現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > どうしてホンダは1代限りのクルマを連発する? 「エレメント」「S−MX」など時代を先取りしすぎた車たち

ここから本文です

どうしてホンダは1代限りのクルマを連発する? 「エレメント」「S−MX」など時代を先取りしすぎた車たち

掲載 43
どうしてホンダは1代限りのクルマを連発する? 「エレメント」「S−MX」など時代を先取りしすぎた車たち

復活希望のモデルを振り返る

 巨額の開発費や長い年月などをかけて新車を開発し、発売したものの、鳴かず飛ばずというのはよくあること。車種を絞って当たりを引きに行く昨今は減っているが、どのメーカーも多くの車種をラインアップしていた時代は当たりもあればハズレもあった。

いま見ても惚れ惚れ! 宗一郎氏の「見るじゃなく観る」の魂が息づくデザインが秀逸なホンダ車5台

 自動車づくりは博打と言われるほど。とくにホンダは一代限りで終わってしまった車種が多いメーカーだ。なかには、そのハズレではないのに、一代で姿を消してしまったモデルもあったりするのは、飽きっぽいメーカーと呼ばれるがゆえか。なかにはもったいないモデルもあるのは事実。今回は、ホンダ車に絞って、一代限りで消えた復活希望モデルを紹介しよう。

S-MX

 今でも走るラブホなどと言われてネット記事などで取り上げられることが多い、半ば伝説の車種。実際はそんなにラブラブしていたわけでもなく、ただフロントがベンチシートになっていただけだった。とはいえ、使い勝手もよく、デザインもシンプルながら個性的だっただけに、消滅は残念。S-MXに限らず、個性が強いクルマは代が減るごとに当初の持ち味がぼやけてきがちなだけに、一代でなくなるのもクルマ好きの思い出としては悪くはないかもしれない。ちなみに1996年から2002年まで売っていたため、長命車ではある。コンセプト自体はいいので、復活したら楽しいかもしれない。

HR-V

 正確には海外では今でも健在で、日本でのヴェゼル的なポジションで存続はしている。日本では一代限りで消えてしまった、個性派SUVだ。しかも3ドアというSUVには禁じ手的なスタイルで登場したがさすがに芳しくなく、5ドアを追加して売れ始めたのは皮肉だ。デザイン的には3ドアのほうがよかっただけに、難しいところである。今なら受け入れられるかも!?

エレメント

 本来は北米向けのクロスオーバーSUVで、ワゴン的なテイストをプラスしていた。全長は4300mmで、全高は1790mmなのだが、全幅が1815mmとかなり大きく、取り回しはさすがによくなかった。観音開きやサーフボードも積める車内など頼もしさはあったものの、日本では2003年から2005年の3年間しか販売されなかった。復活希望モデルの筆頭で、今になって中古価格も上がってきている。

エディックス

 横3人がけで、前後席という、フィアットのムルティプラにも見られるパッケージングを採用していた。ただ、横3人がけに大きなメリットを見いだせなかったこともあり、面白いと話題になりつつも、一代で消えてしまった。もう少し煮詰めれば復活&ヒットになるかも。

アヴァンシア

 アコードワゴンの兄貴分的な位置づけで登場。少しだけSUVテイストをプラスしているのと、高級車のエッセンスもプラスしているのが特徴だったが、結局はどっちつかずな感じで、不人気に終わった。SUVとして練り直せば人気車になれる気はする。

クロスロード

 クロスロードといえば、ランドローバーディスカバリーのOEMモデルを思い浮かべるかもしれないが、ホンダ製のSUVも存在。大きくなったCR-Vからこぼれ落ちたユーザーをターゲットにもしていた。スクエアなボディが印象的だったがそれ以外は普通で、しかも3ナンバーなど、ツメが甘い感じではあっただけに不発。コンセプトやデザイン自体は現在のほうが評価されやすいかもしれない。復活希望グルマのひとつだ。

CR-Z

 CR-Xの再来と言われたものの、タックインバリバリの往年モデルには及ばずだった。MTのハイブリッドというユニークなところもあったが、肝心の走りは普通で、楽しくなくはなかったものの、時代もあってヒットにはつながらなかった。シビックの弟分的コンパクトスポーツとして今一度練り直すといいかもしれない。

