幻のスーパーカーとして知られるランボルギーニ・イオタ。6台製作されたランボルギーニ製イオタ・レプリカの中で唯一、張り出したリヤフェンダーなど独特のビジュアルを持つのがイオタSVRだ。ランボルギーニのレストア部門であるポロストリコにおいて、この世界に1台のスーパーカーのレストが完了したいという。
スーパーカーに少しでも興味のある人なら、イオタという名前をご存知だろう。今やランボルギーニの伝説ともなっているイオタだが、その真実については諸説ある。だが1970年に開発責任者のボブ・ウォレスがミウラをベース(実際はシャシーも外板も別物)としたモータースポーツ用車両をワンオフ製作したことが発端となっているのは間違いないようだ。このクルマはFIAの車両規則J項からJ(イオタ)と呼ばれ、様々なテストも繰り返されたが、結局レースへの参戦は実現されなかった。そして1台だけ製作されたイオタは顧客に売却される。当時はこのようにテスト車両を売ってしまうということが行われていたのだ。
しかし、そのイオタは何と事故によって全損してしまい、イオタはこの世から姿を消してしまう。一方イオタの話を聞きつけた裕福な顧客たちからは「自分にもイオタを作ってくれ」という要望が殺到する。そこでランボルギーニはミウラをベースにしたイオタレプリカを6台だけ製作する。この6台がとりあえず現在は「本物のイオタ」と呼ばれているもの。最も正式名称はあくまでミウラSVJだ。
その6台のイオタの中に1台だけ、リヤフェンダーが大きく張り出したクルマがある。シャシーナンバー3781のこのクルマはイオタSVR(ミウラSVR)と呼ばれて特別な存在とされてきた。何しろオリジナルの本物イオタもリヤフェンダーが張り出していたので、このシャシーナンバー3781はイオタの姿を最も忠実に再現しているとも言えるのだ。
そしてこのたびランボルギーニのレストア部門、ポロストリコにおいて、このイオタSVRのレストアが完了したと発表された。このイオタSVRは1968年式のミウラSをベースに、1974年から18ヵ月かけてランボルギーニ本社工場で改造されたもの。40年ほど前からずっと日本にあり、そのため今回のレストア完了お披露目も岡山にある中山サーキットで行われた。
レストア作業に19ヵ月も要したというだけあって、真紅のボディは素晴らしい仕上がりだ。リヤフェンダーが膨らんだことでさらに強調されたボディの曲面も美しい。ポロストリコのディレクターであるパオロ・ガブリエル氏によるとオリジナルと異なるのはサベルトの4点式シートベルトとバケットシート、着脱式となったロールバーだけだという。
ポロストリコは2015年に開設。過去のモデルのレストアやパーツの供給、ヒストリックモデルの公式認定証の発行などを通じてヴィンテージモデルの維持をサポートしている。今後もこのイオタSVRのように歴史的価値のあるスーパーカーを美しく蘇らせ、我々の目を楽しませてくれるだろう。
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