキリーとも似たカーボンファイバー製ストラクチャーを使用し、アクティブ式サスペンションや空力構造も似たものになるだろう。それでいて、公道走行にも耐えうるとのことだ。
2021年後半の生産開始が予定され、発売され次第われわれもロードテストを行うつもりだ。
番外編4 BMW M1
初代BMW M1が日の目を見てから41年が経過した今、BMWはその後継車開発に取り組んでいる。
昨年フランクフルト・モーターショーでビジョンMネクスト・コンセプトが展示され、「公約通りのものをお届けする」とのコメントが出されている。これはおそらく市販化を真剣に考えているということだろう。
内部筋によれば、このモデルは2世代目i8よりも前に限定生産される予定とのことだ。
4気筒ガソリンエンジンがドライバーの後方に搭載され、2基の電動モーターとの組み合わせにより600ps程度を発生する。0ー100km/h加速は3秒程度になり、電動航続距離は100kmに達するとのことだ。
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