JLOC スーパーGT Rd.8 ツインリンクもてぎレースレポート
公式予選
日付:2018年11月10日(土)
天候:曇りのち晴
予選結果: 8号車 1位、87号車 7位
観客動員数:2万1000人
12ポイント差をタイヤ無交換作戦で大逆転。LEON AMGがシーズン初優勝で2018年チャンピオンに輝く【GT300決勝】
得意のもてぎ、期待に応え88号車ポールポジションを獲得!
ついに最終戦をむかえた第8戦。テストでも好調だっただけに、結果を求められるレース週末がスタート。ハーフウエットで始まった公式練習、タイムも順調に推移した。
公式予選、2台ともにQ1をクリア。期待のQ2、88号車平峰選手が渾身のアタックでコースレコードにてポールポジションを獲得! 87号車も7位と最高の予選日となった。
87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
「公式練習では前日の雨が残り中途半端なコンディションでスタート。WETタイヤのデータ取りを行い路面が乾いた所でレースタイヤの確認を行う」
「公式予選Q1は佐藤選手が担当。13番手でQ1突破。Q2は元嶋選手。シーズンベストの7番手で予選を終えた」
87号車 Kimiya Sato コメント
「セッション開始始めはウエット路面になったが、感触は悪くなかった。中盤からドライになり始めてスリックタイヤで走行、持込みのセットアップから感触が良くウエットパッチが残る路面だったが良いタイムを出すことができた」
「予選Q1を担当。所々ブレーキングでプッシュしすぎてしまい思うようなタイムが出なかったが、無事に通過でき良かった」
87号車 Yuya Motojima コメント
「今回のレースは公式練習から、いい手応え。ヨコハマタイヤさんが準備してくれたタイヤのロングランが良く、ピークのグリップもあるので、チャンスがあるレースだと感じた」
「予選は佐藤選手が激戦のQ1を突破してくれ、佐藤選手のコメントをQ2に活かすことができた。今回の予選は自分なりにミスなく走ることができた」
88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
「予選Q1はマルコ選手担当。セット数の関係でフロント中古、リア新品タイヤでアタックに出てもらった。難なくQ1クリア、素晴らしいアタックだった」
「Q2は平峰選手担当、本当に素晴らしいアタックでポール&コースレコード。本当にすごいふたりです」
88号車 Kazuki Hiramine コメント
「Q1は大変な状況の中で、マルコが担当してくれて無事に通過。今シーズン自身初となるQ2を担当、全力で攻めた。結果はポールポジションそしてコースレコード。最高に楽しいワンショットだった。皆さんに感謝です」
88号車 Marco Mapelli コメント
「予選では中古タイヤを使ったがバランスもリザルトも良くとてもハッピーだ。平峰選手は素晴らしいラップでコースレコードを記録、テストでの速さを維持することができた」
決勝レース
日付:2018年11月11日(日)
天候:晴
決勝結果:87号車 4位、88号車 27位
観客動員数:3万7000人
87号車が粘り強いレースで4位入賞
最近のシーズンでも珍しい好天で気温の高い決勝日。コンディションに合わせた決勝セットアップが大切に。
午後、最終戦がついにスタート、88号車は順調に後続を離し約17秒のマージンを築く展開に。87号車も序盤のアクシデントで18位まで落ちるもプッシュしての追い上げに。
途中、88号車はデブリによりパンク、さらにその影響で交換したタイヤもパンクと勝負権を失い辛いレースに。その後、87号車は表彰台争いまでポジションを戻し、タイヤ無交換で厳しいなか、佐藤選手がゴールまで車を運び4位ポイント獲得となった。
87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
「ウォームアップ走行は燃料を積んだ状態でのバランスをチェック、決勝に向けて微調整を行う。決勝スタートは元嶋選手が担当。1周目に他車との接触により順位を18番手まで落とすも、そこから好タイムを連発して2番手まで追い上げ29周目にピットイン」
「後半は佐藤選手が担当。タイヤ無交換を選択して実質4番手でピットアウト。後ろからタイヤ4輪交換の車両が迫って来るが抑えきり、3番手争いを行いながらトップから約6秒差の4位でチェッカー。今回もヨコハマ勢の中では違う戦いかたをしたが、最後までタイヤはしっかり機能してくれた。ドライバー・メカニックを含め全員が諦めない気持ちで戦ってくれたおかげだと思う」
87号車 Kimiya Sato コメント
「序盤で接触がありポジションを落としたが、その後元嶋選手が追い上げて私にバトンを渡してくれ、タイヤ無交換と作戦もいい方向へ行きピットアウトした時点で表彰台争いをできるポジションでコースインできた」
「4番手でレースを進めたがタイヤが辛く前と後ろに挟まれた状態での厳しい戦いに。何とかポジションを守りきることができた。シーズン後半に向けて上向きになりいいシーズンを過ごさせてもらった。チームと応援してくださったみなさまに感謝したいです」