こんな記事も読まれています

日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
くるまのニュース
ポルシェの超レアな限定車「911ダカール」がついに生産終了!最後の1台は斬新なカラーリングで驚愕
ポルシェの超レアな限定車「911ダカール」がついに生産終了!最後の1台は斬新なカラーリングで驚愕
VAGUE
総長のビュイックで練習し、運転免許を取得!?|長山先生の「危険予知」よもやま話 第30回
総長のビュイックで練習し、運転免許を取得!?|長山先生の「危険予知」よもやま話 第30回
くるくら
コンパクトバッテリーで小型軽量化!「18V XR ブラシレス・インパクトドライバー」がデウォルトから12月上旬発売
コンパクトバッテリーで小型軽量化!「18V XR ブラシレス・インパクトドライバー」がデウォルトから12月上旬発売
バイクブロス
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
ベストカーWeb
ポルシェがサーキットで最高のパフォーマンスを発揮する、モータースポーツテクノロジー
ポルシェがサーキットで最高のパフォーマンスを発揮する、モータースポーツテクノロジー
LE VOLANT CARSMEET WEB
ドゥカティ スクランブラー・アイコン試乗「初めての大型車にもアリ!? 軽い車体に元気なエンジン、日常的な速度域が楽しい」
ドゥカティ スクランブラー・アイコン試乗「初めての大型車にもアリ!? 軽い車体に元気なエンジン、日常的な速度域が楽しい」
モーサイ
トリッキーなステージに苦戦の声「どれも本当に過酷」「ハードでもオーバーヒート」/ラリージャパン デイ3コメント
トリッキーなステージに苦戦の声「どれも本当に過酷」「ハードでもオーバーヒート」/ラリージャパン デイ3コメント
AUTOSPORT web
斬新なのは顔だけじゃない! キアの3列シートSUV最強『EV9 GT』発表…ロサンゼルスモーターショー2024
斬新なのは顔だけじゃない! キアの3列シートSUV最強『EV9 GT』発表…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
EUROCARBODY 欧州のエンジニアが選んだ1位はホンダN-VANe
EUROCARBODY 欧州のエンジニアが選んだ1位はホンダN-VANe
Auto Prove
「個人的な想いは捨ててきた」と勝田。ラリージャパン最終日で、タイトル防衛のための葛藤を明かす
「個人的な想いは捨ててきた」と勝田。ラリージャパン最終日で、タイトル防衛のための葛藤を明かす
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツ CLEカブリオレにボディを拡大したAMG53 4MATIC を追加
メルセデス・ベンツ CLEカブリオレにボディを拡大したAMG53 4MATIC を追加
Auto Prove
「永遠に有料…?」 とっくに無料化されている“はず”の道路たち なぜまだお金とるの?
「永遠に有料…?」 とっくに無料化されている“はず”の道路たち なぜまだお金とるの?
乗りものニュース
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
くるまのニュース
結局さぁ……日産[GT-R] とヒョンデ[IONIQ5 N]って結局どっちが良いの??
結局さぁ……日産[GT-R] とヒョンデ[IONIQ5 N]って結局どっちが良いの??
ベストカーWeb
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
Auto Messe Web
トヨタ、2025年のWRC参戦体制を発表。勝田貴元含む4名のフルタイムドライバーを揃え全タイトル獲得目指す
トヨタ、2025年のWRC参戦体制を発表。勝田貴元含む4名のフルタイムドライバーを揃え全タイトル獲得目指す
motorsport.com 日本版
【このAMGゲレヴァーなんぼ?】V12を搭載したゲレンデヴァーゲン 生産台数わずか5台の「メルセデス G63 AMG V12」の価格は?
【このAMGゲレヴァーなんぼ?】V12を搭載したゲレンデヴァーゲン 生産台数わずか5台の「メルセデス G63 AMG V12」の価格は?
AutoBild Japan

みんなのコメント

43件
  • チャレンジするのはわかるけど、売らなくなるのも早い。しっかりユーザーの意見を吸い上げて、一つのブランド・クルマを育てることもしてほしい。
    モデルチェンジで変に路線変更して売り上げ落とすことも多いですからね。
  • クロスロードは別に3ナンバーでいいでしょ。新車で買えるのならヴェゼルよりそっちを買いたかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村