2025年度完成予定
岐阜県と愛知県の県境を流れる木曽川。中流部では橋の数が少なく、羽島市と一宮市のあいだでも、岐阜羽島駅と一宮駅を直結する「濃尾大橋」と、市南端の「木曽川大堰」で約8kmも離れています。特に濃尾大橋は慢性的な渋滞ポイントで、川が立ちはだかるボトルネックが課題となっていました。
そこで、名神と東海道新幹線の約1km下流側で建設されているのが「新濃尾大橋」です。整備主体は岐阜・愛知両県で、2018年からは国が新たに設定した「都道府県境道路整備補助」という補助金制度に採択されています。
完成は2025年度の予定。気になる工事進捗状況ですが、すでに両県とも橋脚は完成済み。橋桁については愛知県側が一足先に完了させ、10月16日に地域住民を招いて渡り初めをしています。いっぽう岐阜県も橋桁架設は佳境で、鋼製桁が少しずつ先へ送り出される工法で、県境付近へ近づいています。
橋の工事は順調に進んでいるとして、その前後の道路はどうなっているのでしょうか。愛知県側は一宮市が900mさらに東へ道路を整備し、名神の岐阜羽島ICへアクセスできるようにしています。
いっぽう岐阜県側は、いまのところ、橋を渡った先の県道に接続して終わり。構想としてはそのまままっすぐ西へ伸びて、長良川を渡る「大藪大橋」へ直結し、大垣・養老方面まで一本で行けるようになる将来像です。大藪大橋までの未整備区間は2.5km。すべて羽島市がまかなうと20億円かかるため、到底出せないとして「県道に昇格させ、岐阜県の事業で整備する」ことを目指し、市と県の調整が続けられています。
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