ハイパーカーの性能を有するGT
米国の新興ハイパーカーメーカーであるジンガーは、「史上最もパワフルなグランドツアラー」と称する新モデル、ハイパーGTを公開した。
【画像】親子で作り上げたハイパーカーメーカー【ジンガー・ハイパーGTと21Cを写真で見る】 全49枚
4人乗りの2ドア・クーペで、既存のハイパーカー21Cと同じ最高出力1250psのツインターボ2.88LハイブリッドV8エンジンを搭載する予定だ。
ガルウィングドア、3Dプリントのホイール、カメラ付きサイドミラーなどを装備し、価格は75万ドル(約1億円)から100万ドル(約1億3000万円)とされる。ロサンゼルスのジンガー本社で1000台を生産する計画で、80台限定の21Cよりもはるかに規模が大きい。
同社のオーナーであるケビン・ジンガーは、ハイパーGTを「機能的なアート」と表現し、「新しいカテゴリー」に位置すると述べている。彼は、息子で会社の共同オーナーであるルーカス・ジンガーとともに、モントレー・カー・ウィークでその新作を披露した。
フロントでは、LEDがグリル下部を囲うように配置され、低く構えたノーズが特徴的。長い曲線を描くルーフラインがシルエットの要となり、スプリッターとハニカム構造がリアエンドを引き締める。ガルウィングドアを採用し、ルーフはガラスになっている。
ジンガー独自のスタイリング
ケビン・ジンガーは、次のように語っている。
「21Cのデザイン言語を使用しているので、ジンガーとして認識してもらえると思います」
「チーターなどしなやかで力強い動物のように見え、強力な(V8)ハイブリッドを搭載しています。これまで発売された市販GTカーの中で、群を抜いて最高のパフォーマンスを発揮するモデルになるでしょう」
インテリアの詳細は不明だが、大人4人が足元と頭上のスペースに「余裕」を持って乗車できるほか、最新の技術が搭載される予定だ。
ジンガーは、このハイパーGTに続いて、2030年までに新型EVを発売する予定である。
ランボルギーニのような会社に
ケビン・ジンガーはAUTOCARに対し、同社は今後すべてのセグメントでパフォーマンスモデルを発売するつもりであると明言した。
「ジンガーの当初の構想は、あらゆる記録を打ち立てることができる究極のロードトラックカー(21C)を生産することでした」
「そして、『これは本当にクールなブランドになる』と考え、親子で協力し、各カテゴリーで桁外れなクルマをシリーズ化することになったのです」
「ハイパーカー(21C)のような強い印象を放つものからスタートし、それらを中心にクルマを作り始めることで、自動車会社としてのポートフォリオを構築していくのです」
他社ブランドをモデルにしているかどうかについて尋ねると、ジンガーはこう答えた。「他社をモデルにすることはありませんが、ハイパーカー、スーパーカー、GT、そしてその他の後続車があるようなポートフォリオという点では、ランボルギーニのような存在だと考えています」
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