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「ラリー丹後2021」で初めてラリーをフル観戦して楽しさを知った!

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「ラリー丹後2021」で初めてラリーをフル観戦して楽しさを知った!

2021年5月21日~23日に京都府京丹後市で「NISSHIN RALLYラリー丹後2021」が開催されました。これはJAF全日本選手権第5戦、JAF中部・近畿ラリー選手権第2戦、JMRC近畿SSラリーシリーズ第2戦からなるJAF公認国内競技です。
これまでラリーを観る気があまりなかった私がフル観戦してみたら「ラリーもおもしろいやん」と思ったお話です。

モータージャーナリストの竹岡圭さん、清水和夫さん、ハイエースを走らせるという国沢光宏さんが出場していたラリー丹後はこのような3日間の日程で開催されました。
初日:サービスパークでのチームテント設営、レッキ、参加確認、公式車検、開会式、ドライバーブリーフィング
2日目:セレモニアルスタート、LEG1(SS1~6)
3日目:LEG2(SS7~12)、セレモニアルフィニッシュ、表彰式
私はサービスパーク、SS3のメディアエリア(通常ならギャラリーも)、数カ所のリエゾン区間をタイムスケジュールを睨みながら追いかけ観戦しました。
それぞれの様子を写真でお届けいたします。

「ラリー丹後2021」で初めてラリーをフル観戦して、コ・ドライバーの偉大さを知った!

観戦初日はサービスパークから

サービスパーク(峰山地域公民館・丹後文化会館駐車場)には各チームのテントと整備場があります。散策中に気になったチームにインタビューしてみました。その内容は別記事「ラリー丹後2021で初めてラリーをフル観戦してコ・ドライバーの偉大さを知った」および本編後半で紹介いたします。




LEG1:セレモニアルのないスタートを少し観る
京丹後市役所駐車場でのスタートは本来ならセレモニアルスタートと呼ばれる華やかなものですが、今回はコロナ禍のため粛々淡々としたスタートになりました。




LEG1: SS3クレデンシャルメディアエリアに移動し走りを観る
SS(閉鎖した一般道で行われるスペシャルステージ)に移動して観戦。2日間計12のSSの内、LEG1のSS3と6(大内峠一字公園)、LEG2の8と11の同エリアで観戦できました。コロナ禍でなければギャラリーが集まる場所です。




LEG1:リエゾン区間で手を振る
全車通過し、SS3の閉鎖が解除されてすぐリエゾン区間(与謝野町立岩滝小学校前付近)に移動し手を振りました。景色の良い場所を一般通行車に混じって法定速度で走行するため通過するクルマをゆっくり楽しめる区間です。コロナ禍のため人影はまばらでしたが本来ならかなり賑わう場所です。この後SS6を経てスタート地点と同じ場所のパルクフェルメ(車両保管場所)に戻りLEG1は終了。




LEG2:SSは諦め景色の良いリエゾン区間で手を振り
SSは閉鎖時間が長いためそこに入ると他の場所で観られなくなるのでSSは諦めリエゾン区間だけを楽しむことにしました。
サービスパーク→国道312号線峰山ジャパン付近交差点でSS7へ向かう車両を撮影→ラリー車とは逆のルートをロケハンしながら先回りしSS9から海沿い国道178号線を西進する車両を屏風岩付近で撮影→ラリー車を追いかけながら数カ所(府道75号線丹後町岩木付近・国道482号線三宅橋交差点間人蟹モニュメント前・丹後バス成願寺バス停前・彌榮町小田付近)で撮影しながら手を振りました。
最後はフィニッシュを観たかったのですが、リエゾン区間での全車通過に移動したときにはすでに全車ゴール済みですっかり閑散とした市役所駐車場でした。セレモニアルフィニッシュも表彰式もなかったためかなり寂しかった。その後サービスパークで撤収を見て終了です。




ファミリーで楽しむチームに声をかけてみた

サービスパークでほのぼのと楽しそうにしているチームを見かけたので声をかけてみました。
87号車PORT10式アクア号(松浦 順子(ドライバー)・松岡 陽一(コ・ドライバー))
松浦さんは時にドライバー、時にコドラと通算18年ラリーを楽しんでいるとのこと。コドラを務める松岡さんはラリーのお師匠さんなのだそうです。

74号車チームポートフィエスタ(木村 彰宏(ドライバー)・木村 佳代子(コ・ドライバー))





