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[’22前期版]国産新型バイクカタログ:大型アドベンチャー総まとめ#2(~750cc)【ヴェルシス650が国内導入】

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[’22前期版]国産新型バイクカタログ:大型アドベンチャー総まとめ#2(~750cc)【ヴェルシス650が国内導入】



その名のとおり道を選ばず“冒険”できるバイクというのが本来のコンセプトだったが、近年は舗装路でのツーリング性能を重視した車種が多めのアドベンチャークラス。日本ではほとんどのユーザーがダートを走ることなく、快適なライディングポジションのオンロードツアラーという扱いだ。

●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司/田宮徹/宮田健一)

カワサキ ヴェルシス650:7年ぶりのアップデートで国内新規導入もアナウンス

―― ※写真は欧州仕様

ニンジャ650&Z650のルーツとなったER-6f/nをベースに開発され、前後17インチホイールとロングストロークの前後サスペンションと適度なパワーのエンジンを組み合わせることで、舗装路での自在性を追求したのがヴェルシス650。’22年型では’15年以来となる大幅刷新が施された。フロントまわりの外観は一新され、灯火類をフルLED仕様化しながらより精悍なルックスに。カワサキの649cc水冷パラレルツインエンジン系では初めて、2モード+オフに切り替えられるトラクションコントロールが装備された。一方で、シート/グラブバー/テールランプを含む車体後部のデザインは、そのまま受け継がれている。これまで正規販売されていなかった日本にも、’22年初夏に導入予定だ。

スズキVストローム650/XT:アルミ製フレーム+水冷Vツイン

―― ※写真は欧州仕様

20年以上の歴史を持つ水冷90度Vツインエンジンを、高剛性アルミフレームに搭載。2段階+オフのトラクションコントロールや手動3段階調整式スクリーンを採用する。STDは前後19/17インチ径のキャストホイールを装備。XTは同サイズのまま前後ホイールがスポーク化され、アンダーガードとナックルバイザーも標準装備する。

ヤマハ テネレ700:ピュアなオフロードスポーツ性を追求

―― ※写真は欧州仕様

日本では’20年夏に発売開始。MT-07から転用した水冷パラレルツインエンジンを、専用スチール製フレームに搭載する。前後21/18インチスポークホイール/210mmのストロークが確保された倒立フロントフォーク/フラットなロングシート/アルミ製のエンジンアンダーガードなどの装備で、本格的なオフロード走行にも対応。敢えて電子制御を簡略化し、オン/オフ式のABSのみとすることで、ピュアな乗り味も追求してある。シート高は875mmもあるが、日本ではローシートとローダウンリンクによりこれを38mm低減できるアクセサリーパッケージも、追加料金なしで選択できる。一方で欧州には、アクラポヴィッチ製マフラーやラジエターガードや専用ラリーシートなどを標準装備したラリーエディションも設定されている。

ホンダNC750X/DCT:旅から日常までカバーする万能ミドル

開発コスト低減を図るため、ネイキッドやスクータータイプなどと多くの部品を共通化する設計により誕生。前後17インチホイールを履くオンロードアドベンチャーだ。’21年型でフルモデルチェンジが施され、電子制御スロットルを新採用。同時に、吸排気系/エンジンのピストン/クランクシャフトのカウンターウエイト/バランサー軸径などが見直され、4psアップを達成した。この改良でライディングモード(プリセット3種類とユーザーモード)を装備。モード選択により、エンジン出力に加えてトラクションコントロールやエンジンブレーキの介入度、DCT仕様の場合はシフトタイミングも連動して切り替わる。車体も熟成され、軽量化と前後サスペンションの熟成、収納スペースの拡大も実現。車重は7kgも削減された。

※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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