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「ロータス・AMG・ザガート」昔は熱かった! 海外と日本の夢のコラボを実現したカスタム国産車【前編】

掲載 更新 7
「ロータス・AMG・ザガート」昔は熱かった! 海外と日本の夢のコラボを実現したカスタム国産車【前編】

今となっては希少性の高さも際立つモデル

 メーカーが発売したクルマを、アフターマーケットが自由な発想で作るカスタムカー。でも国産車の中には、自動車メーカーや系列会社自らがカスタムしたクルマがある。そこでこの記事では、そんなメーカー純正カスタムカーを前後編で紹介。前編となる今回は、海外メーカーとのコラボで生まれたカスタムカーをお送りする。

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あの「AMG」が手がけた三菱車があった!

 メルセデス・ベンツのチューナーとして有名なAMG。かつては独立系メーカーだったが現在はダイムラーの傘下に入り、名前も「メルセデスAMG」になっている。そのAMGが、他メーカーのクルマチューニングした数少ない例がある。それが、三菱 デボネアV ロイヤルAMGと、三菱 ギャラン AMGだ。

 ダイムラーと三菱といえば、近年は資本提携を解消したり再開したり……の関係にあるが、当時は明確な接点はなかったし、まだ独立していたAMGはなおのこと。おまけに、当時からライバルのトヨタ クラウン・日産 セドリック/グロリアよりも地味で「三菱系企業の重役車」的な印象だったデボネアが、AMGのいかついエアロパーツで派手に装われたのだから、当時はとても驚いた。なおAMG仕様は、1986年のデボネアV発売当初からラインナップされていた。

 デボネアVでは、AMGは外装を手がけたのみだったが、1989年になって6代目ギャランに設定されたギャランAMGでは、エンジンのチューニングも行われていた。

名門ロータスがチューニングした「ハンドリング・バイ・ロータス」

 世界に名だたるトラック・バスメーカーのいすゞは、かつて日本国内で乗用車やSUVの販売を行なっていたものの、2002年に撤退してしまった。しかし東南アジアや南アフリカなどでは、現在もピックアップトラックやSUV、MPVの販売が継続中だ。

 そのいすゞといえば、ちょっと古いクルマファンならアメリカのGM(ゼネラルモーターズ)と密接な関係を築いていたことを覚えているだろう。GMが業務提携をしていたメーカーは枚挙にいとまがないが、1986年から1993年まで、かの名門スポーツカーメーカー・ロータス(ロータス・カーズ)も、GM傘下にあった。

 そこでGMは同門のいすゞやオペル/ボクスホールなどに、ロータスが味付けしたモデルの展開を開始、ジェミニやピアッツァ、さらにはSUV(クロスカントリー4WD)のビッグホーンまで「ハンドリング・バイ・ロータス」を設定。ブリティッシュグリーンの外装色、レカロシートが与えられるなど、スペシャル感いっぱいの装備や内外装が魅力的だった。

 ちなみに1990年代前半、SUVを自社ラインナップに持っていなかったホンダは、いすゞやジープ、ランドローバーからSUVを調達していた。ビッグホーンは「ホンダ ホライズン」として販売されたが、これにもちゃんと「ハンドリング・バイ・ロータス」が存在。ホンダエンブレムでロータスチューンという、F1好きにはワクワクするような仕様だった。

「デ・トマソ」に「ザガート」イタリアンブランドとの華やかなコラボ

 イタリアのメーカーが国産車のチューニングを行なった例といえば、ダイハツ・シャレード・デ・トマソを思い出す。1983年に2代目に進化したシャレードには「ターボ」がラインナップされていたが、それをベースに、イタリアのデ・トマソがチューニングしたのが、シャレード・デ・トマソ・ターボだ。

 実は初代シャレードにもデ・トマソ版があったが、これはショーモデルのまま終わっていたこともあり、また1980年代初頭では「パンテーラ」を生んだデ・トマソのネームバリューはまだ大きかったため、発売当時は大きなインパクトがあった。

 シャレード・デ・トマソは、1世代スキップして1993年登場の4代目に再び復活している。どちらもデ・トマソプロデュースのエアロ、ピレリのタイヤ、シートはレカロでステアリングはナルディ……と、名門ブランドで身を包んでおり、華やかでスポーティなイメージで人気を博した。なお、4代目シャレードのデ・トマソはターボエンジンではなかったが、その代で唯一の1.6リッターエンジンを搭載して、スポーティさをアピールしていた。

 このほかシャレード・デ・トマソには、エンジンをミッドマウントしてオーバーフェンダーを装着した、「和製プジョー205T16」のような「デ・トマソ926R」という刺激的なクルマが1985年の東京モーターショーに出品されたが、市販化されずに終わっている。

 そしてイタリアとのコラボによるメーカー純正カスタムカーいえば、初代ハリアーと2代目ハリアーには、イタリアの老舗カロッツェリア「ザガート」による派手なエアロを与え、専用ローダウンスプリングを採用したカスタムモデル、ハリアー・ザガートがあった。

 トヨタ車のカスタマイズなどを行なっていたモデリスタとザガートのコラボモデルで、ディーラーで販売された「メーカー純正カスタムカー」だ。初代ハリアー・ザガートは1998年に200台、2代目ハリアーザガートは2006年に250台を販売している。

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みんなのコメント

7件
  • 500Eのポルシェチューンがカッコイイ。
  • ギャランのアーマーゲー、かっこいい。
    デボネアのアーマーゲーも今見るといいねー。
    あの頃に戻ってみたいわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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