新計画「Neue Klasse」とともに発表
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】BMWの新しい「顔」【大胆なデザインを採用する4シリーズを写真で見る】 全137枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
BMWは、新型EVセダン「i4」の市販モデルを公開した。元の予定より3か月繰り上げ、今秋に発売することも明らかになった。
CEOのオリバー・ツィプセは、「3か月前倒しで発売するという決断は簡単でした」と述べ、BMWがラインナップの電動化に関していかに「ペースを上げている」かを強調した。詳しい仕様は数週間後に発表される予定だ。
新型i4は、拡大するBMWのEVラインナップの中で、ハッチバックのi3、中型SUVのiX3、フラッグシップのiXとともに販売される。2023年までに、BMWは全世界で12車種の完全EVを販売し、現在の市場セグメントの90%でEVの選択肢を展開する予定だ。
i4の市販モデルは、BMWが2025年からEV開発のアプローチを抜本的に見直す計画とともに発表された。
「Neue Klasse」と名付けられたこの計画では、設計アプローチを根本的に見直し、よりテクノロジーとソフトウェアに重点を置くことになる。また、新しいモジュラー式パワートレインファミリー、より効率的なバッテリー技術、生産工程でのリサイクル素材の使用なども導入される。
第8世代のiDriveシステム搭載
i4は、昨年発表されたコンセプトモデルのデザインを踏襲しており、内燃機関を搭載した4シリーズとのつながりも明らかだ。また、近く発売される4シリーズのグランクーペは、4ドアのi4とほぼ同じデザインになる。
正確な技術仕様はまだ明らかにされていないが、最上位モデル(i4 Mという名称になると思われる)は、最大530psを両車軸に送り、590kmの航続距離を実現することがわかっている。0-100km/h加速は約4.0秒、最高速度は200km/h以上を超える可能性が高い。
プラットフォームは、現行の3シリーズや4シリーズのCLARを改良したものを採用し、最大80kWhのバッテリーを搭載する。また、大型SUVのiXと同様に、小型バッテリーを搭載したエントリーモデルの後輪駆動車も用意される。
I4とiXには、第8世代の新OS(オペレーティング・システム)であるiDriveが採用される。無線によるアップデートが可能であり、室内の物理的なコントロールの数を大幅に削減する。ただし、初代iDriveから採用されてきた伝統的なロータリー・コントローラーは引き継がれている。
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