アルファタウリは、F1イギリスGPでマシンを大幅アップデート。変更されたのはフロアやサスペンション、ディフューザーなど広範囲に及んでいる。
今季序盤から苦戦が続くアルファタウリ。これまでのところ入賞は、角田裕毅がオーストリアGPとアゼルバイジャンGPで10位となったのみであり、コンストラクターズランキングでは最下位となっている。
■レッドブルが1-2。“直線番長”ウイリアムズのアルボンが3番手……角田裕毅16番手|F1イギリスGP FP1
こうした状況からチームの存続も危ぶまれる事態となったが、レッドブルは最終的に名称を変更しながらもチームを維持することを決定。今後はよりレッドブルとのシナジーを強化していく方針となっている。
2024年に向けた再編成を前に、アルファタウリは今週末のF1イギリスGPでマシンを大幅にアップデートした。チームはFIAに提出した書類で、8つの変更点について説明している。
そのうちの3つは、フロアのデザイン変更に関連するものだ。フロアフェンスの変更やフロアのエッジを持ち上げることで局所的な圧力を下げ、フロア下の気流をシールする効果を高めてダウンフォース増加に繋げているという。
アルファタウリは次のように付け加えている。
「以前のフロアエッジと比較して、新しいジオメトリーはフロアエッジウィングの後方部分を変更し、それに合わせてフロアエッジに切り込みが入っている」
修正されたフェンスや微調整されたジオメトリーとの組み合わせにより、フェンスで分断されたエッジからより強い渦を発生させることができるだろう。
残る5つの変更点はディフューザー、サイドポンツーンのボディワーク、リヤサスペンション、リヤウイング、ビームウイングとなっている。
サイドポンツーンのボディワークは、アップデートによりアンダーカットの部分が少し張り出しており、チームによればこれによって「より高い静圧が発生し、前輪が生む乱流がヨーやステアでボディワークに衝突する度合いが減少する。これにより気流の質が向上し、フロアエッジからより大きな荷重が発生する」としている。
ディフューザーのサイドウォールもリヤタイヤが生む乱流を外側に飛ばすために調整されている他、リヤサスペンションのウィッシュボーンの最後部には、ブレーキダクトアッセンブリーで発生する荷重をわずかに増加させるためのウィングレットが追加されている。
また、ミディアムダウンフォース仕様のリヤウイングは、デザインの調整によりコンポーネントの中央部でより多くのダウンフォースを生む一方で、外側のセクションで生まれる空気抵抗を削減している。
アルファタウリは、このアップデートによる全体的なダウンフォースの増加は期待していないものの、空気抵抗の低減と空力効率の向上を期待している。
ビームウイングも、以前のアッセンブリに比べて空気抵抗を低減するため、エレメントを1枚に削減している。
これらの変更は、アルファタウリが今シーズンこれまでで投入した中で最も大々的なアップデートだと言えるだろう。
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