日本の都市環境下でも優れた機動性に加え、ワンサイズ上のクラスに匹敵する快適性とユーティリティも確保している、アウディブランドの中で最もコンパクトなSUV、アウディQ2。BMW Xモデルならではの高いオフロード性能と都会的な存在感を併せ持つSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)、BMW X2。そのボディサイズ、荷室容量、最小回転半径などを比較してみよう。
日本の輸入車市場においてドイツ系のブランドは絶対的な人気があり、そのうちメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディの4ブランドがトップ4を占めている(JAIA調べ・2017年度実績)。その理由は、ただ単にドイツ車の高い性能や品質、質実剛健なテイストが日本人の好みに合う、というだけではない。日本市場のニーズにマッチするクルマを作り投入するというきめ細かさも、大きな要因のひとつに挙げられる。
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アウディQ2とBMW X2は両車とも、日本特有の狭い道路・駐車場でも扱いやすいサイズの小型クロスオーバーSUVである。果たしてそのサイズの違いは? 両車とも日本仕様の最上級グレード同士で比べてみた。
アウディQ2 35 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツ 全長×全幅×全高:4200×1795×1500mm ホイールベース:2595mm
BMW X2 xDrive20i MスポーツX 全長×全幅×全高:4375×1825×1535mm ホイールベース:2670mm
見た目の印象と実際の数値がほぼイコール、という印象を抱く人が多いのではないだろうか? 見るからにコンパクトで凝縮されたスクエアなスタイルのQ2に対し、低くワイドに構えたグラマラスな肢体を持つX2は、全てが一回り大きい。
Q2は軽自動車や5ナンバー車限定でなければ大半の駐車場に入庫でき、また購入時には車庫証明を取得できるが、X2は1800mmを超えた幅がネックになる可能性を否定できない。
アウディQ2 35 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツ 全幅:1795mm トレッド:フロント1545/リヤ1540mm
BMW X2 xDrive20i MスポーツX 全幅:1840mm トレッド:フロント1595/リヤ1600mm
アウディQ2 35 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツ 最小回転半径:5.1m
BMW X2 xDrive20i MスポーツX 最小回転半径:5.1m
両車とも全くの同値である。なおタイヤサイズは、Q2 35 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツが215/55R17、X2 xDrive20i MスポーツXが225/45R19または225/40R20(写真、オプション)。
X2は車幅が広い一方でタイヤは太くホイールベースも長いため、必ずしもQ2より有利とは言えないが、両車とも優れた取り回し性能を実現したことは素晴らしいというより他にない。
アウディQ2 35 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツ 荷室容量:後席使用時405ℓ/後席格納時1050ℓ
BMW X2 xDrive20i MスポーツX 荷室容量:後席使用時470ℓ/後席格納時1355ℓ
こちらはボディサイズの違いがそのまま反映された結果といえる。特に全長175mm、ホイールベース75mmの差は大きく、後席使用時で65ℓ、後席格納時で305ℓもの差がついた。
このことから、X2は全長とホイールベースの長さを活かし、後席のレッグルーム、荷室の奥行きともに余裕を持たせていることがうかがえる。
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