『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、フェラーリ・クラシケ取得にかんする途中経過を報告する。
ただいま鑑定中
2桁ナンバー物語 Vol.9 品川33のメルセデス・ベンツ500SL (後編)
フェラーリ・クラシケ取得に向けた申請作業がいったん終わったため、わが360モデナは自宅に戻ってきた。
前話:Vol.87 458スパイダーとの偶然の出会い
フェラーリ・クラシケを知らない人に、あらためて解説すると、フェラーリ社の公式認証プログラムだ。認証対象は、生産から20年以上を経過した個体である。オリジナル状態を保っている車両に対して、フェラーリ社が有償で、純正フェラーリである旨の鑑定書を発行する。鑑定は日本のフェラーリ正規ディーラーが代行するので、わざわざイタリア本社にクルマを持ち込む必要はない。
ステップは以下のとおりだ。
(1)愛車を最寄りの正規ディーラーに持ち込む。
(2)オリジナル状態かどうか確認する。問題箇所がある場合、部品の交換などが必要になる。
(3)オリジナル状態でなかったものはオリジナル状態に戻し、フェラーリ社が指定する箇所を正規ディーラーの担当者が撮影。
(4)撮影したデータをもとに、申請書を作成。フェラーリ社に送付し、鑑定がスタートする。
(5)鑑定の結果、“ホンモノ”であると認証されたとき、証明用の専用ブックレットが発行される。
Vol.71 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その3
Vol.70 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その2
Vol.69 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その1
ボクの360モデナはステップ(4)の状態だ。昨年12月下旬に、申請書が本国に送付され、鑑定中である。
はたして順調に鑑定は進んでいるのだろうか? フェラーリ横浜サービスセンターの高橋忠久工場長いわく「鑑定に要する期間はバラバラなので、いつ認証されるのかは私たちでもわからないのが実情です」とのこと。
“気長に待てば、そのうち認証されるだろう”と、のんきに構えていた。が、そう簡単には進まないようだ。
Vol.86 フェラーリの実燃費 Part.2
Vol.85 新型ポルトフィーノMも良いではないか!
再撮影の理由
1月16日、高橋工場長から1通のメールが届いた。そこには、フェラーリ・クラシケ申請に必要な写真のうち、一部を再撮影する必要が生じたと書かれていた。
メールが届いたあと、すぐに電話もいただいた。再撮影といっても、ミッションナンバーなどの数カ所のみだから、すぐに終わるはず……と、思い「週明けに持っていきますね。再撮影に要する時間は1時間ぐらいでしょうか?」と、訊いた。
すると高橋工場長は「誠に申し訳ありませんが、おクルマをしばらく預かりたいのですが、可能でしょうか……?」。
Vol.84 ローマに乗る
Vol.83 2020年を振り返る
え! そんなに再撮影は大変なの!? と、驚く。再撮影になった理由は、内視鏡で撮影した部分が不鮮明だったことらしい。内視鏡を使うぐらいだから、エンジン・ルームのかなり奥にある箇所とのこと。
では、どのように撮り直すのかというと、マフラーなどの一部部品を取り外し、撮影するそうだ。これらの脱着に時間がかかるため、しばらくクルマを預ける必要が生じたのだ。
手間の掛かる作業が発生したものの、申請費用(20万円)の追加はナシ! 何度再撮影の必要が発生しても、追加はないそうだ。ユーザーにとってはありがたい話である。
当初、「写真撮影と申請書の作成だけで20万円は高い!」と、思っていたが、再撮影になった今、「むしろ安価では?」と、思った。
愛車を預ける理由
もしかすると、再撮影の部分は純正品ではないのかも……と、不安になった。
高橋工場長は「おそらく純正品なので問題はないと思います。今回は、写真の“見え方”の問題になりますので」と、話す。もし純正品でなかったとしたら、交換になるはずだ。となると、また追加で費用が発生する。うーん、そうなると困る……。再撮影後の様子を見守るしかない。
ちなみに、申請から約1カ月で、フェラーリ社から再撮影の依頼がくるのは「かなり早い方」らしい。鑑定は順調に進んでいるようだ。人によっては半年近くアクションがないケースもあるらしいから、その意味ではほっとした。今年の前半には結果がわかると嬉しい。
再撮影に必要な時間は2~3日とのこと。ただ、あらためてフェラーリ社に送付した新しい写真が問題ないかどうかの返事がすぐに来るともかぎらないので、もうしばらく愛車を預けるかもしれない。
Vol.81 あるべき“穴”がない!
