鈴鹿サーキットで行なわれているスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストでは、今季B-Max Racing Teamから参戦した松下信治がTGM Grand Prixの55号車をドライブしている。ただこれは、来季のシートに直接結び付くような動きではなさそうだ。
松下は3日間のテストで、初日のみドライブ。2日目とルーキー限定枠の3日目では、スウェーデン人ドライバーのラスムス・リンドが乗ることになる。
■ギャラリー|いよいよ開始のスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト。Juju、プルシェールら注目の新顔が続々現地入り
2023年シーズンは、シャシーを交換した最終鈴鹿ラウンドでパフォーマンスを上げ、最終戦で今季初入賞の7位を記録した松下。2021年からB-Maxに所属した松下は最終戦のチェッカー直後、無線で「1年間、いや、3年間ありがとうございました。最高でした」とチームに語りかけるなど、今季限りでの離脱を匂わせるような言動もあった。
初日午前のセッションは15番手に終わった松下だが、これはトラフィックによってアタックを完遂できなかったことが大きいようで、TGM Grand Prixの55号車にはかなり良いフィーリングを感じた様子。午後は5番手で終えており「すぐにグリップを感じられて、ドライブしやすい」とコメントした。ただ、自身のテスト参加はシート獲得に直結するものではなく、SF初ドライブとなるリンドやJujuを抱えるチームに比較対象となるデータを提供するための役割だという。
「正直なところ、僕にとってはただのテストです」と松下は言う。
「僕にとってはマイレージを稼ぎ、チームに基準となるものを与えるのが仕事です。このチャンスを活かして、自分の能力やスピードを見せたいですね」
「それが僕にできることの全てです。それ以外のタラレバのようなことを言っても仕方がないので、そういうことは考えないようにしています」
「来年のグリッドにつくのは、何か予想外のことが起きない限りかなり難しいと思います」
なおB-Max Racing Teamは今回のテストで、SFライツ王者の木村偉織を3日間通して50号車のドライバーに起用。51号車には2日目まで小出峻を、3日目にはアメリカ人のノラン・シーゲルを起用する。来季に向けては、パドックの噂では50号車は木村の起用が有力視されているが、51号車に関しては小出とシーゲルが候補なのかどうか、そもそも2台体制を継続するかどうかを含めて情報が錯綜している状況だ。
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みんなのコメント
もっと良いチームの車に乗せたかったなァ。