フィエスタST、フォーカスSTが好きな私はまずクルマに惹かれて近づきました。
こちらは夫婦で。余計なお世話ながらラリー中にもめてその後の夫婦生活がややこしくなったりしないのかな?と思いましたが、とても楽しそうでした。ちなみにこのフィエスタはタレントの哀川翔さんが2008年に参戦したときのクルマそのもの。縁あって手元にやってきたとのことです。
56号車HRCR Mini(5)(隅田 修(ドライバー)・保阪 利幸(コ・ドライバー))
57号車HRCR Mini(2)(氣谷 忍(ドライバー)・氣谷 寛子(コ・ドライバー))
58号車HRCR Mini(1)(土屋 良尚(ドライバー)・伊澤 衛(コ・ドライバー))
59号車HRCR MINI(4)(鈴木 陪之(ドライバー)・髙橋 涼香(コ・ドライバー))
同じショップに集う仲間4台での参戦。イギリスのラリーにも2回参戦した経験があるそうです。家族で楽しんでいる姿がとても印象的でした。クルマ遊び好きは家族の理解が得られないと嘆いている姿をよく見ますが、理解どころか家族みんなで楽しめるなんていいですね。
ペースノートを見ながらあれこれ思案中のコドラの方は、計算するラリー(=アベレージラリー(スタートからコマ図と指示速度(例:3本目のカーブミラーから40km/hで走行する)を頼りにチェックポイント(CP)まで指示速度で正確に走行できるかどうかを競うラリー)がおもしろくて好きだと仰っていました。
写真の男性は今回はサポート役としての参戦で、フィアット600を仕上げている最中なのだそうです。走る姿を見るのが楽しみです。
SSをミニ4台が次々に走る姿は”カッコよカワイ”かったです。「おー!」と声が上がっていました。





国沢光宏選手のハイエースも参戦していたけど……

ハイエースが走ると聞いたことも丹波に出向いたもう一つの理由。楽しみにしていた人も多かったのではないでしょうか。甚だ失礼ながらキワモノっぽい感じもしたのでチーム関係者に訊いてみたのですが、その参戦理由はいたって真剣。重量バランスの悪い商用車をラリー車としていかにちゃんと走らせるかの研究開発、市販車用のパーツ開発などのためとのことでした。今回はいろいろあれやこれやで出走は叶いませんでしたが、次戦のモントレーでは走れたようです。今後どのように進化していくのか、要注目です。




観戦に嬉しい、車両位置情報が得られるサイト
観客自身が移動しなければ目の前を一度通るのを見たらそれで終わりというのがラリー観戦。SSの観戦エリアでならまだ情報も届きますが、リエゾン区間では情報がなく、全部通ったのか? 応援しているクルマはいつ来るのか? そもそも来るのか来ないのか? 現場では全くわかりません。スタート前なら00カー、0カーが通ることでわかるし、エントリーリストと通過するクルマのゼッケンを照合すればだいたいの想像はつきますが、タイミングまではわかりませんし、リタイアされた場合は”最後までこなかった”ことでしかわかりません。「あ、行っちゃった!」ということもよくあります。終わりは、スイーパーカーが通るのでそれでもわかるはずですがどうしても見落としがち。特に写真を撮る人にとっては各車どこにいるのかという情報は欲しい。
そんな悩みを解決してくれるのがこのサイト。ここでリアルタイム位置情報を見れば狙うクルマの現在地や情報が一目瞭然。これがあれば安心して待っていられます。
全日程終了してからこのサイトの存在を教えられた上に今回は乗用車で追いかけたのでかなり見落としましたが、現在地情報をチェックしながら250ccクラスのオフロードバイクであれば機動力抜群でもっといろんな場所で観て撮影できたことでしょう。




ラリーストリームのサイト
https://www.rallystream.net/
(トラッキング画面キャプチャーは6月19日・20日開催のTGR吉野ヶ里のものです)
ウェブに数々アップされているオンボード映像を見ながらコドラが発する言葉を聞いてみたらいろんなことが見えて楽しめました。いくつかご紹介いたします。
ラリー丹後
http://rallytango.com/
ラリーとは?用語などはこちらへ
https://www.jrca.gr.jp/guide/whats
https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/glossary/
圭ラリープロジェクト
http://www.kei-rally.com/
今回注目したペースノートについてやラリー豆知識がわかりやすく解説されている動画
https://www.youtube.com/watch?v=PKW2nCgnbYE
国沢光宏さんのサイト
https://kunisawa.net/
コドラとペースノートについてのインタビュー動画は清水和夫さんオフィシャルサイトのこちらにあります
https://www.startyourengines.net/movie/159310/
山本磨美選手仕事がわかる過去動画
https://rallytube.net/tag/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%A3%A8%E7%BE%8E
(取材・写真・文:大田中秀一)

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