87号車 Yuya Motojima コメント
「スタートドライバーを担当。オープニングラップは後ろを走るマシンのペースが良く、反対に前を走るマシンのペースが苦しそうだったので、ヘアピンでアウトから仕掛けた。その時に接触があり順位を大きく落としたが、タイヤとマシンバランスが素晴らしく、ハイペースで追い上げることができた」
「チームの戦略もはまり、ピットアウトした時には表彰台を争う位置にいた。佐藤選手には後半辛い状況のなかを4位でフィニッシュしてくれ感謝しています。今シーズンはこのもてぎで終わったが、後半上り調子で、今すぐにでも次のレースをしたい気分です」
88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
「スタートドライバーはマルコ選手が担当、綺麗にスタートを決めその後すごいハイペースで後続を引き離し、一時17秒以上ぶっちぎり、そろそろピットインしようかと悩んでいた矢先、デブリを踏んでリヤタイヤがバースト、緊急ピットイン。ドライバーチェンジタイヤ交換を済ませてコース復帰、この時実質2番手まで下がったが、相手はタイヤ無交換なのでコース上で抜けると確信していた」
「しかし、ふたたびタイヤバーストで2度目のピットイン、勝負権を無くしてしまった。今年は、速さは確実にあるけどなかなか結果に残せず悔しいシーズンに。車もタイヤもドライバーも完璧だったが、運がなかった」
88号車 Kazuki Hiramine コメント
「マルコがスタート。流石のハイペース。誰も引き寄せない素晴らしい走り。10秒以上のマージンを作りながらも、問題が発生。デブリの影響でまさかのパンク、、、緊急ピットインし、自身に交代しピットアウト。まさかのアウトラップで2度目のパンク。もう何がどうなっているのか……何もかも台無しになってしまった」
「完全に勝負件を失いもう何位でフィニッシュしたかもわからない。悔しい結果となってしまったが、今年も最後まで戦い抜いた。一緒に戦いました、すべてのみなさまに心から感謝です。今シーズンも沢山の応援を頂き有難う御座いました!」
88号車 Marco Mapelli コメント
「レースは序盤とても順調で、17秒近く後続にギャップを築くことができて素晴らしかった。しかしながらデブリによるパンクのせいで悪夢に変わってしまった。今でも信じられない展開だった、ファステストラップも記録できたし、自分たちの強さは見せられたかと思う」
「いつもサポートしてくれたチーム、ヨコハマタイヤ、マネーパートナーズを始めとするスポンサーのみなさまありがとうございました」
監督コメント
「さあ、最終戦モテギ、私達のクルマは非常に合っている! 事前テストでも好感触を得ていました、必ず表彰台を取る! ドライバー、メカニック全員がその目標を達成できると信じていました」
「予選は88号車が1位、87号車が7位で平峰選手が見事コースレコードにてポールポジションを獲得! タイ戦のアンドレア選手の幻のポールもあり、シーズン通して88号車の速さは本物と思いました」
「87号車もQ1を佐藤選手が無事クリア! Q2では元嶋選手が7位。これは決勝で無交換作戦を敢行するために硬めのタイヤをチョイスしいたため! 軟らかいタイヤを使用していれば、88号車に迫るタイムが出ていたと思います」
「決勝は88号車が27位で87号車が4位。結果はまったくチームの意向とは程遠いことになりました。しかし、88号車マルコ選手のスタートからの走行は断トツの速さでこの大会のベストラップを刻みました!」
「また、2番手と15秒以上のギャップを開いたのは2006年のムルシエラゴの時、アピチェラ選手・山西選手以来では! 不運はこんな時に……バースト! 信じられない!」
「しかし今の差があればまだ勝てる! タイヤ交換して平峰選手へ! 2回目のバースト! これで終了……ドライバーは他チーム、クルマをいたわり完走へ」
「87号車は元嶋選手が良いスタートであったが1周目に他社と接触し順位を大きく下げることに。しかし、彼の粘りの走行にて3位争いまでポジションを戻す!」
「その後、87号車はタイヤ無交換作戦にもかかわらず佐藤選手は粘り強くポジションを守り抜きました」
「本当に残念な結果ではありましたが、タラレバではありませんが、データ上普通に2台ともコースを走ってくれていたら! 1位2位だと思います! 素晴らしいクルマに仕上げてくれたスタッフにありがとうと申し上げたい! また、不運ではありましたが、4名のドライバーたちにも素晴らしい走行をありがとう!」
「シーズンは終了しましたが、2台ともにベスト10入りしました! 最終戦にテレビクルーまでお呼び頂いたマネーパートナーズ様、社長様、渡邊さん、そして多数の社員のみなさま、応援ありがとうございました!」
「また、リーガルフロンティア様及び多数のスポンサー様、何時も会場まで応援ありがとうございました! 最後になりますが、ランボギーニ社、ヨコハマタイヤありがとう!!」
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