現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「このルックスでターボ+MT+四駆!」コアな車好き専用モデル『ミラジーノミニライトスペシャルターボ4WD』【ManiaxCars】

ここから本文です

「このルックスでターボ+MT+四駆!」コアな車好き専用モデル『ミラジーノミニライトスペシャルターボ4WD』【ManiaxCars】

掲載 更新 34
「このルックスでターボ+MT+四駆!」コアな車好き専用モデル『ミラジーノミニライトスペシャルターボ4WD』【ManiaxCars】

可愛らしい雰囲気からは想像できないゴキゲンな走り!

人気車種の超マイナーグレードを捕獲!

「フェラーリをシルビアのように扱う男の愛機」実測300キロを叩き出す360チャレンジ・ ストラダーレ!

今や世界的ムーブメントになったと言っても過言ではない一連のレトロ風ブームの先駆けとして、1999年に登場したミラジーノ。

2ボックスボディで、大きなメッキグリルに丸型2灯ヘッドライトから連想されるのはイギリスの名車、ローバーやオースチンなどのオールドミニだが、実はモチーフになっているのは1960年代にダイハツが乗用車&商用車の第一弾として開発、市販化したコンパーノだったりする。

そんなミラジーノが安全性の向上を中心として、2000年にマイナーチェンジ。この時、追加されたのがミニライトスペシャルターボで、イギリスのミニライト製アルミホイールを標準装備したのがトピックだ。EF-DET型660cc直3DOHCターボを搭載し、駆動方式はFFと4WD、ミッションはそれぞれに5速MTと4速ATが用意された。

可愛らしさというかオシャレなイメージを前面に押し出したこの手の軽カーは、普通NAのATで普段乗りにチャラッと乗れれば良いものを、ターボ4WDのMTまで揃えたところにダイハツの「もしかして方向性を見誤ったんじゃないか?」と思うほどのヤル気を感じずにはいられない。

ミラジーノのモデル変遷において、ミニライトスペシャルターボが存在したのは2000年10月以降で、(1)2002年8月までの中期型、(2)2002年8月から2003年8月までの後期型、(3)2002年8月以降の最終型(取材車両はこれに含まれる)と、大きく3つに分けられる。

それぞれ微妙に変更ポイントがあるが、まず注目したいのはエンジンのスペック変更。いずれも同じEF-DET型で最高出力こそ64psで変わらないものの、最終型では最大トルクがそれまでの10.9kgm/3600rpmから10.5kgm/3200rpmにダウン。もっとも、ノーマルで比べた場合、ピークトルク値と同時にその発生回転数も400rpm低くなっているため、中後期型も最終型も中間加速を始めとした実際の動力性能に大差はない。

トップマウント式インタークーラーは、まずフロントグリル開口部から走行風を取り込み、ボンネット裏に設けられたダクトを経由して冷却される。つまり、ボンネットにエアインテークダクトが存在せず、見た目からはターボ車だとわからないのが実にイヤラシイ。

ただし、これは中期型からで、前期型のみインテークダクト付きボンネットを採用というのは、変態グルマ好きにぜひ押えておいてもらいたいポイントだ。

また、メカニズム面で大きく変わったのがフロントブレーキ。中後期型が13インチのベンチレーテッドディスクだったのに対して、最終型ではコストダウンによって12インチのソリッドディスク化が図られている。

取材車両はミニライトスペシャルターボであるにも関わらず、最大のポイントと言えるミニライト製アルミホイールを、オーナーの趣味でRSワタナベRSエイトに交換してしまってるのがまず笑える。

車高が下がっているのはZOOM製のダウンサスが組まれているから。リヤサスは、ホーシングに対して左右2本のトレーリングアームで前後方向の、ラテラルロッドで横方向の位置決めを行う3リンク式リジッドを採用している。

ダイハツの軽自動車は総じてインテリアの質感が高いのがポイント。ダッシュボード周りは基本的にノーマルだが、シフトノブがコペン純正オプションのアルミ製に交換されたり、オートゲージ製3連メーターが追加されたりなど手が加えられている。

独立2眼タイプの140km/h&1万rpmフルスケールメーターを採用するのが最終型の証。スポーティなインテリアを演出するのにひと役買っている。ステアリングコラム上に装着されるのはデフィ製ブースト計だ。聞けば、トラスト製プロフェックイージーで最大ブースト圧を0.7キロから1.0キロにアップしているそう。

ブラック表皮にグレーのパイピングがクラシカルな雰囲気を醸し出すシート。見た目から想像する以上にサポート性は良好だ。

ラゲッジスペースはミニマムだが、開口部が大きいリヤハッチゲートのおかげで使い勝手は良い。リヤシートの背もたれを倒せば、ラゲッジルームの拡大も可能だ。

触媒後からフルで交換されるD-SPORT製マフラーによって、エキゾーストサウンドはアイドリング時から盛大。シフトレバーで1速を選んでスルリとスタートすると、2000~3000rpmで流していても感じられるトルク感。車重800kgちょいと軽量で、超コンパクトなボディサイズも手伝って街中での走りはすごく軽快だ。

しかし、このクルマが本領を発揮するのは4000rpmからだ。グワッと盛り上がるターボ車ならではのパワー感を伴いながら弾けるように加速。8000rpmまで回してシフトアップしていくと、パワーバンドを外すことなく次のギヤにバトンタッチする。いやはや、この鋭い加速感は想像以上。しかも、絶対的パワーはたかが知れてるから、街中でも前方がクリアになった瞬間、何度でもその加速感を味わえるのが素晴らしい。普段乗りでも存分に性能を引き出して楽しめるというのは、まさにこういうクルマのことだ。

