5月13日、2023年MotoGP第5戦フランスGPのスプリントレースがル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、予選でポールポジションを獲得したのはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)で、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は14番手だった。
スプリントではホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が優勝、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が2位、バニャイアが3位を獲得して、中上は10位となった。
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午前はMoto3クラスのセッションから曇り空で、路面はウエットだったこともあり転倒が多かった。MotoGPクラスの土曜フリー走行では走行ラインはドライとなったが、開始早々にマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が転倒を喫している。
バニャイア、終盤にはジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がホームストレートでマシンをとめる場面もあったが、ベゼッチ以外のライダーは確認走行を終えた。
続けて予選Q1が気温16度、路面温度21度のなか行われた。Q1では、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が序盤にトップ2に並んだが、最後に1分31秒268でマリーニ、1分31秒343でアウグスト・フェルナンデス(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)がタイムを塗り替えてQ2に進出した。
Q2では、序盤にトップタイムを記録したマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)だったが、2度目の走行に向かうピットレーンでマシントラブルが出てコースに出られない。チームメイトのアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)は1コーナーで転倒を喫するなど不調だ。
残り30秒でマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が1分30秒763をマークして首位に浮上。マルティンが0.260秒差で2番手に。しかし、今大会で好調のミラーが1分30秒984で2番手に浮上した。その後、バニャイアが1分30秒705でポールポジションを獲得。マルク・マルケスが2番手、最後にマリーニが3番手までタイムを伸ばした。
■スプリントレースはメーカーごとに争いも
ドライコンディションとなり、気温22度、路面温度37度で午後に迎えた13周のスプリントレース。バニャイアがロケットスタートでホールショットを奪い、マルティン、ミラー、マルク・マルケスと続く。
2周目に3番手のミラーが7コーナーで転倒。4周目の3コーナーでマルティンがトップに立つと、5周目にはトップ集団のバトルが勃発して、2番手のバニャイアと3番手のマルク・マルケスが争っているうちにビンダーが2番手に浮上した。
7周目にはトップを走るマルティンは後方を1.5秒ほど引き離して、2番手がビンダー、その1.5秒後ろにマルケスとバニャイアとマリーニの集団となった。
上位の順位は変わらず10周目に入り、首位のマルティンが2番手のビンダーに約2秒、ビンダーは3番手のマルケスに約2秒差をつけた。この周はバニャイアがマルク・マルケスをかわして3番手に浮上し、8番手を走っていた地元フランス人ライダーのクアルタラロが9コーナーでスリップダウンしてリタイアを喫している。
また、マルケスはマリーニもかわされて5番手にポジションダウン。ファイナルラップはマルティン、ビンダー、バニャイア、マリーニ、マルク・マルケスのトップ5だが、各車にギャップがあり、そのままの順位でゴール。
マルティンが優勝、ビンダー、バニャイアがメダルを獲得した。ホンダ勢トップは5位のマルク・マルケス、アプリリアは8位にアレイシ・エスパルガロ、9位にマーベリック・ビニャーレス、中上は10位だった。
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