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これぞ、ビーエムダブリュー!──新型X2 M35i xDrive試乗記

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これぞ、ビーエムダブリュー!──新型X2 M35i xDrive試乗記

フルモデルチェンジしたBMWの新型「X2」のなかでも、高性能バージョンである「M35i xDrive」に小川フミオが乗った。刺激的な1台に迫る。

痛快なドライブ感覚

愛車の履歴書──Vol47. 紺野美沙子さん(前編)

BMWがSAC(スポーツアクティビティクーペ)と呼ぶ、新しいX2 M35i xDriveが楽しい。スポーツを日常的に楽しんでいる人なら、“爽快感”など精神への好影響をよく知っているはず。新しいX2 M35i xDriveには確実にそれがある。スカッと痛快なドライブ感覚だ。

第2世代のX2は、2023年10月に発表された。なかでも今回のM35i xDriveは、スポーツ性において飛び抜けている。BMW車のチューンを担当する「BMW M」が開発したモデルで、317psの最高出力と400Nmの最大トルクを持つ2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンに、全輪駆動システムの組合せだ。

外観は大きなキドニーグリルと、吊り目のヘッドランプユニット、それに大径ホイールと大型リヤスポイラーが特徴的。4565mmの全長に対して1575mmの全高と、プロポーションは数値的にバランスがとれているが、実際のボディは厚みが感じられて、クロスオーバーばやりのトレンドにも合致している。

もうひとつ、期待を裏切らないのが、凝った内装だ。BMWのスポーツモデルに一度でも乗ったことのあるひとなら「これこれ!」と、嬉しくなるようなデザインだ。

赤のセンターマークがつけられたうえ、ドライビンググラブ装着で楽に握れる太巻きのハンドル、人工スウェードの「アルカンターラ」で張られたハイバックタイプのバケットシート、パドルシフト……と、必須項目はすべて網羅。走るレーシングジャケットのようなクルマだ。

加えて、新しいのは、新世代のインフォテインメントシステムである。横に長いモニタースクリーンを使い、「OS9」という新世代のオペレーティングシステムで動く。ホームページ内の「My BMWアプリ」でスマートフォンを使った「リモートエンジンスタート」が可能だし、「BMWデジタル・プレミアム」を契約すると、ゲームや動画配信サービスが車内で楽しめるようになる。

巧みな演出私は、ゲームよりもドライブに心が奪われてしまった。ほぼアイドリングから、強力なトルクが生まれ、まったく息切れなしに加速していく様子は、「これぞビーエムダブリュー」と、笑いが出てしまうほど痛快だ。

ステアリングはクイックで、足まわりはしっかりしていて、車体の瞬間的な反応ぶりは、レースカーなみだ。左のパドルを1 秒間引くことでパワートレインとシャシーのシステムをもっともスポーティな設定に切り替えられる「Mスポーツ・ブースト」機能付き7段ツインクラッチ変速機も良い仕事をしてくれている。

もうひとつ感心したのが、エンジン音。基本的にとても静かな車内空間だが、エンジン回転が上がると、中低音だけが聞こえてくる。その音質がたいへん耳に心地よい。巧みな演出である。

クイックな操縦性の分、乗り心地は硬めだ。とくに東京の市街地のようにいたるところで路面が荒れていたり、舗装がつぎはぎになっていたりする個所では、乗員の身体に振動が伝わる。

後席空間も余裕があり、前席シート下への足入れ性もよく、4人でくつろいで乗っていられる。が、先述のとおり、乗り心地の影響もあって、快適性はいまひとつかもしれない(それなら「X2 xDrive 20i」がある)。

ただし「アダプティブMサスペンション」に組み込まれたダンパーのチューニングが優れているので、路面からのショックは一回でぴたっと収まってくれる。

市街地では「エフィシエンシー」モードで十分だけれど、このクルマを買ったら「スポーツ」モードで走らないと損した気分になるだろうか。大きく変わるキャラクターを味わうのも、もうひとつの楽しみだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

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