スーパー耐久シリーズ第4戦は、7月31日~8月1日にオートポリスにおいて5時間レースとして開催。前夜からの雨が残る中スタートし、視界不良のために約1時間中断したが、再開後は天候も回復。ST-Xクラス(6台)は81号車DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗/大八木龍一郎)がトップチェッカーを受けたが、レース後の再車検でウェイトハンデ重量不足で失格。2位ゴールの290号車Floral UEMATSU FG 720S GT3(浜野彰彦/澤圭太/川端伸太朗/井出有治)が繰り上がり優勝となった。81号車GT-Rのチームは抗議をしたため、正式結果は1日19時の時点で発表されていない。(追記:19時30分付で正式結果が発表。290号車の優勝が確定した)
9つのクラスに計49台の車両がエントリーしたTKUスーパー耐久レース in オートポリスは、前夜の雨が残る11時3分にスタートが切られた。しかし直後に霧がコースを覆い視界不良となり3周目にはセーフティカー(SC)ランとなった。7周完了でレースはリスタートしたが再び霧が立ち込め9周目に2度目のSC導入。そしてレースのスタートから39分後に12周完了の時点で赤旗が掲出され中断となった。
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天候は徐々に回復し12時45分にSC先導でレースは再開。赤旗中断したことで、ジェントルマンドライバーの出走義務はなくなった。路面はウェットコンディションだったが、リスタート直後の13周目にいち早く動いたのが、予選5番手の81号車GT-Rの青木と同6番手の777号車D’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)で、2台はピットインしてレインタイヤからスリックに交換。777号車アストンマーティンは藤井から近藤に交代した。
14周完了でSCが隊列から外れバトルが再開されたが、3コーナー先の50Rで2番手を争っていたポールシッターの16号車ポルシェセンター岡崎 911GT3R(永井宏明/上村優太/中山雄一)の永井と予選3番手の31号車LEXUS RCF GT3(永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗)の小高が接触。永井はスピンを喫しタイヤバリアにクラッシュ。車両の修復のためにピットインし大きく順位を落としてしまった。
16周で予選2番手から序盤にトップを奪っていた290号車マクラーレンの川端がピットインしてタイヤを交換し澤に交代。他のST-Xクラス車両もタイヤ交換のためにピットインをすると、早めにタイヤ交換を済ませていた81号車GT-Rの青木が19周目にトップに。777号車アストンマーティンの近藤も3.7秒差で続いた。そこから青木がプッシュして28周目には近藤との差を10秒に広げた。
51周で81号車GT-Rはピットインし藤波に、同じ周で777号車アストンマーティンもピットインして藤井にそれぞれ交代。64周で290号車マクラーレンもピットインして再び川端が乗り込んだ。
67周の時点でトップの藤波と2番手の藤井の差は25秒あったが藤井のペースが上がらずその差は35秒にまで広がった。88周で藤井がピットインして近藤へ交代。同時にタイヤを交換したこともあり、これで290号車マクラーレンが2番手へ浮上した。90周でピットインした81号車GT-Rの藤波はスプラッシュの給油のみでトップを守ってコースへ戻った。レースは16時3分を過ぎて、112周でチェッカー。81号車GT-R、290号車マクラーレン、777号車アストンマーティンの順でゴールしたが、81号車GT-Rはレース後の再車検でウェイトハンデ重量不足のために失格。繰り上がった290号車マクラーレンが初優勝を飾った。
ST-Zクラス(10台)は47号車D’station Vantage GT4(星野辰也/織戸学/篠原拓朗/浜健二)が今季初優勝。ST-TCRクラス(2台)は97号車Racer Honda カーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/小出峻)、ST-1クラス(3台)は2号車シンティアム アップル KTM(飯田太陽/高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)がそれぞれ連勝。ST-2クラス(5台)は225号車KTMS GR YARIS(野中誠太/平良響/翁長実希/一條拳吾)が今季2勝目。ST-3クラス(6台)は39号車エアバスター Winmax RC350 TWS(冨林勇佑/大島和也/石井宏尚)が終盤に逆転して今季初優勝。ST-4クラス(3台)は310号車GRGarage 水戸インター GR86(坪井翔/細川慎也/堀尾風允)も今季初優勝、ST-5クラス(12台)は50号車LOVEDRIVE ロードスター(山西康司/篠田義仁/松村浩之)が初優勝した。
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