■SPECIFICATIONS

車両型式:L710S
全長×全幅×全高:3395×1475×1425mm
ホイールベース:2360mm

トレッド(F/R):1300/1260mm
車両重量:810kg
エンジン型式:EF-DET
エンジン形式:直3DOHCターボ
ボア×ストローク:φ68.0×60.5mm

排気量:659cc 圧縮比:8.5:1
最高出力:64ps/6400rpm

最大トルク:10.5kgm/3600rpm
トランスミッション:5速MT
サスペンション形式(F/R):ストラット/3リンクリジッド
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤサイズ(FR):165/55-14

●TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

こんな記事も読まれています

【ガソリン消滅でディーゼル一本化へ】 ランドローバー・ディスカバリー 2025年モデルで見直し
【ガソリン消滅でディーゼル一本化へ】 ランドローバー・ディスカバリー 2025年モデルで見直し
AUTOCAR JAPAN
[100均DIYアイテムレビュー] ダイソーの“ユニバーサルソケット”は本当に万能に使えるのか?《2024年4月第1位》
[100均DIYアイテムレビュー] ダイソーの“ユニバーサルソケット”は本当に万能に使えるのか?《2024年4月第1位》
WEBヤングマシン
ブリティッシュラグジュアリークーペの魅力を凝縮した「DB12」を展示! アストンマーティン出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
ブリティッシュラグジュアリークーペの魅力を凝縮した「DB12」を展示! アストンマーティン出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
15年ぶり復活の「インテグラ」実車公開! 美麗デザインが超カッコイイ「スポーティ“ハッチバック”」! 6速MTもある「最新型モデル」米に登場で反響も
15年ぶり復活の「インテグラ」実車公開! 美麗デザインが超カッコイイ「スポーティ“ハッチバック”」! 6速MTもある「最新型モデル」米に登場で反響も
くるまのニュース
手にできる幸運なオーナーは誰? ハーレーダビッドソン2024限定モデル〈ハイドラグライドリバイバル/タバコフェード〉
手にできる幸運なオーナーは誰? ハーレーダビッドソン2024限定モデル〈ハイドラグライドリバイバル/タバコフェード〉
WEBヤングマシン
実は知らない?バイクの基本構造のおさらい
実は知らない?バイクの基本構造のおさらい
バイクのニュース
F1の2024年第1四半期収益は、前年より45%増加の約778億円。放映権など主要な収益源すべてに成長が見られる
F1の2024年第1四半期収益は、前年より45%増加の約778億円。放映権など主要な収益源すべてに成長が見られる
AUTOSPORT web
伝統の「ディフェンダー」 ランドローバーが2025年モデル発表 「130」にV8エンジン選択も可能へ
伝統の「ディフェンダー」 ランドローバーが2025年モデル発表 「130」にV8エンジン選択も可能へ
AUTOCAR JAPAN
[自分でタイヤ交換]実は危険の塊だった!? ホイールナットの流用はダメ!! 超怖いありがちなミスって
[自分でタイヤ交換]実は危険の塊だった!? ホイールナットの流用はダメ!! 超怖いありがちなミスって
ベストカーWeb
自らシボレー「コルベット」を米国から並行輸入した理由とは? DIYで再現したボディカラーでコクピットを統一
自らシボレー「コルベット」を米国から並行輸入した理由とは? DIYで再現したボディカラーでコクピットを統一
Auto Messe Web
昔はなんと木の札だった! 日本の運転免許証120年の歴史を振り返る
昔はなんと木の札だった! 日本の運転免許証120年の歴史を振り返る
WEB CARTOP
ホンダ『シビック』デザインのTシャツ発売…歴代を着る
ホンダ『シビック』デザインのTシャツ発売…歴代を着る
レスポンス
【スズキ】2024 鈴鹿8耐の SUZUKI 応援応援グッズ付チケットが発売
【スズキ】2024 鈴鹿8耐の SUZUKI 応援応援グッズ付チケットが発売
バイクブロス
【暫定結果】2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン 決勝
【暫定結果】2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン 決勝
AUTOSPORT web
レクサス“新”「小さな高級車」登場! 斬新「2トーンカラー」採用&加速性能アップ!新型「UX」独で約732万円から
レクサス“新”「小さな高級車」登場! 斬新「2トーンカラー」採用&加速性能アップ!新型「UX」独で約732万円から
くるまのニュース
トヨタ カムリ 新型、『プリウス』顔に変身…米国で生産開始
トヨタ カムリ 新型、『プリウス』顔に変身…米国で生産開始
レスポンス
異例の“赤旗&延長”大波乱のWECスパでプライベーターが金星。ワークスポルシェを従え初優勝【後半レポート】
異例の“赤旗&延長”大波乱のWECスパでプライベーターが金星。ワークスポルシェを従え初優勝【後半レポート】
AUTOSPORT web
「出っ歯、竹ヤリ」暴走族の定番… 見た目スゴい過激カスタムなぜ誕生? ルーツはどこに
「出っ歯、竹ヤリ」暴走族の定番… 見た目スゴい過激カスタムなぜ誕生? ルーツはどこに
くるまのニュース

みんなのコメント

34件
  • 近所の車屋に、いつも5~6台置いてある。たぶん一定の需要はあるんだな。
    この頃、軽の車って使い勝手ばかりが評価軸になるけど、こんなデザイン優先の車もいい。
  • ジーノの1000ccもありましたね。過去に一度だけ見かけたことあります。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

98.7138.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.8158.9万円

中古車を検索
ミラジーノの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

98.7138.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.8158.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村