現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタの佐藤新社長が会見「次世代BEVを起点とした事業改革」レクサスから導入へ

ここから本文です

トヨタの佐藤新社長が会見「次世代BEVを起点とした事業改革」レクサスから導入へ

掲載 10
トヨタの佐藤新社長が会見「次世代BEVを起点とした事業改革」レクサスから導入へ

トヨタは2023年2月13日に記者会見を開催し、2023年3月1日付、2023年4月1日付の役員人事、幹部職人事、新取締役の体制について発表するとともに、佐藤恒治新社長が今後取り組む課題を発表した。その課題の第1番目に掲げられたのは「次世代BEVを起点とした事業改革」であった。

新執行役員の体制。左から生産技術、コンパクトカー担当の新郷和晃氏、チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)の宮崎洋一氏、佐藤恒治新社長、採鉱技術責任者の中島裕樹氏、最高ブランド責任者のサイモン・ハンフリーズ氏本格的EV開発・生産体制の構築

【フォーミュラE シーズン9】第4戦ハイデラバード DSペンスキーのヴェルニューが残量0.0%で優勝

次世代BEVを起点とした事業改革の骨子は、2026年にレクサス・ブランドの新型EVを導入することを目指し、本格的なEVプラットフォームの開発、EV生産に対する取り組みなのである。

新経営方針つまり、佐藤新社長は、トヨタはカーボンニュートラルに向けてマルチソリューションであることにぶれはないというが、本格的なEV開発を加速させるということである。逆に言えばこれまでのマツダ、デンソー、さらにスバルやスズキなども参画したEV C.A.スピリット(既に解散した企画会社)による普遍的なEVの規格やプラットフォームの構想が成果を残せず、既に発売したEVプラットフォーム「e-TNGA」を採用したレクサス UX 300e、トヨタ・スバルのbZ4X/ソルテラは既存の内燃エンジン車の技術を流用したEVであることを認めた形になる。

当面取り組む課題「e-TNGA」は、エンジン搭載車技術を流用することで、EVの特長であるスペース効率などが最適化されておらず、生産効率や収益性が低い状態であり、新EV事業改革ではEV専用プラットフォーム、EV量産を前提とした生産システムの構築などに改めて取り組むことになる。その背景には、EVの大量生産体制、EVに特化した収益構造により規模を急速に拡大したテスラに衝撃を受け、テスラ的な車両企画や生産体制に取り組むのではないかと推測できる。

そのため、2021年12月に発表したトヨタのEV戦略に関しては、今年4月以降に改めて上書き更新して発表するとしている。

佐藤新社長は、EVの課題以外では、自動運転技術やソフトウエアによるサービスを統合するウーブン(4月から会社名はウーブンbyトヨタに改称)のさらなる進化、アジアのカーボンニュートラルの実現を掲げている。アジアにおけるカーボンニュートラルとはハイブリッド・モデルの大量投入と水素技術の投入と推測される。

役員体制

4月1日付で執行役員は11人から8人に減らされ、副社長は商用車や中型車カンパニーを統括する中嶋裕樹氏が最高技術責任者(CTO)、事業・販売を担当する宮崎洋一執行役員(チーム・コンペティティブ・オフィサー)の2名が新たに就任する。これまで財務担当の近健太氏、ウーブン担当のジェームズ・カフナー氏、技術担当の前田昌彦氏の現副社長3人を含む8人は退任し、執行役員への昇任は5人となっている。

新執行役員は、アメリカ市場担当の小川哲男氏、中国市場担当の上田達郎氏、ブランド・デザイン責任者のサイモン・ハンフリーズ氏、コンパクトカー・カンパニー兼生産責任者として新郷和晃氏が就任。

従来の財務担当の近健太氏、ウーブン担当のジェームズ・カフナー氏、先進技術担当の前田昌彦氏の各氏は、取締役として近健太氏、カフナー氏はウーブンbyトヨタ担当の取締役、最高技術責任者の前田昌彦氏はアジア、中国市場とアジア地域の技術部門担当という現場責任者の役割となっている。

佐藤新社長は「新体制のテーマは継承と進化」とし、商品と地域を軸にした経営を実践する体制にし、主要市場責任者、生産、技術開発の責任者によるチーム経営だとしている。
なお、従来から経営のお目付け役「番頭」を担当していた元副社長の小林耕士氏は依然として番頭役を担当し、新経営体制のご意見番となっている。

トヨタ 関連記事
トヨタ 公式サイト

The post トヨタの佐藤新社長が会見「次世代BEVを起点とした事業改革」レクサスから導入へ first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.

こんな記事も読まれています

5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
くるまのニュース
1800馬力の電動ハイパーカー、ブガッティ『トゥールビヨン』発表…ヴェイロン 後継車は2026年発売
1800馬力の電動ハイパーカー、ブガッティ『トゥールビヨン』発表…ヴェイロン 後継車は2026年発売
レスポンス
BMW「当面の間」はエンジン車の販売継続 新型EVと同じ外観で生産か
BMW「当面の間」はエンジン車の販売継続 新型EVと同じ外観で生産か
AUTOCAR JAPAN
学生時代の愛車だったホンダ「CR-Xデルソル」を再び購入! バブル期の車だけあって、外装パーツが専用品で入手困難です
学生時代の愛車だったホンダ「CR-Xデルソル」を再び購入! バブル期の車だけあって、外装パーツが専用品で入手困難です
Auto Messe Web
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
レスポンス
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
レスポンス
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
くるまのニュース
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
バイクのニュース
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
motorsport.com 日本版
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日刊自動車新聞
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
バイクのニュース
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
くるまのニュース
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
レスポンス
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
WEB CARTOP
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
AutoBild Japan
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
くるまのニュース

みんなのコメント

10件
  • 時代に、環境に合わせながら世界の車作り
    前途多難だけど是非トヨタには頑張って欲しいと思う。
  • 次世代トヨタに期待!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村