Vol.80 クラシケ取得費用に納得
Vol.79 スーパーカーとソーシャルメディア
つまり、追加の再撮影もあり得るというのだ。というのも、マラネッロでは複数人で鑑定しているから、ある人がOKといっても、別の人が、別の箇所の問題点を指摘し、再撮影を要求されることがあるとのことだ。
なるほど。フェラーリ・クラシケ取得は、やはりそう簡単にはいかないようだ。きっとまた、なにかが起こるはず……そのときは報告したい。
『29歳、フェラーリを買う』直近記事
Vol.87 458スパイダーとの偶然の出会い
Vol.86 フェラーリの実燃費 Part.2
Vol.85 新型ポルトフィーノMも良いではないか!
Vol.84 ローマに乗る
Vol.83 2020年を振り返る
Vol.82 人生初のツーリングに参加
Vol.81 あるべき“穴”がない!
Vol.80 クラシケ取得費用に納得
Vol.79 スーパーカーとソーシャルメディア
Vol.78 愛車をイベントに展示しました(後編)
Vol.77 愛車をイベントに展示しました(中編)
Vol.76 愛車をイベントに展示しました(前編)
Vol.75 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その5
Vol.74 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その4
Vol.73 この夏、愛車に乗れませんでした
Vol.72 オウナーとの交流
Vol.71 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その3
Vol.70 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その2
Vol.69 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その1
Vol.68 トラブル発生!
Vol.67 ドライブレコーダーの装着
Vol.66 自動車保険の現実(後編)
Vol.65 自動車保険の現実(前編)
Vol.64 フェラーリのオフィス・チェア
Vol.63 F8トリブートのオウナーに会う!
Vol.62 トラブル発生!?
Vol.61 純正サスペンションを紛失!?
Vol.60 612スカリエッティのオウナーに会う
Vol.59 認定中古車で迷う(後編)
Vol.58 認定中古車で迷う(前編)
Vol.57 フェラーリ・オウナー専用のスマホ・アプリとは?
Vol.56 新車フェラーリの購入はいかに
Vol.55 いざ、新車フェラーリの商談へ!
Vol.54 ローマの購入を真剣に考える
Vol.53 1カ月半ぶりのドライブへ(後編)
Vol.52 1カ月半ぶりのドライブへ(前編)
Vol.51 月々2万円でフェラーリに乗れる!?
Vol.50 気になる車両価格と連載50回目
Vol.49 カスタマイズ費用の総額
Vol.48 ちょっと古いフェラーリのランニングコスト
Vol.47 愛車にしばらく乗りません!
Vol.46 外出自粛の今、愛車を楽しむ方法とは?
Vol.45 新型コロナウイルス問題でフェラーリの新車販売はどうなる!?
Vol.44 フェラーリでスキーに連れてって!
Vol.43 ドアがロックされない!後編
Vol.42 ドアがロックされない!前編
Vol.41 トラブル発生! ドアが開かない!?
Vol.40 超有名漫画家が360モデナを描き下ろす!
Vol.39 新車フェラーリを購入!?
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「激安っ!」“3550円”で運転免許が取得できる! “技能試験不要”な「1番安い」運転免許と「1番高い」運転免許とは?
「地獄すぎる…タスケテ…」トヨタ「高級ミニバン」修理後初日に起きた悲劇… 5児の父、芸人「エハラマサヒロ」の身に何が?
約100万円! マツダが“新型”「軽トラック」発表! 5速MT+“LSD付き”4WDもアリ! 燃費も高まった「スクラムトラック」に販売店でも反響あつまる
[元警察官に聞いた] 押収された違法改造バイクは、警察側で処分するのか? 持ち主に返却するのか?
300馬力のトヨタ「和製スーパーカー」が凄い! 「ミッドシップ×オープンカー」の山盛り仕様! ハイブリッドも搭載した「斬新スポーツモデル」に期待大!
[元警察官に聞いた] 押収された違法改造バイクは、警察側で処分するのか? 持ち主に返却するのか?
「日本の運転マナー = 三流レベル」は本当か? データ&歴史で再検証、原因は“警察”にもあったのかもしれない
「激安っ!」“3550円”で運転免許が取得できる! “技能試験不要”な「1番安い」運転免許と「1番高い」運転免許とは?
国民ブチギレ!? なぜ「13年」で“自動車税&重量税”高くなるのか…「クルマは税金の塊」「いい加減見直して~」の声も? 理不尽な重課措置の仕組みとは
ホンダ 新型「シビック」初公開! 3年ぶり顔面刷新に「カッコよくなった」の声も! 精悍デザインの「新モデル」米での“先行発表”に反響集まる
みんなのコメント