もくじ
ー 荷室確保のため後席可動式
ー ハイブリッド仕様なし R登場の可能性も
荷室確保のため後席可動式
フォルクスワーゲンTクロスは同社の欧州ラインナップ中4番目のSUVとして今年10月に発表され、来年上半期中に発売が予定されている。
フォルクスワーゲンが新たに公開した情報によれば、実用性重視のため後席を立てた状態でもその位置により385ℓから455ℓの荷室が用意されているという。後席を倒せば1281ℓとなる。
このTクロスはTロック、ティグアン、トゥアレグなどの下にラインナップされることになる。想定される価格は1万7000ポンド(240万円)強となり、ライバルはセアト・アロナ、ルノー・キャプチャー、そして日産ジュークだ。
最近では偽装の少ないテストカーも目撃されているものの、依然としてフロントとリアの造形は一部が隠されている。
フォルクスワーゲンでは2020年までに車高の高いクルマの売り上げをラインナップ全体の40%まで引き上げるつもりのようだ。
ハイブリッド仕様なし R登場の可能性も
Tクロスに採用されたMQB A0プラットフォームは、ポロ、アロナ、アウディA1などと共通のものだ。エンジンもポロなどと共有され、1.0TSIや1.6TDIが販売の大半を占めるだろう。
このプラットフォームはプラグインハイブリッドにも対応するものだが、Tクロスが電動化される可能性は低い。バッテリーを搭載するスペースの不足や、高コストがその理由だ。48Vマイルドハイブリッドシステムは来年登場する8代目ゴルフに搭載される見込みだ。
フォルクスワーゲンはGTIの名称をアップ、ポロ、ゴルフなどのハッチバック専用としていることから、Tクロスにはその設定はないだろう。
よりホットなRの方が可能性は高いが、その判断は来年発売されるTロックRの売れ行き次第となる。
フォルクスワーゲンのデザインチーフであるクラウス・ビショフはAUTOCARに対し、Tクロスのデザインはすでに決まっており、ドロップトップでないことを除けば「Tクロス・ブリーズ・コンセプトと近い」ものだと語った。
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